トム・ソーヤーの冒険 トウェイン完訳コレクション (角川文庫)

  • KADOKAWA (2005年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784042142072

作品紹介・あらすじ

わんぱく少年トムは、宿なしっ子ハックを相棒に、騒動を巻き起こす。海賊気どりの家出、真夜中の殺人の目撃、洞窟で宝探し、そして恋。子供の夢と冒険をユーモアとスリルいっぱいに描く、少年文学の金字塔。

感想・レビュー・書評

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  • 読むのは何回目かな? 子ども時代はドキドキハラハラ。自分も冒険するぞ~、と思うけれども川も洞窟もない環境。アメリカに憧れた。今回もハラハラドキドキ!でもそれはポリーおばさんの立場から。夜中の家出、洞窟での遭難、ずる休み、鞭打たれる子。あ~、心配、心配……どうしたらいいのかこのわんぱく坊主は。この完訳はおそらく原本に忠実で、文字フォントや太字を駆使している。そこの説明が最後にあると違和感がなく読めたかなと思う。読み辛いと感じるところもあり、福音館で併読中。

  • 1876年に出版されたアメリカの小説。ミシシッピー川のほとりの小さな町に暮らす少年トム・ソーヤーが仲間たちと共に繰り広げる事件や冒険をユーモアたっぷりに描く。今作の続編である『ハックルベリ・フィンの冒険』と併せて、後のアメリカ文学に大きな影響を与えた。

    この本を読んだきっかけは、カート・ヴォネガットが最も影響を受けた作家にトウェインを挙げていたからだ。二人の語り口は、とても良く似ている。しかしさらに調べてみるとアメリカの作家が一様にトウェインの名を挙げていた。

    『トム・ソーヤーの冒険』のタイトルは誰でも知っている。児童書で大人が読むものではないように思っていた。しかしこうして読んでみると、大人にこそ読んでほしい。

    今から150年近く前に書かれた小説だが、自分の少年時代と重ね合わせても大いに共感できた。子ども頃の感覚、宝物のように大事にしてた石ころや、友だちと飛び降りた川、学校の授業、子どもにとって何が大事で、退屈とどれだけ戦っていたか、痛いほどよく分かる。さらにトムの周りの大人たちの気持ちも。

    マーク・トウェインの文章の巧みさ、人間社会の本質を捉える観察力、皮肉を交えながらも温かみのあるユーモアのセンス。世界中で公演を行っていたことからも、とにかく話の面白い人だったのだと思う。子どもに向けて平易な文章で書かれているが、人間の心の動きをしっかりと捉えている。35章全てが短編としてもよく出来ていて面白い。名人上手な落語のようだと思った。

    落語と似ている点として引用したいのが、立川談志の言葉「落語とは業の肯定である」。トウェインは決して、偉大な人物になりなさいなどとは言わない。大人たち(もちろん子どもたちも)の狡さをそっと教えてくれて、建前では大義名分を語りながらも、本心は個人の欲求(業)を満たそうとしているのだ。それを「人間らしさ」として優しく肯定してくれる。

    マーク・トウェインが発明したのは、誰でも楽しめる物語なのだと思う。それまでの文学のほとんどは知識や素養がある人が読むものだった。『トム・ソーヤーの冒険』を読むのに知識は必要ない。奴隷制度が残る時代であるため、当時の風俗(人種差別的な表現や、体罰、子どもの飲酒、喫煙など)を理解するためには、歴史を少し学ぶ必要はある。しかし物語の本筋は、人生を素晴らしくするものを、真正面から描いている。冒険とは人生の退屈をまんまと出し抜くことなのだと教えてくれる。

  • やんちゃで想像力も行動力も豊かな少年たちによる、退屈な日常を面白く過ごしていくお話。登場人物同士の会話(時にくだらないが、それも少年ぽくて良い)、会話の中で揺れる心の描写のコンビネーションが自然に混ざり合い、すんなり入っていくことができたお話でした。
    さてどんな冒険かというと、勿論巨悪を倒すとかではなく、日常を少し離れたとこに見つけた背伸び体験です。っと片付けるには無理があるほど危ないことをやってますね。3度くらい命が危なかったような?これが若さゆえの無謀か、、、こんなことして大丈夫か?そして懲りないんだな!
    それと19世紀アメリカの日常生活が描かれているのも興味深いですね。当時から教会に通ってて、黒人がいて、罰はムチで食らうと。ムチ怖い、、、

