鷹の井戸 (角川文庫)

著者 : イエーツ
制作 : 松村 みね子 
  • 角川書店 (1953年12月発売)
3.33
  • (0)
  • (5)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
  • 32人登録
  • 5レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042126010

鷹の井戸 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 読めない漢字多し^^;
    さすがに言葉の選びが綺麗です。

  • シンプルなのに飛び飛びで深い。やはりこの時空操作感は日本の能に傾倒した作者の芯の部分だろう。ケルトのことはわかりきらないが、短い内容に宇宙を表した、真面目な人にのみ許される表現。一生ものの謎々感覚を内包した作品。

  • 518夜

  • アイルランドの詩人、イェーツがケルト神話を題材にした戯曲が3編収められている作品集です。もう、絶対上演されない(と思っている:笑)、すべて1幕の戯曲です。表題作は楽人を舞台に置いて語らせるなど、日本の能に想を得た舞台趣向です。時代はアイルランドの英雄時代。不死の水が沸くという枯れ井戸を見つめ続ける老人と、そこに偶然行き着いた若者の問答です。いつ湧き出るとも知れない水を待ち続けることができるのか…動きの少ない、台詞だけで進むお芝居です。「カスリイン・ニ・フウリハン」は「フウリハンの娘のカスリイン」という意味です。一見、婚礼を目前にした男女の前に現れた老女の言うことには…という幽霊めいた話ですが、「カスリイン・ニ・フウリハン」はフランスの「マリアンヌ」と同じく、祖国アイルランドを擬人化したものということで、根っこのところに愛国運動がダイレクトに入った作品でもあります。予備知識がないと、日本人には絶対伝わらねぇ(笑)。「心のゆくところ」もたぶん、上演の機会はない作品(笑)。妖精物語を読みふける新妻と、それを快く思わない舅(古来の伝説だから理解はしている)と姑。妻を愛する夫と、「その本は悪魔の本だから捨てておしまい」という神父。ケルトの信仰とキリスト教が交錯する劇です。そこにある子どもが現れて…という幻想的なお話です。訳も端正で美しく、どれも幻想的な物語運びで好きなのですが、作品が作品なので、読んで台詞運びを楽しむか、脳内演出するしかないという悲しい現実です(苦笑)。☆3つ半くらいなのですが、切り上げてこの☆の数とします。あまり難しくないので、ペーパーバックなどでも読んでみてもいい作品集です。

  • 2007/5/10購入

全5件中 1 - 5件を表示
ツイートする