新編 日本の面影 (角川ソフィア文庫)

制作 : Lafcadio Hearn  池田 雅之 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 387
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042120049

作品紹介・あらすじ

美しい日本の愛すべき人々と風物を印象的に描いたハーンの代表作『知られぬ日本の面影』を新編集。赴任先の松江を活写し、日本人の精神にふれた傑作「神々の国の首都」、西洋人として初の正式昇殿を許された出雲大社の訪問記「杵築-日本最古の神社」、微笑の謎から日本人の本質にアプローチする「日本人の微笑」など、ハーンのアニミスティックな文学世界、世界観、日本への想いを色濃く伝える11編を詩情豊かな新訳で収録する。日本の原点にふれる、ハーン文学の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 宛ら御伽の国、「古き」時代の日本。
    「良き」かどうかは知らない。

  • 運命的な出会いをしたので、読んでみた一冊。

    ラフカディオ•ハーンを魅了せしめたものは、「あはれ」なるものたちであった。
    見るものだけでなく、見えないものをも感じ取ろうとする姿が素敵だと思う。

    島根の生活の中で、風情や人情への感嘆を述べ続けるハーンだが、本当だろうか?と疑問に思う所もないではない。
    それほど、彼の日本に対する肯定的な愛情が溢れている。

    この話の中で描かれる、教育の在り方に今日の私たちは驚くことだろう。
    教員による体罰のない時代、そして生徒たちが理を持って教員を非する姿。礼儀、道徳観。

    うーん、意外であった。
    浅くだが調べてみると、江戸時代には藩校、寺子屋において体罰というものはほとんどなかったらしい。

    島根を旅行する際に、読んでみてほしい一冊。
    彼の感じた趣が、今も残されている地だと思う。

  • あとがきで訳者が言っている通り、西洋文明を過剰に批判し日本文化を過剰に賛美している感じはあるものの、知らなかった明治時代の日本の風俗が細かく描写されていて、とても興味深かった。今ほど西洋に感化されておらず、独特の文化が色濃く残っていた時代に日本に暮らしたハーンと、現代を生きる日本人である私の目が同化するのが面白い。それほど、この時代の日本と現代の日本とが変わったということなのかもしれない。
    古来からの日本文化を改めて美しいと感じられた一冊だった。

  • ラフカディオ・ハーンが見た旧き良き日本。たった百年ちょっとでこんなに変わってしまった。

  • 藍に染まっていた、国。

  • トリップ小説である。冷静でありながら情熱的に昔の日本の景色、風習、人柄を書き尽くしている。読むだけでその当時、おそらく明治時代、まだ江戸の匂いが色濃く残る時代へ連れていかれる。小泉八雲はもともと新聞記者だっただけあり、事実を正確に伝えようとする描写力とそこから導き出される日本という国への分析力、そして詩的な表現力が圧倒的に優れている。これを翻訳した人もいい。今を生きる日本人として、根底に根差しているものがなにか、優しくしかし鮮烈に教えてくれる素晴らしい本である。

  • ラフカディオハーンが書いた、日本の風景。
    19世紀後半に日本にやってきた彼は、山陰をまわり出雲国へ向かう。

    その中で当時の日本人の良さ、日本の良さをとても美しい言葉で著している。
    彼が村人などから聞いた人柱伝説や逸話などもたくさん紹介されており、いかに当時の日本がいわゆる"古き良き日本"であるかを感じる。

  • 良い

  • 古く懐かしい日本の風景、日々の生活に溶け込んだ信仰、見慣れぬ外国人に興味津々かつ謙虚で礼儀正しく接する当時の日本人の姿がジャーナリストのハーンの眼を通して細やかに綴られる。

    怪談と松江のイメージが強かったので、1年ちょっとしか松江に住んでいなかったのは意外だった。
    読了後また松江や出雲を訪れたくなった。

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プロフィール

1850年、ギリシャに生まれる。1890年に来日、1896年に日本に帰化し小泉八雲と名のる。1904年没。
『知られぬ日本の面影』『怪談』など、日本関係の著作は十数冊にのぼり、今も多くの人の心をひきつけてやまない。

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