罪と罰 上 (角川文庫)

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  • 角川書店 (2008年11月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784042087175

作品紹介・あらすじ

その年、ペテルブルグの夏は暑かった。大学を辞め、ぎりぎりの貧乏暮らしを送る青年ラスコーリニコフに、郷里の家族の期待が重くのしかかる。この境遇から脱出しようと、彼はある計画を決行するが……。

みんなの感想まとめ

深いテーマと複雑な人間関係が描かれる本作は、主人公ラスコーリニコフの内面の葛藤を通じて、道徳や罪の本質について考えさせられます。登場人物たちの個性が際立っており、その多様性が物語に厚みを与えていますが...

感想・レビュー・書評

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  • 上巻を読了。体力のいる読書です。
    登場人物をメモした栞をつくりました。(必要最低限のみですが)

    ラスコーリニコフ 主人公
    ラズーミヒン 友人
    ドゥーニャ 妹
    ルージン 妹の婚約者
    ザミョートフ 警察の事務官・ラズーミヒンの友人
    ゾシーモフ 医者
    ソーニャ マルメラードの娘
    フォミッチ 警察署長
    ポルフィーリィ 予審判事
    スヴィドリガイロフ ドゥーニャを家庭教師として雇っていた家の主人

  • 三島由紀夫、小林秀雄、村上春樹、平野啓一郎、…
    ドストエフスキーを読んで人生が変わった、影響を受けた、と随筆などで書いている作家や著名人を今に至るまで、本当に多く見かけてきた。
    時代に関わらず普遍的なメッセージがあるんだろうなぁ、とは思いつつ、これまで何度もトライしては挫折している。
    まず、本筋から外れるエピソードが多い。今時のストーリーを追うものではないと分かってはいるが、それにしても話が進まない。
    また、登場人物の名前が分かりにくく、同じ人が複数の呼び名で登場する。
    齋藤孝氏は、登場人物の個性的なところにも注目すると良い、などと著作の中で触れていたので、今回はそういうところを含めてじっくり時間をかけて読んでいこう、と思い再トライ。普段は上下巻になっている場合、下巻を読み終わってからまとめて感想を書くが、今回は忘れないうちに、と思い現時点の感想を。
    一つは、酒、そしてそれによる酩酊状態の場面が多い。ロシア人はウオトカを日常的に大量に呑み、アルコール依存が社会問題になっていると聞くが、それはここでもベースになっているのではないか。
    また、上巻後半までは冗長な表現が多く、読み進めるのになかなか忍耐力が求められたが、ラスコーリニコフの書いた論文のくだりに入って、それまで感じていた「なぜラスコーリニコフが殺人を決意したのか?」というモヤモヤが晴れて、一気に引き込まれた。
    下巻が楽しみだー!

  • 高校生の頃に読んで以来だから、もう30年以上ぶりの再読ということになります。高校生のときには、素直になんというか感動を持って読んだ記憶があるのですけれど、内容的に本当に理解できていたか、これを高校生の時に理解したとは思えないな、というのが正直なところです。

  • ロシア文学、しかも150年前の小説を日本語に直すとこうも難解な表現、なれない言葉遣いが多いのかと驚いた。難解な表現によってヒポコンデリイ寸前状態になったおかげで、1ページ捲るごとに気分の浮き沈みを感じた。
    読み終えた時には突如全てがうまくいきそうな全能感に包まれた。


  • 名前を覚えるのにまず苦戦…!
    1章で事がおこって
    2章でなかなかその後の本筋に行かず、ずっと主人公の情緒がグラグラで、それに振り回される周りもなかなかに不安定。
    3章で主人公の思想にふれてぐっと引き込まれる。
    ここではじめて殺人の件ではっきりとした敵がでてきて動き出す。そこの対決も面白い。

  • 貧しさは人を狂わせるのか。――若き大学生ラスコーリニコフは正義を掲げ老女を殺す。だが彼の心を支配したのは理屈ではなく罪悪感だった。人を裁く資格が自分にあるのか、神はどこにいるのか。ドストエフスキーの『罪と罰』は社会の闇よりも人間の心の闇をえぐる。懺悔と赦しをめぐる物語は現代の私たちにも問う。正しさの名で他人を裁くとき私たちはラスコーリニコフにどれほど似ているのだろう。

