- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042135043
感想・レビュー・書評
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ヘミングウェイの短編集です。表題は聞いたことはあるのですが読んだのは初めて。そう言われてみるとあまり作品数は読んだことなかったかなあと思いました。
老人の海と…ぐらい?ちょっと自分でびっくりしました。
映画化されている作品が多いのでストーリーを知っている物は多いのですが。
表題作よりも「二つの心臓を持つ大川」が好きでした。それにしてもこの題名。直訳だし他の訳仕方も難しそうですが何かカッコ悪いなあ。大自然の中に一人気ままに過ごすことの大きな大きな喜び。マスと人との一対一の原始的な戦いに人としての誇りとなぜか優しさを感じました。豚肉とインゲン豆もカンヅメってのはポークアンドビーンズの缶でしょう。けして美味しかった代物ではないと思うのですがとても美味しそうに感じました。実際体験するよりも、映像で見るよりも確実に美味しそうだなあ。
他の短編もどれも面白かったです。出来れば原書で読んでみたいな、と思いました。それにしてもマコンバーのお話は奥さんの行動は故意ともそうでないとも取れる行為ですね。個人的には意識下にそう言う想いがあったにせよ事故だったと考えると面白いな、と思いました。それにしても何の罪もない動物を食べる訳でもないのに狩猟するのはそれほど楽しいことなのだろうか、と思ったりしました。 -
英語で読んだものである。
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ロマンだな。
力強さと喪失さを感じる。 -
いやいやいや....。
面白くないでしょ、これ。
原文なら、文章が素晴らしい
なんか褒めようがあるのかも知れんが、
話自体はクソ面白くない。
つーか物語すらなってねーし。
古き時代の、中身がない純文学って感じっすかねー。 -
キリマンジャロの山頂の美しい景色を見て、あぁ、俺はここに来るべき運命だったんだと感じて死んでいくのは正直羨ましい。
美しい景色を見たら世の中のことやちっぽけな自分のことなんてどうでもよくなる。 -
作者の短編は登場人物が生き生きとしてる。うまく描かれている。『老人と海』を想起する。アフリカ最高峰のキリマンジャロが「海」、主人公もしかり。もっとページ読んでいたかったのが読了感であった。
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ヘミングウェイの短編集。
本当に短い話は、たったの3ページのものもある。
多くが男女の話で、おもしろかったが、男女の話ではない、「二つの心臓をもつ大川」(Big Two-Hearted River) が良かった。
釣り人の話で、川のそばでキャンプをしながら、マスを釣るのだが、その描写がすばらしい。
エサのバッタを釣り鉤に取り付けるときのバッタの様子、糸を投げてエサのバッタが水面を泳いだり水に隠れたりする様子、魚が食いついて糸が引っ張られる様子など、釣りの描写もすばらしいが、釣り場に着くまでの主人公の様子や、テントを張るときの説明もすばらしい。その場面が頭の中にはっきりと想像できるような描写がされている。
訳もとても良かったが、原文にも触れてみたいと思った。 -
表題作が読んでみたくて購入。いくつかの短編も良かったけれど、トータルでは今ひとつ入り込めなかったのが正直なところ。男性なら共感できるのかな。