三銃士 下 (角川文庫)

制作 : 竹村 猛 
  • KADOKAWA
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042020141

感想・レビュー・書評

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  • 中巻でミラディーにまんまと恋に落ちたダルタニャンに、「も~、だらしがないな~」とあきれていた私。
    下巻に至り、今度は自分がミラディーという沼にはまる。中巻までの彼女はほんの序の口、本領が発揮されるのはここからだった!
    美しさは言わずもがな、その鋭い観察眼や機転の速さといった自分の武器を研ぎ澄ますことで他人をうまく利用し、未来を切り開いていく、そのたくましさ。しかもめげない!
    私の中で、下巻の主人公は間違いなくミラディーだった。
    面白い小説は総じて悪役も魅力的なことが多い。
    欲を言えば、枢機卿やロシュフォールにももっとスポットを当ててほしかった。
    全体的にテンポよく、ぐいぐい読ませる小説だった。
    ストーリーは違うようだけど、次はマスケティアーズを見よう。

  • ミラディー妖女の男を落とす技術にはいっそ感心してしまう。こういう頭の良い悪女、もはや尊敬の域。
    でもなんつーか‥‥リシュリユー枢機卿があまり表だっては三銃士+ダルタニャンの四人と対立せず、憎めざる人物と描かれ、あそこまで生かしておいたボナシュー夫人は殺され、四人とウィンター伯爵と執行人は私刑の形でミラディーを処し(時代や世界観としては問題ではないのだろうが、ダルタニャンが苦悩した通り女一人相手に冷酷すぎる描写と思えた)、銃士隊副官の令状をもらったダルタニャンだが、三銃士は三銃士でなくなるラスト、ちょっと寂しい読後感だった。
    ダルタニャンは粗忽だけど、愛嬌があって機知に富んで本当に可愛かった。アトスが彼を愛するのもむべなるかな。ポルトスもアラミスもいいキャラで、無口なグリモーはじめ従卒たちもそれぞれよかった。ウィンター伯爵がミラディーに言われているほどお人好しではなく英国人らしい皮肉屋で、別に抜けている訳ではなく部下を信頼しているのがなかなか好感でした。
    とても読んでる間本当に楽しかった。講談社のシリーズ全訳版も、いつか読みたいです。

  • (^^)

  • 恥ずかしながら三銃士の話を初めて読んだ。ダルタニアンはよい子のヒーロー的なイメージだったが(確かにそうなんだけど)、これがとんでもなく喧嘩っ早く、今で言うヤリチンだった。物語はテンポよく進み、モンテ・クリスト同様読むと止まらない。さすがはデュマと思わせる。しかしまあ、みんな容赦ないね。

  • 緊迫する国政が霞む、ミラディ。
    虜囚となるもフェルトンを絡め落とし脱走暗殺果ては修道院でのダルタニャンへの復讐そして最後。
    焼印を押される経緯もわかったとはいえ、ミラディという人物に強い興味が湧く。
    枢機卿よりも、ミラディが怖い。すごい役者。何考えてるのかわからない。どうしてあんな人格が形成されたのだろう。何をもってあんな野心や人を利用しつくす心が出来たのだろう。あのエネルギーの出処は何だ。芯から悪女の名の通りなのだろうか。知りたい。
    銃士はあまり活躍しないし、ミラディ以外とは丸く収まった感。
    ポルトスはアホって作中で言われているのは笑った。

  • 友情は何よりの力。

    大体ミラディー。枢機卿はラスボスと思いきや、あまり悪い人ではないし、三銃士といいつつアトスの比重がすごく重いし、王妃様は存在感薄いし、謎の男ロシュフォールはなんとなく最後和解しているし、色々とツッコミどころはあったものの、面白く読めました。

  • 最後…結構やってることえぐいですね…

  • 下巻では主人公であるダルタニャンと三銃士はほとんど活躍しない。その代わり下巻で一気存在を輝かすのが世紀の悪女ミラディー。
    作者の気持ちも三銃士よりミラディー傾いているんじゃないか?と思える程の大活躍。とにかく魅力的な悪役として描かれている。この妖女ミラディーは今で言うとマインドコントロールの天才とでも言うべき女性である。天性の美貌と天使のような歌声に加え、勝利と敗北とを同時に予測し、戦機を見て進退いずれにも備えができる天才戦略家なのである。こんなキャラの立ってる悪役出しちゃったらもうダルタニャンじゃ歯が立たない。実際ラストは女性1人に対して大の男が10人がかりで制圧するという情けない結果になっている。いかにミラディー存在が巨大かわかる。
    魅力的過ぎる悪役が物語の面白みなんですね。

  • 下巻は一気読み。余韻に浸る……
    続きを読みたい…「二十年後」以降、なぜ角川から出てないんだ。

  • 全体を通しては、フランス対イギリスの構図だが、なんといってもミラディーの悪女っぷりが凄い。本能に忠実でもあり、策略家でもありそばにこんな人がいたら・・・怖い。
    もう一人の悪役、枢機卿はミラディーとは対照的に異常なほどの好感度アップ。

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プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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