  • ウォルトディズニーが少年時代に愛読していたと知り、同じように感じで見たくて完訳を読んでみた。

    1876年に書かれた、更に外国の児童文学を読むなんて初めてで途中で挫折すると思いきや、最後までワクワクしながら読んでしまった。1989年生まれ。

    特に当時の子どもの姿が生き生きしていたのが印象的だった。
    おもちゃや公園がなくても小さな虫を眺めたりいじったり。ゴミのガラクタを物々交換したり。私も子ども時代があり、今子育て中なのだが、子どもは何も与えなくても自ら生み出す力があるんだと再認識させてくれた。


    またトムの女の子に対する態度やベッキーの乙女心も懐かしい様に思う。彼らのように甘酸っぱい、悔しいような、惨めで恥ずかしいような言葉にするのが難しい気持ちを子ども時代に経験したもんだ。
    150年前の人と気持ちは変わらないんだな。この本は当時と今を結んでくれる。またそう感じさせてくれるマークトウェインはやはり素晴らしい!

    トムのように好奇心旺盛でなんでもしたくて危険も顧みない。子どもはみなそれが本能だと思うが今はどうだろう?監視社会、過保護。大人でも窮屈だが、子どもはもっと窮屈に感じているんじゃないか?育児にもう少し余白を与えたいと思った。

    また昔のアメリカは教会が日本でいう自治会のような存在だと聞いたことがあるが、それがよく分かった。村で何か起きるととりあえず教会集合、毎週日曜日は村人全員が集まってミサ。
    村全体で悲しみ、喜び、危険があるとみなで協力する。トムが何度か行方不明になるのたが、警察は出てこなった。村人が自主的に探していた。
    よく考えてみれば、集団の一人一人が守る意識をもり、備えていれば警察なんていらないよね。

    昔の児童文学をよんでここに書けない子ども考えさせられた。素晴らしい経験。

  • 小学生の時に児童小説版で何度も読んだ思い出がある。
    カードの交換、真夜中の墓場、洞窟探検といった要素に、
    子供心にある種の面白さを感じていた。

    ハックルベリを読むにあたり、
    トム・ソーヤも一度読みなおそうと思い再読。

    子供の時とはまた違う視点で見ることになるわけだが、
    やっぱり当時ほどの思い入れが出てこなかった。
    懐かしさだけはとてもあるのだけれども。

    あと、訳のせいなのか、どうも読みにくいと感じた。
    分量もやけに多い。

    最初にこの分量だと
    小学生の時の私には全部読みきれてなかったんじゃないか。
    こうなると、当時読んでいた児童向けの方は
    うまく編集・構成がしてあったんだなと今更ながら思う。

    やっぱり小学生くらいの時に一度読んでほしいと思う本。

  • 没頭して読み進めることを期待したけど、それほど物語に入り込むことができなかった。

  • 933.6 ト 登録番号8146 文庫版

  • 「子供の頃読んだ本再読シリーズ」第1弾。
    男の子は必ず読むものだと思っていた本。
    自分の子供たちが口をそろえて「知らない」ということにびっくりしつつ再読。
    「大人になってから読んでつまらなかったらどうしよう…」と恐る恐る読み始めたのですが、杞憂でした。
    やはり男の子には読んで欲しい本です。

  • 面白いです。
    トムは頭がいいよね。

  • 上等の児童文学は、大人になってから読むと2倍3倍おもしろい。
    それにつけても、インジャン・ジョーは怖い。

  • 最後まで読んでない・・・。半分以上は読んだけど。洋書ってなんか使う言葉とかがおかしいからわからない・・・。訳してるんだから仕方がないんかもしれないけど・・・。

  • 『ハック』が読みたかったので、一応こっちを分かってから読んだほうがいいと思い、先に読んだ。個人的にトムよりもハックのほうが好きだ。現実と対峙したときに生じる葛藤とかハックのほうがよりぐっとくる。トムはトムでカッコイイんだけどね。

  • 小さい頃、テレビで見てたなあ。

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著者プロフィール

Mark Twain
アメリカの作家。1835年11月30日ミズーリ州フロリダ生まれ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ。4歳のとき、ミシシッピー河畔のハンニバルに移住し、12歳で父を失い、印刷屋に奉公する。1857年ミシシッピー川の水先案内人を経て、1861年新聞社に勤めマーク・トウェイン名で文筆活動に入る。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)や『ハックルベリ・フィンの冒険』(1884年)など幼年時代の自伝的小説で20世紀アメリカ文学に影響を与える。その後も冒険や自然の要素を取り入れた小説のほかに、エッセイ、旅行記など数多くの作品を発表し、当時のアメリカで最も人気のある作家となった。1910年4月21日、74歳で死去。

「2025年 『ハックルベリー・フィンの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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