新訳 リチャード三世 (角川文庫)

  • 角川書店
3.65
  • (5)
  • (14)
  • (13)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 104
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042106173

作品紹介・あらすじ

薔薇戦争の末期、世の中に平穏が訪れようとした頃、醜悪な容姿と不自由な身体を持つグロスター公リチャードは、王となることで全ての人々を嘲笑し返そうと屈折した野心を燃やしていた。やがて彼は兄王エドワード四世の病死を契機に、暴虐の限りを尽くして王位を奪う。しかし、明晰な頭脳を誇ったはずの彼にも思わぬ誤算があった-。シェイクスピア初期の傑作を、原文のリズムにこだわった名訳でおくる決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 文のリズムや言葉遊びが可能な限り訳出されているとのことで、劇の雰囲気を楽しめます。
    人物の名前がややこしくて少し苦労しましたが、詳細な注釈があったことでなんとか読み終えられました。

  • 2021/3/5

    シェイクスピアの悲劇、まだまだ触れていない作品は多々あれど、パターン認識ができると大体の展開が予測できちゃうなー。序盤では王位や恋などの欲望に燃えた主人公が自分の意図通りに事が進むように裏工作し、中盤それが上手くいくか鑑賞者をハラハラさせ、終盤は自分だけではなく周囲の人々も皆が破滅へと向かう。

    このパターンを手を替え品を替え行うのがシェイクスピア悲劇だと思う。ただここで注意しておきたいのは、決して展開が予測できるからと言ってつまらないことにはならないということ。逆に言えば、押し並べて面白いからシェイクスピアが偉大だとされる所以なのかも知れない。

    注釈が詳しいので、人物関係が複雑であっても『リチャード3世』を読み通すことができて良かった。劇でみてみたいなー。

  • 池袋にて、舞台リチャード三世を観ての記録。本は未読。

    自分が王になるために、周囲の人間を次々と冷酷無比に殺していく悪人を演じるのは、佐々木蔵之介。彼の見事な演技に心底圧倒された。
    鍛え上げられた肉体、それを駆使した演技と台詞まわし。つい先日までNHKの朝ドラで見ていたシェフと同一人物とは思えないほどで、ここまで魅了されるとは思わなかった。
    また、登場人物に複数の女性がいるにもかかわらず、実際に演じているのはほとんど男性というのも興味深い。何度も出てくる濃厚なキスシーンも当然男同士で、ドキドキした。

    脚本、演出、美術等がルーマニア人という舞台は初めてだったが、一貫して退廃的で淫靡な大人の雰囲気が漂うシェークスピア、期待以上の満足感があった。役者も芸達者な人たちばかり、こういう舞台をもっと観たい。

  • 翻訳は今まででベスト。勉強になったわー。

  • 残忍な悪党で カッコ良くもないのに 何だか気になる役な、リチャード3世。台詞の魅力なんだろうか…

  • 勢いのある物語だった。コミカルさを含んだ悪漢劇。
    拍子抜けするような終わり方をするが、爽快な読後感だった。

  • 河合祥一郎の訳が良い。版による違いを上手く整理している。内容としては、あくまで演劇を目的としているので、一般小説のようなスぺクタルなシーンはなく、人間中心の心理劇が展開する。複数のリチャード、複数のヘンリー、複数のエドワードが出てくるので、人物一覧と相関図が助けになったが、翻訳ものを読む時にネックとなる同一人物の複数の名称が完全には網羅されてないのでやはり混乱した。

  • 【335】

    だいぶ前に読んだ。
    悲劇。
    戯曲は中盤の展開が早いよなー。
    シェイクスピアって明るい話ないのかな??

  • それぞれのページにある但し書きを読んでいると、原書が読めない歯がゆさに残念な思いが重なってきます。
    翻訳版では色々な言葉遊びが楽しめない寂しさがあります。

  • 『国盗人』にあわせて読む。
    「もはや悪党になるしかない!」名台詞、名訳じゃないか。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1564年ストラトフォード・オン・エイボンに生まれる。20歳頃から役者として活動した後、座付作家に。「四大悲劇」など約37編の劇作を創作。現在でも、世界でもっとも著名な文学者のひとり。1616年没。

「2021年 『真訳シェイクスピア四大悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ウィリアム・シェイクスピアの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フランツ・カフカ
ウィリアム シェ...
ウィリアム シェ...
冲方 丁
宮部みゆき
ウィリアム シェ...
有効な右矢印 無効な右矢印

新訳 リチャード三世 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×