- 角川書店 (1972年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784042106098
みんなの感想まとめ
人間の嫉妬や愛、そして悲劇を描いたこの作品は、16世紀のヴェネツィアを舞台に、有色人種の指揮官オセロが直面する差別や社会的偏見を背景にしています。オセロは美しい妻デズデモーナを娶るものの、部下イアーゴ...
感想・レビュー・書評
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『オセロ』は、有色人種であるベルベル人のオセロが、差別的な社会環境の中でヴェネツィア軍の指揮官にまで上り詰め、美しい妻デズデモーナを娶るものの、部下の奸計によって妻の不貞を疑い、その激しい嫉妬と猜疑心から彼女を殺害し、最後には自らも命を絶つ悲劇である。
この作品を深く味わうためには、当時の有色人種に対する偏見や、男性の名誉と妻の貞節が極めて重視された社会的価値観を理解することが欠かせない。こうした時代背景を知らなければ、登場人物たちの葛藤や行動原理に十分共感することは難しいだろう。
『オセロ』の舞台は16世紀後半のヴェネツィア共和国であり、地中海交易によって繁栄する一方、オスマン帝国との軍事的対立が続いていた時代である。当時のヨーロッパ社会では、人種や出自による偏見が根強く、有色人種であるオセロが軍の最高指揮官として成功したこと自体が極めて異例であった。また、男性の名誉と妻の貞節が重視され、女性の不貞は夫の社会的地位を揺るがす重大な問題と考えられていた。このような社会的・文化的背景が、オセロの嫉妬や猜疑心を増幅させ、悲劇へとつながる重要な要因となっている。
『オセロ』はシェイクスピア四大悲劇の一つとして知られるが、その台詞や展開は、ともすれば「遠い異国の昔話」として表面的に受け取られがちである。しかし、その言葉の背後にある当時の社会構造や時代の空気を理解してこそ、作品が描こうとした人間の嫉妬、愛、そして悲劇の普遍性が鮮やかに浮かび上がる。その意味で、本作を読む際には、歴史的・社会的背景への理解を深めることが何より重要であると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シェイクスピアの作品は『台詞回しが非常に特徴的』と言う評する人は多いと思うが本作もその一つ。登場人物の心情を表す台詞を徹底的にもったいぶって、また劇的なまでに書き起こしている事がよく判る。
内容は悪い部下の偽の諫言により歴戦の将軍が妻に不倫疑惑を抱くようになり、破滅していく様を描いているといえばそれだけだが、この作品にはそんなあらすじだけでは収まらない激しさと悲しさが存在している。オセロの誠実な愛、デズデモーナの献身的な愛、イアーゴの執拗なる計略。この三つが複雑に絡み合い、物語を構成していく。だが、物語を読んでいくうちに忘れそうになるのはイアーゴの謀略の動機はただオセロの人員配置に不満を持っただけなということ。殆どの読者にはそこまでするほどの動機とは思えないだろうが、どうしてそこまでというほどにイアーゴは奔走する。解説でも述べられているようにイアーゴとは、オセロとデズデモーナの破滅を誘発するスイッチの役割を忠実に演じているだけなのかもしれない。 -
所有
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常識として。
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シェイクスピアの作品
