車輪の下に (角川文庫クラシックス)

制作 : 秋山 六郎兵衛 
  • 角川書店
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042079040

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり好きです。この世界観。
    経験こそすべてだと感じる一冊。

  • 結末がね…
    あまりにも哀しい。
    大人たちはそんなつもりはない言動も思春期の多感な少年たちのとっては大きなプレッシャーになるんだなと。

  • 読書傾向が支離滅裂と気づいてはいるのですが
    こころのおもむくまま、気の向くまま
    それで心地よいのだから仕方ありません

    でも、そんな気の向くままに読み継いでいると
    不思議と今の自分に何かしら関連してくるから面白いのです
    まあ、凡人の思考なんて年経てもそんなに複雑化するわけないから
    何につけても自分に問いかけるしかないのでもあります

    というわけで、まえに高橋健二さん訳で読んだ『車輪の下』の時よりも
    ああ、そういうことだったのか!、という感想になりましたが
    訳が問題なのではなく、理解できた時がわかったときということです

    「青春は年齢を言うのではない、勇気を持って挑むことができる時が青春である」
    という詩がありますが

    この秋山六兵衛氏訳の『車輪の下に』を読みまして
    青春というその意味がわかったとき、それがまさに青春の意義だと思いました

    *****

    主人公の優秀で利発な少年ハンスが勉強ができる故、村の期待を背負って
    好きな趣味もすっかりやめ頑張って、官費で神父になれる神学校にみごと入学しても

    まだまだその先があると、村の大人たちに叱咤され、
    せっかくの夏休みも返上で勉学に励まざるを得ない

    入学すれども状況は同じ
    「そうしないと車輪の下じきになる」と神学校の校長先生
    って、この状態が車輪の下でしょうに

    唯一の理解者の友人ハイルナーも神学校を脱走してしまい
    孤立無援のハンスはとうとう精神を病んでしまい
    学校を辞め、村に帰ってきても立ち直れなかったハンス


    ​「とにかく、真に天才的な人間にあっては、傷はたいていよく癒着し、学校のことはおかまいなくりっぱな作品を書き、後々になって、彼ら​(型にはめようとした教師たち)​が死に、時代の距りという快い後光に包まれたとき、それらの作品が、学校の教師たちから、他の時代の人々にすばらしい作品として、また気高い範例として紹介されるような人物になるということは、せめてものわれわれの慰めである。」​

    などと、ヘッセが何気なくこの小説に挟み込んだ文章は、
    自身の青春を語ってやまないノーベル賞作家の言いたかったことと思いました

  • 夏休みの間に読んだもの。外国のなんだけど、ある意味少年たちがホモホモしくてこれも驚いた作品。爽やかなんだけどね…

  • 脇目もふらず知性を追い求めていた少年が、神学校で出会った友人の影響で感性の萌芽を体験し、その二つの衝突に悩み抜く物語。
    ヘッセの自伝的要素が強く、痛ましいほどに繊細な作品です。

    社会や学校という体系的なシステムの中で自分の感性を守り発展させていくことの苦しみに、強い共感を抱きました。

  • 主人公の懊悩や境遇にとても共感できた作品。大人が子どもに対して盲目になりがちな所や、子が受験や集団行動、規律、周囲の期待などに苦しむ所はいつの時代にもある普遍的なものなんですね。

著者プロフィール

ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)
1877~1962年。ドイツ、バーデンヴュルテンベルク州生まれ。詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。代表作に『青春彷徨』(『郷愁』)『車輪の下』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』『ガラス玉遊戯』などがある。

「2019年 『文庫 愛することができる人は幸せだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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