ハックルベリ・フィンの冒険―トウェイン完訳コレクション (角川文庫)

制作 : Mark Twain  大久保 博 
  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (652ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042142065

感想・レビュー・書評

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  • 社会、宗教、慣習といった強い(強く見える)ものに追従、盲信する人の愚かさを容赦なく描いているので、ハックがそれらに背を向ける決意をする場面がより心を揺さぶり、思わず涙した。
    個人的にショックだったのは、私刑を受ける詐欺師達に対して自らも被害者でもあるハックが憐れみを覚えるところ。
    私は当事者どころか同じ世界の住人ですらないのに、彼らが悪人だということを言い訳にして、とっちめられる姿を無意識に楽しみにしていたことに気づかされた…。
    スカッとなんちゃらを喜んで見たりしないと日頃思っているだけにショック。
    でもこれは消し去れる欲望ではないのだろうから、こうしてせめて自覚させてくれて良かった。
    ところで、最後にこれ全部ハックが書いたという設定になっていたことに驚いた。
    いや無理でしょ!ハック、幾つになってもこんな文章書けないでしょ!
    その他にも、ハックの間違いに作者の風刺の意図があまりに透けて見えて、本の外に引き戻されるところがしばしば。
    訳も時折、ちょっとやり過ぎでは…というところあり。

  • マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」

    児童小説の体裁をとった大傑作。
    良心の呵責、神の認識、恐怖、謝罪、祈り、葛藤。
    そしてこの一文に震えなかったものを私は信用しない

    「All right, then, I'll go to hell
     よし、それなら、俺は地獄に行こう」

  • さらっと読んだだけでもとっても面白いけど、じっくり読み直すともっと面白いんだろうな。個人的には第31章、ハックが自分の中の「道徳」心と闘いながら、売り払われたジムを助け出そうと決意するくだり、「よし、それなら、オレは地獄に行こう。」… 震えた。本当に読むべき小説。

  • ハックが筏に乗って黒人奴隷と旅する物語。

  • これはカテゴリー選びにちょっと迷った。初めはあまり乗らなかったけど、伯爵と王が出てきたあたりからどんどん面白くなった。本当は原作から読むべきだったんだけど、ちょっとフライング。原作をちょっと見てみると、以外と英語のほうがテンポに乗れそうな感じ。読了して感じたのは、詳細は省くけれど、やはりこれは亀井俊一氏が述べるようにアメリカ文学史上重要な作品だということ。

    アメリカ南部訛りや当時の黒人の話し方を日本語に訳し出すのは大変なことだと改めて感じた。

  • 一読では真価を問うことはできない

  • 前から読みたいと思っていた名作を読む。

    長かったけど面白かった。
    やんちゃ坊主の冒険譚。
    次々とテンポよく巻き起こる騒動とハックの機転のよさと古き良きアメリカとでもいうようなのどかさが読んでいて気持ちがいい。

  • 長らくかかったが読了。
    途中少々中だるみがあったけど、終盤トムが登場してからがまた楽しかった。
    ハックは14才の設定。我が愛息も今日で14才。環境によって子供というのはこんなにも育ち方に違いがでるんだなぁ。

  • 自由で物怖じしないハックと心優しいジムだからこそ、冒険が恐ろしいものではなくワクワクしてサッパリとしたものになるのではないかと感じた。
    トムはどんな子なのだろうともっと知りたくなったので、トムソーヤの冒険も読んでみようと思う。

  • トムソーヤからの続きで読書開始。

    まったくの続編なので期待しつつ読んだのだが
    最初の方がどうもとっつきにくかった。

    終盤もトムの行動が良く分からないというか、
    自分の考えに固執した行動しかとらず、
    読み手はいらいらさせられる。
    解説を読み、そういう解釈の仕方があるのかと、
    ある程度納得はしたが。

    面白いのは、この本がただの冒険小説ではなく、
    所々に奴隷問題、人種差別、宗教問題、当時の風俗というものが
    ちりばめられていることだろうと思う。

    また、解説にもあるが、ウォルター・スコットなど、
    各所にトゥエインが暗喩しているものを探し、
    その意図を考えてみるのも面白い。

    そしてまた、こういう時代から
    まだ200年も経ってないんだなぁと改めて考えてしまう。

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著者プロフィール

Mark Twain, 1835―1910
アメリカ合衆国の小説家。ミズーリ州フロリダ生まれ、同州ハンニバルで育つ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。西部・南部・中西部の庶民が使う口語を駆使した作品によってその後のアメリカ文学に大きな影響を与えた。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)のほか数多くの小説や随筆を発表、世界各地で講演も行ない、当時最大の著名人の一人となる。無学の少年ハックルベリー・フィン自身の言葉で語られる『ハックルベリー・フィンの冒けん』(イギリス版1884年、アメリカ版1885年)はなかでも傑作とされ、アーネスト・ヘミングウェイは『アフリカの緑の丘』で「今日のアメリカ文学はすべてマーク・トウェインのハックルベリー・フィンという一冊の本から出ている」と評した。

「2017年 『ハックルベリー・フィンの冒けん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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