  • 再読


  • 挫折した。また読み直す

  • 癇癪持ちだったという作者の反映なのか、登場人物全員情緒不安定&短気すぎてまともな奴がいない。理解できる行動をする登場人物がおらずイライラしてくる。ラスコーリニコフの「理論」は作中で議論が深まっていくのかと思っていたらそうでもなく、「道理はいいが犯行の際の過失で天秤が狂って、さてあらためて善とは……」というふうに議論がされていくのかと期待したけどただめちゃくちゃになっただけだった。殺人どうこうの前に最初から最後まで周りに迷惑かけすぎだろ。最後なんか救われた感じになってるけど納得いかねえぞ。罪に罰はあったが謝意がなかろうよ。個人的ハイライトは上巻ラスコーリニコフの馬に関する悪夢と下巻カテリーナの錯乱場面。壮絶な描写は精神的ブラクラで、暗澹たる気持ちにさせてくれた。ロシア文学の人名呼称の複雑さや晦渋な訳で読み通すのがしんどかったが、世界的名作を読破したという経験の価値を踏まえてこの評価点。

  • 感想は下巻でまとめて。。。

  • 『罪と罰』下巻にまとめて収納。

  • 再読。学生の頃に初読して以来なので、30数年ぶり。

    先日ドストエフスキーの小説を全読した。そして、再読したいと思った作品は2つであった。1つは「死の家の記録」。そして、この「罪と罰」である。

    「罪と罰」を初読したとき、自分は若い学生だった。そのため、内容を十分に咀嚼出来なかったのではあるまいか、という気がしていた。また、作家の著作を全読して、ドストエフスキーの全体像や傾向を把握した気がしている今、改めて「罪と罰」を通読すれば、また新たな読み方が出来るように思ったのである。

    また「罪と罰」を再読せんとする動機、もう1点は、ドストエフスキーの五大長編のなかでは、構成、ストーリー展開の面で最も❝まとまり感❞があり、❝ぜい肉❞が少なくて完成度が高かったように思うためだ。

    そして、ひとまず上巻を読了。
    以下、上巻段階での感想諸点。
    ・犯罪、犯行の心理を臨場感緊迫感たっぷりに描き、この点では現代ミステリーに比肩する出来。トム・リプリーシリーズのようなドキドキ感がある。
    ・だが再読すると、本作にもやはり、❝ぜい肉❞というか、夾雑物みたいな要素はある。
    ・ラスコーリニコフの犯行後、他の物語要素がこってり挿入される。
    ・親友ラズーミヒンの世話焼きと引っ越し祝宴。
    ・妹ドゥーニャに求婚した男ルージンの来訪。
    ・酔漢ダメ男の「交通事故死」。
    ・母プリヘーリヤと妹ドゥーニャの「上京」来訪。  
    ・そして、それらの場面でドストエフスキーおなじみの長口舌。

     以前読了後の記憶では、ラスコーリニコフの犯罪・犯行にしぼり込んで描かれてまとまり感あり、と思っていたが、やはりそうでもない。本作でもドストエフスキー名物の❝くせ❞が「健在」で苦笑。
    ただそうした詰め込み感、過剰な感じ、登場人物のえぐみは、作品世界を豊穣にしているとも言える。

    また、本作「罪と罰」を、シベリアの監獄での4年を経て書かれたことを想起しつつ読むと感慨深い。流刑の4年間に見た人間達の群像とその記憶が「罪と罰」の人物造型や構想の輪郭を力強いものにしているように感じるのだ。

    さて。
    前回は新潮文庫(工藤精一郎訳)で読了。今回は別の訳で読むことに。角川文庫で米川正夫訳である。
    角川文庫版は、表紙デザインがロシアアバンギャルド風でかっこよく清新な印象。だが翻訳そのものは1968年訳で、実は意外と旧い。
    訳について言うと、ごくまれに旧い言葉がちらほら使われているのに出会う。が、文体が旧いとかまわりくどいなどの読みづらさは無い。わりと読み易い。

    付記:前半部、ラスコーリニコフのいわゆる「独自の犯罪哲学 」が初めて詳述されるのは、安居酒屋で隣席した他の学生の熱弁を通じてである。ラスコーリニコフは、自分の考えとそっくりな理論を耳にして、その偶然に運命的なものを感じるという場面だ。この、他者の説明から切り出された展開構成は巧く無いな、と私は感じた。
    そして、上巻の後半。実はその2ヶ月ほど前にラスコーリニコフが雑誌に投稿した論文があったとされる場面が描かれる。この部分、私見であり個人的な推測だが、ドストエフスキーが執筆進行中に後から補足追加した一節のような気がしている。
    他者の熱弁を先に記述した事で、あの犯罪哲学がラスコーリニコフの発意である印象を薄めてしまう欠点に気付き、過去の論文という要素で補強したように思えたのだ。あくまで私見である。

