トウェイン完訳コレクション 不思議な少年44号 (角川文庫)

制作 : 影山 徹  大久保 博 
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042142096

感想・レビュー・書評

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  • この本には因縁がある。
    たしか中学生の頃トウェイン『不思議な少年』(岩波文庫)に出逢い、その徹底したペシミズムに衝撃を受けた。これはヘッセの『デミアン』と並んで、少年時代の私に深い影響を与えた本だった。
    ところが、この岩波文庫版『不思議な少年』は、なんと偽作だという。
    編集者と伝記作者が共謀し、トウェインの遺稿を改鋳したらしいのだ。
    なぜそんなことをしたのかまったくわからない。何故だろう?
    偽作版は、この真作と最初と最後、および、いくつかのシーンが似ているように思う。
    さて真作版を読んでみると、偽作とはぜんぜん違うストーリーが入っているが、結局、主人公の「不思議な少年」が語り手の少年を連れてあちこちにタイムトリップし、結局決定論的運命論、厭世観に導くという点はだいたい合っている。が、まるで別物である。
    未完成っぽい小説であり、ストーリーもなんとなくまとまっていないように思える。なんだか、焦点がはっきりしないのである。かえって偽作の方が、端的に厭世観まじりの決定論を表出していて、印象的だった。とはいえ、かなり昔に読んだ本なので、今読んだらどう思うかわからない。

  • 読み終わらなかった。
    何がしっくりこなかったのだろう?

著者プロフィール

マーク・トウェイン 1835年ミズーリ州フロリダに生まれる。4歳のとき、ミシシッピ川沿いの村に移り住み、自然に恵まれた少年時代を過ごす。12歳で父親を亡くし、生活のために印刷工、蒸気船の水先案内人、新聞記者など様々な職業についたが、やがて『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』『王子と乞食』など多くのすぐれた作品を世に送り出し、アメリカの国民的作家となった。

「2019年 『さらわれたオレオマーガリン王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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