新訳 ロミオとジュリエット (角川文庫)

  • 角川書店
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本棚登録 : 305
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042106159

作品紹介・あらすじ

モンタギュー家の一人息子ロミオはある夜仇敵キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込み、一人の娘と劇的な恋に落ちるのだが……世界恋愛悲劇のスタンダードを原文のリズムにこだわり蘇らせた、新訳版。

感想・レビュー・書評

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  • あとがきにもあったけど、ト書きが少なく、ほぼ台詞で状況説明がされてるから舞台や映画を見ずこれだけ読んだら理解するのが結構むずかしいと思う。
    お互いを想う台詞は詩的ですてきだけど、ロミオとジュリエットは長い付き合いがないのにどうしてそんなに相手のことを情熱的に愛してるのかわからなかった。理屈で説明できるものではないと思うけど、そういう、人物のバックグラウンドに息を吹き込むのは役者なのかなあ。感動する暇もなく超特急でストーリーが展開するので、舞台とはけっこう印象が違った。

  • 解説ににやにや。

  • もう王道ですよね。ギリシャ神話に元ネタっぽい話がある。トリビア。

  • 2021/2/21

    悲劇の仮面を被った喜劇。アンジャッシュも顔負けのスレ違いコント。
    ジュリエットと父親の意向、パリスとジュリエットの会話、ロミオとジュリエットの運命、全てスレ違って悲劇へと収束するのに何故か笑えてしまう。(キャピュレットが権力の道具としか見ていなかった娘を亡くした途端に涙を流すという掌返しっぷりは滑稽そのもの) この笑いは、登場人物たちは悲劇に見舞われている一方で、読者はその機械仕掛けのような見え見えの物語構成を把握しているというアイロニーが働いていることによって促されているように思える。

    喜劇的な要素は、その他しつこいくらいの下ネタと押韻にも見られる。

    またシェイクスピアによくある二項対立の葛藤もある。これはジュリエットの語る「外見と内実は正反対!」という台詞に集約されている。p62に数多、二項対立が挙げられているが、本作を貫く大きなテーマは愛情と友情だろう。ロミオは敵討ちから友情を選択し、愛情を投げ捨てる行動を取るが、一方でジュリエットは友情(家族の期待)を裏切って愛情を選択する。このバランス感覚は巧妙。

    最後に印象的な一文を。
    「逆境の甘いミルク、哲学だ。追放になっても慰められる。」

  • シェイクスピアの中で、1番読みやすい作品でした!

  • シェイクスピアを立て続けに読んでみてるものの、さすがに30代も半ばを過ぎて、この内容はあまりに熱を持てず、早々にギブアップ。もっと若い時に読むべきでしたね。

  • 思ったよりロマンチックでなかった。下品なセリフも多いし…。直訳ではなく原文のニュアンスをくみ取った意訳になっているので、読みやすく面白いです。訳者あとがきにて「リアリズムを求めてはいけません」とありますがその通りだと思います。

  • あまりに有名な恋愛悲劇。パリスがロミオに殺されてしまうところはすっかり忘れていたのでびっくりした!ロミオもジュリエットもマーキューシオもティボルトもロミオの母も、死ぬ必要はなかったけど、でもでも、パリスはほんと、なんで殺されなければいけなかったのか。

  • いつだって家柄は障害になりうるけどそれが恋を燃え上がらせるのかもね

  • 言わずと知れたシェイクスピアの作。あまりにも有名な悲恋物語、そして悲劇の顛末。よく知っているつもりであったが、改めて読むと、意外な読後感を得ることが出来た。
    新訳であり、現代的な平易な言い回しを指向しているためか、すこぶる読み易かった。河合氏の訳は、俳優が舞台上で声に出すことを意識した、とされるだけあり、文章にリズムがあり読み易い。よいと思う。

    「ロミオとジュリエット」と聞けば、悲恋と悲劇そして究極の純愛。きっと甘~い物語が…という先入観で読み始めた。だが、ロミオとジュリエットは出会って瞬時に恋に落ち、運命の恋と思い詰める。その展開は驚く程に慌しくいそがしい。なので、しっとりした情趣を味わう余地はなかった。
    一方で、先述の現代的な新訳のためか、原文のものかはわからないのだが、意外にも下世話な表現が目立つ。ロミオ自身の言葉でなく、特に彼の友人マキューシオの台詞なのだが、下品、野卑な言い回しがちらほらするのだ。
    花梨のように尻に割れ目が…、とか、竿をおっ立てて… などなど。
    そのため、悲恋やラブロマンスというよりも、粗野な手ざわりが印象に残る。甘いラブロマンスというより、ジェットコースターのように駈足で疾走する激しき恋(まるで2時間サスペンス)。という読後感であった。

    ちなみに、物語の舞台はイタリア。ヴェローナという街。(英国が舞台と思い込んでいた。)巻末、上尚史氏の「後口上」(あとがき)がちょっと楽しい。

    付記、もう一点。歌い上げるような台詞表現であったり、物語展開が急速であったり、戯曲特有のものがある。かように、小説とは似て非なるものであることを、読了後に改めて思い至る。小説に向き合うのとは、別の心構えで味わうのがよし。

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著者プロフィール

1564年イギリス・ストラットフォード生まれ。1592年頃にロンドン演劇界で劇作家として幸運なスタートを切る。およそ20年間劇作に専念し名をなす。1616年没。

「2020年 『新訳 リア王の悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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