オセロ (角川文庫クラシックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042106098

作品紹介・あらすじ

美しい妻デズデモーナを愛するムーア人の勇敢な将軍オセロ。トルコ艦隊を打ち破り、今や順風満帆な彼の人生は、副官に任命されなかったことを不服に思う部下イアーゴの冷酷で緻密な陰謀により、影が差し始める。イアーゴはデズデモーナが不義を働いているとオセロにささやき続けたのだ。そしてついにオセロはみずからを破滅に追い込んでしまう…。人間の抱える普遍的な愛情の葛藤を、冷静に鋭く描いた、傑作悲劇。

感想・レビュー・書評

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  •  シェイクスピアの作品は『台詞回しが非常に特徴的』と言う評する人は多いと思うが本作もその一つ。登場人物の心情を表す台詞を徹底的にもったいぶって、また劇的なまでに書き起こしている事がよく判る。

     内容は悪い部下の偽の諫言により歴戦の将軍が妻に不倫疑惑を抱くようになり、破滅していく様を描いているといえばそれだけだが、この作品にはそんなあらすじだけでは収まらない激しさと悲しさが存在している。オセロの誠実な愛、デズデモーナの献身的な愛、イアーゴの執拗なる計略。この三つが複雑に絡み合い、物語を構成していく。だが、物語を読んでいくうちに忘れそうになるのはイアーゴの謀略の動機はただオセロの人員配置に不満を持っただけなということ。殆どの読者にはそこまでするほどの動機とは思えないだろうが、どうしてそこまでというほどにイアーゴは奔走する。解説でも述べられているようにイアーゴとは、オセロとデズデモーナの破滅を誘発するスイッチの役割を忠実に演じているだけなのかもしれない。

  • 所有

  • 常識として。

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著者プロフィール

1564年ストラトフォード・オン・エイボンに生まれる。20歳頃から役者として活動した後、座付作家に。「四大悲劇」など約37編の劇作を創作。現在でも、世界でもっとも著名な文学者のひとり。1616年没。

「2021年 『真訳シェイクスピア四大悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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