不思議の国のアリス (角川文庫)

制作 : 河合 祥一郎 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.69
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本棚登録 : 1255
レビュー : 103
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042118039

感想・レビュー・書評

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  • 幼い少女の見た夢という設定からキャラクターやストーリーは全てが"へんてこりん"となっていますが、それら"へんてこりん"を全て含む世界観は全世界の人々を魅了して止まないでしょう。そんな物語にジョン・テニエルによる挿し絵も多く付されており、本書の魅力をさらに引きたてています。

    また"訳者あとがき"ではこの物語が生まれたいきさつの紹介がされており、登場キャラクターたちの名前の由来なども語られています。例えばあるキャラクターの話に登場するエルシー・レイシー・ティリーという三姉妹は、リドル三姉妹(アリス・リドルは三姉妹の次女です)のことであって、それぞれ名前がアナグラムとなっているということです(Lacie=Alice等)。

    最後には訳者からのクイズまで出されてしまいます。本書109ページに付されている挿し絵のどこかに白ウサギが隠れているのですが見つけられるでしょうか?という内容であり、訳者自身もアリスのような子供の心を忘れないという意気が伝わってきます。

    何はともあれ学業や仕事など現実の世界に疲れたなと思ったとき、子供の心を思い出したいとき、少しくらいならこんなメルヘンの世界へ逃避してしまっても許されるのではないでしょうか。

  • ★4.0
    草間彌生とコラボした「不思議の国のアリス」を以前に読んでいたけれど、ほとんど初読の気分の読了。今になって、あちらは翻訳が残念だったのだと分かる。本作でのアリスは喋りすぎなくらいに活き活きとし、キャロルの世界観に改めてちゃんと魅了された。そして、韻を踏む言葉遊びの楽しいこと!英語の知識はないけれど、元々の原文が気になってしまった。また、アリスの姉の視点を取り入れることで現実を見せ、より不思議の国を恋しくさせる巧みさ。ジョン・テニエルの挿絵にうっとりしながら、初版が1865年ということに驚くばかり。

  • 不思議な雰囲気が好きで、小さい頃から何度も図書館で借りて読んでいました。読書感想文を書くことになったとき、悩まずにこの本を選んだのは、やっぱりこの作品が好きだったからではないかな?と思います。自分の作品なら、考えなくても言葉がぽろぽろ出てくる気がします。
    この読書感想文を書いた後、あまりに私が普段使いの言葉(友だちに話しかけるように書いた記憶があります)で書いていたので、母から「こんな書き方ではダメ!」と書き直しを要求されましたが、私は断固拒否して提出。その後、入賞したので、それ以降、母は文章について文句を言わなくなりました・笑

  • とっても不思議なお話で私はうまく理解できなかったけれど、理解できなくてもこの世界観に浸れて自分も子供に戻ったみたいで楽しかった。
    個性的なキャラクターや言葉遊び、独特な挿絵に誘われてついに最後まで読んでしまった。

  • アリスの原作を久しぶりに読みたくなって衝動的に読んだけど、やはり良い。
    原作をちゃんと読んだのは大学の頃だったな。
    それ以来だから、ほんと久しぶり。

    今読むと言葉遊びが本当に秀逸だなと分かるのが楽しかった。
    韻を見事に踏んでいるよな。
    それに地の文でも言葉遊びがふんだんに盛り込まれていて全てがセンスの塊。

    お気に入りのシーンはチェシャーネコと会話するとことお茶会。
    お茶会だけど、今読み返すと本当に会話が意味深で真理をついてるところが多い気がする。
    時間についての話とかな。

    アリス熱が再熱したから暫くはあれこれ資料借りたり買ったりしそう(笑)

  • この年になるまで、一度も読んだことが無かったので一度くらいと思い読んでみた。
    全くこの本についての情報を集めずいきなり読んだので、最初はちんぷんかんぷん。。。
    さっぱり理解できない。

    というか、理解する本じゃないのだろうな。
    お伽の世界を楽しむ本なのだろう。

    言葉遊びが溢れているが、原文はきっともっと面白いに違いない。

  • アリス翻訳読み比べその1。翻訳:河合祥一郎、イラストはオリジナルのジョン・テニエル。訳者はシェイクスピアも手掛けており、英国風言葉遊びについてはお手の物といったところだ。今回数年ぶりの再読としてまずは本書から手に取ったのだけど、1冊選ぶならやはりこれか。読みやすさと言葉の衣装=意匠の巧みさ、ファンタジーの枠内を越えていくナンセンスな雰囲気を的確に日本語に移し替えている。特に、冒頭の韻文詩の意と音と心を共存させた翻訳は本作が一番だろう。読み手や時代を選ばない、最高のスキルとセンスとユーモアがここにある。

  • 小さくなったり、大きくなったり、動物たちとお話したり・・・なにもかもがおかしい世界。
    この物語、論理的にどうのこうのとか、僕の考える”小難しい読み方”をしても楽しいのかも知れませんが、僕にとってはなんとなく読んで楽しむ本でした。

    いたるところにみられる楽しい言葉遊び、そして言葉遊びを活かしたキャラクター(”チェーシャネコのように笑う”という言い回しから、ニヤニヤ笑う猫が登場するなど)。この2つがあるのとないのとでは、「不思議の国」の楽しみが大きく違うのではないかと思います。

    言葉遊びからこんなに奇妙な世界を想像できるのが、子供の無邪気さというものでしょうか・・・読んでいて楽しさが伝わってくる一冊でした。

    • 深雪美冬さん
      はじめまして。
      私のレビューにコメントしてくださって、ありがとうございました!とっても嬉しかったです^^
      最近の少女漫画は幅が広いですよね(...
      はじめまして。
      私のレビューにコメントしてくださって、ありがとうございました!とっても嬉しかったです^^
      最近の少女漫画は幅が広いですよね(笑)

      本棚を少し拝見させていただきましたが、
      なんだか難しそうな本がたくさん…。すごいですね!自分の本棚にはない本ばかりです(汗

      また覗きに来させてもらいますね!
      ありがとうございました^^
      2013/07/09
  • 誰もが知っている不朽の名作。だが、全文を通して読んだのは今回がはじめて。知っている気になっていたのは、英語の教科書かなにかの引用文、あるいはディズニー映画、それともパロディ化した別の作品の影響だろうか。

    物語は、人の見る夢のように、とりとめなく進み、突拍子もなく展開していく。

    何故こんな話を作ったのだろうか、いや創れたのだろうか。それが不思議でしかたなかったのだが、巻末のあとがきを読んで腑に落ちた。

    作者ルイス・キャロルが友人の幼い三姉妹をボート遊びに連れ出した際、即興で彼女らに聞かせた物語が元になったのだという。そして、その次女の名前はアリス・リドル。これは彼女に捧げる物語だったのだ。

    「それでどうなったの?」「そこにはどんな人がいたの?」「その人はなんて言ったの?」「それから、アリスはどうなったの?」「それから、それから・・・」

    そんな彼女らの質問に答え、どんな話にすれば、楽しんでくれるか、驚いてくれるか、考えられながら創られたのかもしれない。

    歌(詩)が多く、駄洒落も多いのもそのためか。

  • 楽父

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著者プロフィール

1832年、イギリスのチェシャ州に生まれる。オックスフォード大学を卒業、同大学の数学および論理学の教授に。独特のユーモア感覚と幻想的イメージに溢れた童話『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は、イギリスはもちろん、世界中で支持されている。

「2017年 『わがままアリスとおくびょうな白ウサギ 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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