鏡の国のアリス (角川文庫)

制作 : 河合 祥一郎 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.48
  • (44)
  • (55)
  • (90)
  • (22)
  • (8)
本棚登録 : 928
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042118046

作品紹介・あらすじ

ある日、アリスが部屋の鏡を通り抜けると、そこはおしゃべりする花々やたまごのハンプティ・ダンプティたちが集う不思議な国。そこでアリスは女王を目指すのだが……永遠の名作童話決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 不思議の国からたった半年後のお話だけど、アリスに成長が感じられる。子どもにとっての半年は、濃厚で常に新しい刺激に満ちている。
    ‪大人になった私は捉え方も変化して、子ども時代の自由で純粋な自分に容易にアクセスできなくなった。でも本を開けば、永遠の少女はいつもその中に眠っているということを、思い出すことができる。‬

  • 鏡の国のアリス(角川文庫)

  • 『不思議の国のアリス』の方が好きかも知れない。
    理由はチェスよりトランプの方が馴染があるからだ。
    アリスがキティを赤の女王だと見立てて遊んでいたのがきっかけとなり、夢に反映されたと言う意味合いがあるのは興味深い。
    猫好きなので、猫で始まって猫で終わっている現実世界はとても和んだ。
    鏡が嫌いな私にとっては複雑な物語だが、神秘的なイメージを持ってはいるので世界観に惹かれる所もある。
    そして解説を読んで作者が”少女の”アリスに幻想を抱いていたと知って少なからず狼狽した。
    正直子供にアリスと名付けるのは可哀想だし気色が悪いと思ってしまった。
    アリスにして見れば20歳差だと小父さんの様な存在にしか思えなかったのではないか。

  • 谷のような丘をかけ登り、花や昆虫たちとおしゃべりをして、部屋にいながら小舟に乗り、気がつくと隣で二人の女王様が寝ている始末。次から次にくるくると展開していくお話。
    言葉は踊って、唄を口ずさみ、物語を綴る。まるで虫食いだらけの地図みたいに奇想天外で多くの謎を秘めた不思議の世界。その虫食いの空間はわたしたちの想像で埋められるために残された余白のようなもので、たとえその埋め方が大きすぎても小さすぎても、間違えて別のところを塞いでしまったとしても、物語はきっと完結するはず。
    鏡の国はわたしのためにも開かれているから。

  • 『不思議の国のアリス』

    ディズニーが掛けた魔法に頭が少し侵されていたのかもしれない。

  • ★3.5
    前作「不思議の国のアリス」以上に言葉遊びが止め処ない!韻を踏む詩に加えて、ちょっとした駄洒落があちらこちらに登場。その楽しさは勿論、見事な翻訳にただただ感心してしまう。そして、アリスが迷い込む“鏡の国”は、“不思議の国”に負けず劣らずの奇想天外っぷり。それなのに、私にチェスの知識がまるでなく、実際の盤上の動きを上手く想像できないのが残念。それでも、テニエルのイラストが相変わらず素敵でうっとり。ただ、訳者あとがきでキャロルの喪失感やアリスとの距離感を知ったことで、少し物悲しい夢のお話に思える。

  • 白騎士がアリスに見送りを頼むシーンが素晴らしくて大好き。
    「あの岡を下り、あの小川を越えれば、そなたは女王になるんじゃ。が、ここで拙者をまず見送ってくれるであろうな?」「長くはかかるまい。ここで待っておって、拙者があの曲がり角についたら、ハンカチを振るのじゃ。すれば拙者も元気づくじゃろうからな」

  • トゥィードルディーとトゥィードルダムの口ぐせが面白かった。ハンプティ・ダンプティは偉そうで面白くなかった。

  • 楽友

  • アリスの続篇、チェスの世界である。内容は延々ハチャメチャなのである。トゥドゥルディーとトゥドゥルダムには論理についての観点があり、ハンプティ・ダンプティのところには「言葉をしたがわせる」という命名の問題がでてくる。

    ルイス・キャロルは「形式論理学」の著作もある論理学者であったそうだ。不思議の国では論理の「逆」がたくさんでてきたが、鏡の国ではもうすこし思索的な気がする。鏡の国なら「裏」を多用してもよさそうなものだが。

    アリスがクイーンになるところは、大人になってしまった少女への愛惜があり、キャロル自身は発明家のナイトとしてでてくるそうである。本の背表紙にタイトルを書くとか、折りたたみ式の地図をつくったのはキャロル(ドッドソン)なのだそう。

    訳文はとてもいい。

  • 不思議の国のアリスの続編。
    河合さんの訳は本当に面白い!
    これぞアリスの醍醐味!
    もちろん、原文を読めるにこした事はないんだろうけど、読めない人にはこれを。
    アリスの本来の面白さを味わって欲しい。
    そして、不思議の国違うのはどこかもの悲しいところ。
    アリスが大人になってキャロルから離れていく悲しさと比例している。