  • 3.7/333
    内容(「BOOK」データベースより)
    『19世紀、酷暑のペテルブルグ。戸棚のような小部屋で鬱々と暮らす貧乏学生ラスコーリニコフは、ある夕暮れ時、高利貸しの老婆を斧で叩き殺す。「非凡人は凡人の法律や道徳を踏み越えてもいい」という論理に基づく凶行だったが、犯行の後、激しい苦悶がのしかかる―。人間存在の意味を問う壮大な物語の幕開け。』


    原書名:『Преступление и наказание』(英語版:『Crime and Punishment』)
    著者:フョードル・ドストエフスキー (Fyodor Dostoevsky)
    訳者:米川 正夫
    出版社 ‏: ‎KADOKAWA
    文庫 ‏: ‎512ページ(上巻)


    メモ:
    100分de名著(28) ドストエフスキー『罪と罰』 2013年12月
    『『罪と罰』を読まない』 岸本 佐知子,三浦 しをん,吉田 篤弘,吉田 浩美
    『謎とき『罪と罰』』 江川 卓
    『『罪と罰』ノート』 亀山 郁夫
    ・世界文学ベスト100冊(Norwegian Book Clubs)
    ・死ぬまでに読むべき小説1000冊(The Guardian)「Guardian's 1000 novels everyone must read」

  • 2020.12.17
    感想は下巻へ

  • 名作だからという安易な理由で読み始めたが非常にとっつきづらかった。
    まず名前が覚えづらい上に同じ人物を違う呼び名で呼ぶからぐちゃぐゃ。統一して欲しい。
    精緻な文学的表現?は確かにすごいけど、どのキャラクターにもまったく感情移入できない。みんな激情。
    後編も読んだうえで評価したい。今のところあまり。

  • 2018/01/03

  • 難解な小説の代名詞として語られることが多い本作だが、思ったよりもエンターテイメント成分が多く読みやすかった。後半の畳み掛けるような展開は圧巻。

  • 上巻はあまり思想的・哲学的なテーマは出てこない。終盤でようやく主だった登場人物が出揃って「さあ、これから」というところで切れる感じだ。下巻が非常に楽しみである。

  • 自身にとって初のロシア文学ということもあり、読むこと自体に苦労した。激情型の主人公の主張についていくのも大変だった。これは時間をあけてまた読む必要があるだろう。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4042087175
    ── ドストエフスキー/米川 正夫・訳《罪と罰 1866-20081122 角川文庫》
     
    …… 青年・ラスコーリニコフは、経済的困窮から志半ばにして法学の
    道を断念し、荒んだ日々を送っていた。彼は、偶然、阿漕な高利貸しの
    老婆・アリョーナの話を耳にして以来、もし、自らに、その資格がある
    のならば、「選ばれし者」として正義の鉄槌を下すべきではないかとの
    思索を巡らし始め、ある日、遂に、アリョーナの殺害に及ぶ。しかし、
    予定外に遭遇したアリョーナの妹・リザヴェータをも巻き添えにしてし
    まい、その後の彼を待っていたのは、想像を絶する苦悩と葛藤の日々、
    そして、老姉妹殺害犯を追う敏腕予審判事・ポルフィーリィとの間で繰
    り広げられる壮絶な心理戦・頭脳戦であった(Wikipedia)。
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%C9%A5%B9%A5%C8%A5%A8%A5%D5%A5%B9%A5%AD%A1%BC
     
    (20130926)正之蔵書?
     
    ♀アリョーナ 高利貸しの老婆。イワーノヴナ14等官未亡人
     ラスコーリニコフ 学費滞納のため大学から除籍された青年
    ♀ドゥーニャ ラスコーリニコフの妹。
    ♀ソーニャ 売春婦 マルメラードフの娘。
     マルメラードフ 飲んだくれ元九等官、ソーニャの父。
    /最期は馬車に轢かれ、ソーニャの腕の中で息を引き取る。
     
    ♀増島 きよ アパート経営 1916‥‥ 東京  20140125 98 /絞殺
     大津 翼 アルバイト店員 1985‥‥ ‥‥ /20140615(29) 逮捕
    /「家賃が払えず、出て行くように言われ、頭にきて首を絞めた」
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4042087175
     
    https://twitter.com/awalibrary/status/478199256541433858
     
    http://peace.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1402834266/
    http://gbig3000.blog.fc2.com/blog-entry-279.html
    https://twitter.com/tudutubasa 男子高校生化用垢
     
    (20140616)
     

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著者プロフィール

ロシアの小説家、思想家。トルストイやチェーホフとともに19世紀後半のロシア文学を代表する文豪。

「2008年 『罪と罰 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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