- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042118015
感想・レビュー・書評
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不朽の名作。
けど、言葉遊びが多いから、ホントは原語で読んだ方が面白いんだろうなぁ。
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ただのファンタジーではなかった。新たな児童文学の境地を開いたルイス・キャロル。この物語は日本で言えば明治になる直前の時代に書かれたものだ。時間に追われる白兎、チェシャ猫など奇抜なキャラクターたち。そして、原書は英語の言葉遊びがあふれていることが、この訳書でも窺い知ることができる。結末は、落語の夢オチと同じだったなんて……(笑)
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●ルイス・キャロル
4-04-211801-1
不思議の国のアリス
著者:ルイス・キャロル
訳者:福島正美(ふくしま まさみ)
角川文庫317.
昭和50年8月30日 初版発行
昭和60年5月30日 21版発行
発行所:株式会社角川書店
カバー画・挿絵:和田誠
あとがき:福島正美 -
ちょっと難しい
昔から知っている物語の小説を読んでみたいという想いから手に取ってみた。絵本にはない奥深さと言葉使いがとても楽しい。
しかし英語の言葉遊びのため理解が難しい。また想像力を膨らませて読む必要がある。
しかしながら、その想像はとても柔軟で楽しいものであった。 -
不思議の国のアリス (角川文庫クラシックス) 作者であるルイス・キャロルの作品です。
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●「やれやれ!今日はまた、どうしてこう何もかもおかしいんでしょう!昨日まではちっとも変わったことはなかったのよ。ということは、夜のうちにわたしが変わってしまったのかしら?ちょっと待ってよ・・・わたしは今朝おきたとき、昨日とおなじだったかな?そういえば、すこし変わってたような気もするけれど。でも、もしわたしが昨日とおなじわたしでないとすると、問題だわ。わたしはいったいだれだろう?ああ、これはじつにむずかしい大問題だわ!」
●アリス:「少なくとも私は考えてるとおりのことをいうのよ」
帽子屋:「それじゃなにかい、あんたは、『私は食べるものが見える』というのは、『私は見えるものを食べる』というのとおなじことだというのかい?」
三月兎:「『私は手に入るものが好きだ』というのと『私は好きなものを手に入れる』というのとおなじだというのか?」
ヤマネ:「『私は眠っているとき息をする』というのと、『息をしているとき寝る』というのとおなじだって!」 -
2018年4月22日紹介されました!
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かなり昔に読んだ。かなり不条理な世界で、抽象的な出来事が個々に起こる。イメージがビジュアルとして美しいのが、今でも愛される理由なのかな。
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150年前に作られた本が現在の児童書の礎になっていると考えると実に感慨深いものでした。この本は子どもの気ままな想像力をのびのびと駆り立てるような力を持っていて、それが何よりもこの本の魅力だと思いますが、大人が読んでも哲学として考えられる部分はあると思いました。糖蜜の井戸の中でどうやって糖蜜を汲むのか、それは水を汲むのになんの雑作もないことと同じだ、など。アリスの疑問に答える動物たちの回答には現代の私たちが持っている固定観念を覆す力があります。発想の転換という面では大いに勉強になりました。
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訳注が簡潔で小気味よい。
かなり読みやすい。