八十日間世界一周 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042022091

作品紹介・あらすじ

一八七二年のロンドン。革新クラブの会員で謎の金持ちフォッグ氏は、仲間と二万ポンドもの賭けをし、八十日間で世界を一周することになる。一秒でも遅れたら全財産が失われてしまう!インドから中国、日本から海を越えてアメリカへ-。手に汗握る、奇想天外、前代未聞の旅がはじまる。

感想・レビュー・書評

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  • この作品は、以前に本も読んだし、映画(ビデオ)もみたけど、とにかく楽しいお話です。
    ヴェルヌの作品で一番楽しいのはこれでしょう。

    八十日間で世界一周するのは、当時の乗り物ではすごい記録。 
    科学を先取りしたベルヌの夢は、多くに人に影響を与えてきました。
    すごいのは、1873に出版された八十日世界一周を最初に実現したのがアメリカの若い女性で(1889年)、
    その後、兼高かほるや曽野綾子も空から記録樹立しています。
    夢に向かってGo!

    ところで、本も面白いけど、映画(ビデオ)も面白かった。
    でも、映画の冒頭の気球のシーンは、原作にはないんですね。
     ⇒  気球に乗って五週間 を取り込んだのでしょう。

    どっちにしても、私ならもっとゆっくり旅行したいです〜。

  • 読み始めはスローペースでしたが、続きが気になって一気に読んでしまいました^^
    翻訳もので‘古典’だから注釈は付き物。注釈を追いながらの読書がまどろっこしかったです。
    困難にぶち当たっても主人公の冷静な対応、あきらめない精神は素晴らしいと思いました。やっぱり読み継がれるものはいい作品ですね。ドキドキ、ハラハラさせられました。

  • 1872年出版の小説
    80日間で世界いしゅうできるか?イギリスの社交クラブでの会話から始まる物語
    色んな意味で面白い。 一気読み

    日本では鉄道が初めて開通した年

    向かいの小説とは思えない面白みが満載で、次から次へと問題が出て、現在のアクション映画のお手本のような部分があるなーと思った

    読むきっかけは、スターチャンネルのドラマで始まったドラマの1回目(無料)を見たこと!
    ドラマや映画より、、本のほうが好きってことだね

  • 『地底旅行』で面白いと今さら気になったヴェルヌ。この時代の背景を鑑みるとなかなか80日で世界一周は難しいよね。途中日本にも立ち寄る。

  • 以前見た映画は、意外に小説の通りだったんだなと思った。

  • さまざまな乗り物で世界を移動していく。
    まだ石炭をくべて進む汽車、汽船、帆を使って飛ぶように進む船や橇。
    これぞ冒険。
    紳士的な振る舞いや考え方も気持ちが良い。
    昔の日本の賑わいの様子を外国人が語る様子も面白い。
    ワクワクさせてくれる物語!

  • 図書館で。結構古典を読んでいないなあ。

    イギリス紳士と言うものは特にこれと言う仕事が無く、クラブに通い毎日同じような面子と世界情勢を語り合い、ゲームをしていたんでしょうかねえ?正直…それで楽しかったんだろうかと疑問に思ってしまう自分は貧乏性だなあと思います。

    それにしても飛行機の無い時代に80日間で世界を一周する。ロマンですね。その行動に意味があるわけでも無いのですがわくわくします。そしてあの当時でも色々情報は入っていたんだなあと驚くばかりです。非常に面白かったです。確かに世界は小さくなって来ているような気はするものです。

  • 楽しかったなぁ。ちょうど並行して読んでいた「野いばら」と時代背景が同じで、途中で変な感覚になった。娯楽小説だけど、軽過ぎなくて、そして、心が暖かくなる本。他のも読んでみようかな。

  • 英国紳士とフランス人従者の世界一周の旅。途中で立ち寄る日本の描写は荒唐無稽な部分もあるが、19世紀当時のイメージはこうだったんだと楽しんでみ読めばよい。もしラストの展開を知らずに読めば、そのどんでん返しに驚かされるはず。

  •  日本は文明開化の音がしはじめたばかりで、まだまだ海外に飛び出るなんて国の威信をかけた国家事業でしかできなかったころ、イギリスでは一貴族が世界一周を友人との賭けで企てるのだから、どれだけ国力の差があったんだろう。
     
     主人公のフォッグ卿はどんな困難も金にものを言わせ(まあ、それだけではないけど)解決していく。インドの土人や日本の芸者、アメリカのインディアンの描写など、当時のイギリスの世界観が見えて面白い。
     
     とにかく今では思いもつかないような困難が旅の前途に立ちふさがる。しかし小説ならではの単純さと都合により、どんどん、ばしばしと乗り越える。下手なヒューマニティなど微塵もなく、挫折しないところが痛快だ。娯楽小説はこうでなくてはいけない。
     
     知恵や勇気も大事だけれど、最後に物申せるのはやっぱり金だという、とてもさばけた冒険譚。
     これ児童文学なのにいいのか?とも思うが、逆にリアルでいいのかもしれない。

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著者プロフィール

Jules Verne, 1828 - 1905.
フランスの小説家。
『海底二万海里』『月世界旅行』『八十日間世界一周』
『神秘の島』『十五少年漂流記』など、
冒険小説、SF小説で知られ、SFの父とも呼ばれる。

「2016年 『名を捨てた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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