  • 今、めっちゃ読み込んでますよ(^_^;)。

    ハイ…現在2016年秋。8月下旬から取り組み始めた鏡の国のアリス…。この本を手にいれてから、おそらく6年目…。基本積読状態…でしたが、たまに開くとしてももっぱら読むのは訳者あとがき、ばかりでした。よって内容をほとんど分かっていなかった鏡の国でした。

    不思議の国のアリスの次作品である、鏡の国のアリス。しかし、不思議の国のアリスが書かれた頃から月日は流れ、状況は変わっていました。それはモデルである実在のアリスの成長でした。無邪気な少女アリスは数年の年月の間に大人の女性へとなりつつありました。

    訳者あとがきでも、不思議の国のアリスではサイズこそ変われども、少女であることには変わらなかったのに、鏡の国のアリスでは、アリスは女王(大人の女性)に変貌してしまう…というようなことが書かれています。

    しかし、今回、鏡の国のアリスを読んでみて、感じたのは…少なくとも本の世界で描かれているアリスは少女のままではないか…ということ、でした。確かに現実のアリスは王子とのロマンスが噂され、キャロルからは離れてしまっていたでしょう。そして、キャロル自身もアリスへの訣別の意思をこめて、7章のキャロル自身だとされる騎士に、私を見送って欲しい…と言わしめたのだと思います。

    しかし、鏡の国から帰還したアリスは愛猫たちと仲良く戯れる少女のままです。キャロルは現実のアリスの成長を受け止めつつ、だからこそ自分の作品の中のアリスは永遠の少女…として話を結んだのだと思いました。

  • 不思議の国のアリスの続編、なんでしょうか?
    そもそもこのアリスは前作と同一なのかな?
    前作と同様、不条理な出来事や会話が次々と繰り広げられますが、どこか小さく収まっているというか、想像の域をでないというか。
    もっとぶっとんだ内容を期待していたので、少し期待はずれでしたね。
    登場人物のなかでは騎士が印象に残りましたが、ここも大人しいコントだったかな……
    なにより残念だったのは、ジャバウォックとバンダースナッチの出番が少なかった、というかほぼ皆無だったこと!
    まあこれは皆川亮次のARMSから、勝手に活躍するものと想像していた自分が無学なせいです。でもやっぱり残念。
    ちなみに、図書館で借りた非常に古い版だったせいか、訳がおもしろかった。ナイト(桂馬)。なるほどなあ。

  • 「不思議の国のアリス」から半年後の物語である。アリスは7歳から8歳へと変わり、言葉遊びに幅広さを感じ、語彙も広がるといった成長を感じられる。チェスになぞられた話も多々登場するが、いまいち頭に入らず、改めて頭が凝り固まっていると感じてしまった。柔軟な発想ができれば、すっと頭に入っていくのかなと感じた。鏡の国でアリスはそれまでの言葉遊びに加え、チェスも真っ直ぐと進んでいくが、子供から大人へと変わっていくアリスからも鏡は夢から現実へ戻るのを写しているかのようだ。白うさぎとの再会は良かった。

  • 2016.5.31読了。考えるんじゃない感じるんだ!っていうかのように話が突飛で正直理解が追いつかない。あとがきを読んであぁそういう意味があるのかとようやく納得した。きっとチェスが身近にあってマザーグースを幼い頃から童話として聞いて育たないとこれは真に楽しめない物語なのだなと思う。特に詩は訳されてはいるけど韻がどうしても不自然に思えるからな。そしてモデルとなったアリスが美女へと成長しロマンスにも恵まれ写真が残っていることに驚いた。アリスは色んな題材やモチーフに使われているけど、いったいどれだけの人がアリスには実在のモデルがいると知っているだろう?彼女の認知度が低いのはやはりディズニーの影響が強いのだと私は思う。

  • 不思議の国のアリスではトランプを、鏡の国のアリスではチェスを題材にしてることを初めて知った。たびたび使われる言葉遊び。訳者あとがきを読み、キャロルの気持ちを想像してみたりした。英語でも読んでみたい。

  • 2015/12/09-12/12

  • 2015年11月24日読了

  • 鏡の向こう側

  • 「鏡の国」は思い出の世界、
    夢の国の世界なのです。

    不思議の国のアリスは、少女のまま。
    でも、鏡の国のアリスは、
    少女から女王へと変わっていきます。

    ルイスキャロルの願望が詰まった物語となっています。

    アリスはアリスだけど、
    アリスが自分の思うがままに動く「不思議の国」と、
    ルイスキャロルが動かし、後にアリスが自分自身の人生を歩もうとする「鏡の国」
    どちらも好きです。

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著者プロフィール

原作者。
1832年-1898年。本名はチャールズ・ラドウィッジ・ドジソン。
イギリスのオックスフォード大学クライスト・チャーチ学寮の数学講師であったが、
ペンネーム、ルイス・キャロルの名で『不思議の国のアリス』を執筆、出版。
『不思議の国のアリス』は現在に至るまで世界各国語に翻訳され愛され続けている。

「2019年 『不思議の国のアリス 型ぬきワンダーブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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