鏡の国のアリス (角川文庫)

制作 : 河合 祥一郎 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.49
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  • (87)
  • (21)
  • (8)
本棚登録 : 900
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042118046

作品紹介・あらすじ

ある日、アリスが部屋の鏡を通り抜けると、そこはおしゃべりする花々やたまごのハンプティ・ダンプティたちが集う不思議な国。そこでアリスは女王を目指すのだが……永遠の名作童話決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 鏡の国のアリス(角川文庫)

  • 『不思議の国のアリス』の方が好きかも知れない。
    理由はチェスよりトランプの方が馴染があるからだ。
    アリスがキティを赤の女王だと見立てて遊んでいたのがきっかけとなり、夢に反映されたと言う意味合いがあるのは興味深い。
    猫好きなので、猫で始まって猫で終わっている現実世界はとても和んだ。
    鏡が嫌いな私にとっては複雑な物語だが、神秘的なイメージを持ってはいるので世界観に惹かれる所もある。
    そして解説を読んで作者が”少女の”アリスに幻想を抱いていたと知って少なからず狼狽した。
    正直子供にアリスと名付けるのは可哀想だし気色が悪いと思ってしまった。
    アリスにして見れば20歳差だと小父さんの様な存在にしか思えなかったのではないか。

  • 谷のような丘をかけ登り、花や昆虫たちとおしゃべりをして、部屋にいながら小舟に乗り、気がつくと隣で二人の女王様が寝ている始末。次から次にくるくると展開していくお話。
    言葉は踊って、唄を口ずさみ、物語を綴る。まるで虫食いだらけの地図みたいに奇想天外で多くの謎を秘めた不思議の世界。その虫食いの空間はわたしたちの想像で埋められるために残された余白のようなもので、たとえその埋め方が大きすぎても小さすぎても、間違えて別のところを塞いでしまったとしても、物語はきっと完結するはず。
    鏡の国はわたしのためにも開かれているから。

  • 『不思議の国のアリス』

    ディズニーが掛けた魔法に頭が少し侵されていたのかもしれない。

  • ★3.5
    前作「不思議の国のアリス」以上に言葉遊びが止め処ない!韻を踏む詩に加えて、ちょっとした駄洒落があちらこちらに登場。その楽しさは勿論、見事な翻訳にただただ感心してしまう。そして、アリスが迷い込む“鏡の国”は、“不思議の国”に負けず劣らずの奇想天外っぷり。それなのに、私にチェスの知識がまるでなく、実際の盤上の動きを上手く想像できないのが残念。それでも、テニエルのイラストが相変わらず素敵でうっとり。ただ、訳者あとがきでキャロルの喪失感やアリスとの距離感を知ったことで、少し物悲しい夢のお話に思える。

  • 白騎士がアリスに見送りを頼むシーンが素晴らしくて大好き。
    「あの岡を下り、あの小川を越えれば、そなたは女王になるんじゃ。が、ここで拙者をまず見送ってくれるであろうな?」「長くはかかるまい。ここで待っておって、拙者があの曲がり角についたら、ハンカチを振るのじゃ。すれば拙者も元気づくじゃろうからな」

  • 楽友

  • アリスの続篇、チェスの世界である。内容は延々ハチャメチャなのである。トゥドゥルディーとトゥドゥルダムには論理についての観点があり、ハンプティ・ダンプティのところには「言葉をしたがわせる」という命名の問題がでてくる。

    ルイス・キャロルは「形式論理学」の著作もある論理学者であったそうだ。不思議の国では論理の「逆」がたくさんでてきたが、鏡の国ではもうすこし思索的な気がする。鏡の国なら「裏」を多用してもよさそうなものだが。

    アリスがクイーンになるところは、大人になってしまった少女への愛惜があり、キャロル自身は発明家のナイトとしてでてくるそうである。本の背表紙にタイトルを書くとか、折りたたみ式の地図をつくったのはキャロル(ドッドソン)なのだそう。

    訳文はとてもいい。

  • 不思議の国のアリスの続編。
    河合さんの訳は本当に面白い!
    これぞアリスの醍醐味!
    もちろん、原文を読めるにこした事はないんだろうけど、読めない人にはこれを。
    アリスの本来の面白さを味わって欲しい。
    そして、不思議の国違うのはどこかもの悲しいところ。
    アリスが大人になってキャロルから離れていく悲しさと比例している。

  • 今、めっちゃ読み込んでますよ(^_^;)。

    ハイ…現在2016年秋。8月下旬から取り組み始めた鏡の国のアリス…。この本を手にいれてから、おそらく6年目…。基本積読状態…でしたが、たまに開くとしてももっぱら読むのは訳者あとがき、ばかりでした。よって内容をほとんど分かっていなかった鏡の国でした。

    不思議の国のアリスの次作品である、鏡の国のアリス。しかし、不思議の国のアリスが書かれた頃から月日は流れ、状況は変わっていました。それはモデルである実在のアリスの成長でした。無邪気な少女アリスは数年の年月の間に大人の女性へとなりつつありました。

    訳者あとがきでも、不思議の国のアリスではサイズこそ変われども、少女であることには変わらなかったのに、鏡の国のアリスでは、アリスは女王(大人の女性)に変貌してしまう…というようなことが書かれています。

    しかし、今回、鏡の国のアリスを読んでみて、感じたのは…少なくとも本の世界で描かれているアリスは少女のままではないか…ということ、でした。確かに現実のアリスは王子とのロマンスが噂され、キャロルからは離れてしまっていたでしょう。そして、キャロル自身もアリスへの訣別の意思をこめて、7章のキャロル自身だとされる騎士に、私を見送って欲しい…と言わしめたのだと思います。

    しかし、鏡の国から帰還したアリスは愛猫たちと仲良く戯れる少女のままです。キャロルは現実のアリスの成長を受け止めつつ、だからこそ自分の作品の中のアリスは永遠の少女…として話を結んだのだと思いました。

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著者プロフィール

1832年、イギリスのチェシャ州に生まれる。オックスフォード大学を卒業、同大学の数学および論理学の教授に。独特のユーモア感覚と幻想的イメージに溢れた童話『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は、イギリスはもちろん、世界中で支持されている。

「2017年 『わがままアリスとおくびょうな白ウサギ 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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