不思議の国のアリス (角川文庫)

制作 : 河合 祥一郎 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.68
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本棚登録 : 1410
レビュー : 117
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042118039

感想・レビュー・書評

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  • ★4.0
    草間彌生とコラボした「不思議の国のアリス」を以前に読んでいたけれど、ほとんど初読の気分の読了。今になって、あちらは翻訳が残念だったのだと分かる。本作でのアリスは喋りすぎなくらいに活き活きとし、キャロルの世界観に改めてちゃんと魅了された。そして、韻を踏む言葉遊びの楽しいこと!英語の知識はないけれど、元々の原文が気になってしまった。また、アリスの姉の視点を取り入れることで現実を見せ、より不思議の国を恋しくさせる巧みさ。ジョン・テニエルの挿絵にうっとりしながら、初版が1865年ということに驚くばかり。

  • 不思議の国のアリスは、言葉遊びが多用されており、日本語では汲み取れないユーモアがあるのが残念。
    女の子に愛される小道具がいっぱい出てくるが、可愛いだけでなく意味のわからない行動を取るキャラクターに妙にすかっとする。

  • この世界観が苦手。


    ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽子屋、ハートの女王など、一癖もふたくせもあるキャラクターたちが繰り広げる夢と幻想の国。ユーモア溢れる世界児童文学の傑作

  • 感想が難しい。
    アリスが実在する少女だとは知らなかった。
    作者からこんなに愛情が籠った物語を贈ってもらったアリスが羨ましい。
    大人になっても純心を失くさないでほしいと言うメッセージが伝わってくる。
    絵本でしか見た事がなかったせいか挿絵のアリスが結構写実的に描かれていて驚いた。
    断片的な情報しか知らずに読んで行ったので哲学的な意味は理解が出来なかった。
    イデオロギーに対する問題提起?が多岐に渡って述べられていて掴みにくい。
    夢から醒める瞬間が現実の子供に戻った瞬間だと感じた。

  • 不思議な雰囲気が好きで、小さい頃から何度も図書館で借りて読んでいました。読書感想文を書くことになったとき、悩まずにこの本を選んだのは、やっぱりこの作品が好きだったからではないかな?と思います。自分の作品なら、考えなくても言葉がぽろぽろ出てくる気がします。
    この読書感想文を書いた後、あまりに私が普段使いの言葉(友だちに話しかけるように書いた記憶があります)で書いていたので、母から「こんな書き方ではダメ!」と書き直しを要求されましたが、私は断固拒否して提出。その後、入賞したので、それ以降、母は文章について文句を言わなくなりました・笑

  • アリスの原作を久しぶりに読みたくなって衝動的に読んだけど、やはり良い。
    原作をちゃんと読んだのは大学の頃だったな。
    それ以来だから、ほんと久しぶり。

    今読むと言葉遊びが本当に秀逸だなと分かるのが楽しかった。
    韻を見事に踏んでいるよな。
    それに地の文でも言葉遊びがふんだんに盛り込まれていて全てがセンスの塊。

    お気に入りのシーンはチェシャーネコと会話するとことお茶会。
    お茶会だけど、今読み返すと本当に会話が意味深で真理をついてるところが多い気がする。
    時間についての話とかな。

    アリス熱が再熱したから暫くはあれこれ資料借りたり買ったりしそう(笑)

  • アリス翻訳読み比べその1。翻訳:河合祥一郎、イラストはオリジナルのジョン・テニエル。訳者はシェイクスピアも手掛けており、英国風言葉遊びについてはお手の物といったところだ。今回数年ぶりの再読としてまずは本書から手に取ったのだけど、1冊選ぶならやはりこれか。読みやすさと言葉の衣装=意匠の巧みさ、ファンタジーの枠内を越えていくナンセンスな雰囲気を的確に日本語に移し替えている。特に、冒頭の韻文詩の意と音と心を共存させた翻訳は本作が一番だろう。読み手や時代を選ばない、最高のスキルとセンスとユーモアがここにある。

  •  色んなところでパロディが作られている有名な作品。
     訳が巧みだが、英語では有り得ない日本語があるため、意訳ないしは超訳と呼ぶ方がいいかと思われる。役者は翻訳にのぞむ際、原作にある優れた言葉遊びの雰囲気を損ねたくなかったらしい。
     それはさておき、題名通り、非常にファンタジックで、またユーモアのある作品だと思えた。シャレなどの諧謔に満ち満ちていて、笑える箇所が多い。
     難点は挿絵に怖い感じがするところだ。アリスは少女で、たしかに背丈は違和感がないのだが、顔が余りにも大人びすぎていて気味が悪い。

     しかしストーリーの方は全体的にハイレベルな作品と思います。
     ぜひご一読を!

  • ヤン・シュバンクマイエルの映画アリスを観て、原作を忘れてしまっていることに気付きおさらい。シュバンクマイエルの映画だと引き出しから不思議の国に入っていくけれど、小説ではうさぎの巣穴でした。穴に落ちながらオレンジ・マーマレードの瓶に指をつっこんでなめてみるシーン、自分の涙に浮いているとき、ネズミに出合うシーンをすっかり忘れていました。小説に出て来るきのこの上に座った青虫は映画では靴下で出来ていました。大泣きする赤ちゃん、そのあと子豚に変身する赤ちゃんもすっかり忘れていましたが小説にも登場しました。チェシャーネコが映画に登場しませんでしたが、フラミンゴとハリネズミを道具にしたクリケットのシーンは映画にもありました。シュバンクマイエルの映画が不思議にみえたのではなく、原作が相当に不思議な登場人物による物語でした。飲み薬、ケーキ(映画ではクッキー)、きのこを口にすると身長が自在に変化するところだけでも充分に冒険です。

  • 不思議の国のアリスというと”秀逸な言葉遊び”が醍醐味の一つとして挙げられているのをよく目にする。
    なので、そのうち原本で読みたい。
    にしても、その言葉遊びを巧みに訳していて、本当に凄い。
    挿絵は独特ですが、へんてこりんがイメージしやすい。

    ディズニー映画とは異なった点として、料理女の登場!
    うーむ、なんでも投げつけるキャラとは…。

著者プロフィール

1832年、イギリスのチェシャ州に生まれる。オックスフォード大学を卒業、同大学の数学および論理学の教授に。独特のユーモア感覚と幻想的イメージに溢れた童話『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は、イギリスはもちろん、世界中で支持されている。

「2017年 『わがままアリスとおくびょうな白ウサギ 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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