丘の家のジェーン (角川文庫)

著者 :
制作 : 木村 由利子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.21
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本棚登録 : 116
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042179139

作品紹介・あらすじ

裕福ではあるが厳しく威圧的な祖母の屋敷で、母と暮らすジェーン。父に似た自分を祖母が疎んじていることを感じながら孤独な日々を送っていた彼女に、ある日、衝撃のニュースがもたらされる。死んだと思っていた父が生きていると…。戸惑いながら父に会うために訪れたプリンス・エドワード島には、まったく新しい輝ける世界への扉が待っていた。エゴや誤解に打ち克つ究極の愛を描くモンゴメリの人気作を新訳でおくる決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんのダイアナを読んで、この本を読んでみたくなった。
    モンゴメリはとても有名な作家で、私も『赤毛のアン』を持っている。でも、外国小説にありがちな、翻訳があまりにも日本語離れしていて途中で挫折してしまった。今回のこの本は、村岡花子ではなく木村由利子の新訳ということだったのできっとすらすらと読めたのだろうと推測。
    でも、私が中学生のころ読んだ『丘の家のミッキー』はこの本にインスパイアされたのだろうと判明。『三番町のミシェール』が『ゲイ・ストリート60番地のヴィクトリア』だし、『丘の家のミッキー』が『丘の家のジェーン』となる。
    物を書く人というのは、こういう有名な小説は外さずに必ず読んでいるのだな~…。私も小学生のころに読めばもっともっと面白かったかもしれない。

    ゲイ・ストリート(陽気な通り)とは名ばかりの、お金持ちで大きいけれど陰気な
    家に住んでいるジェーン・ヴィクトリアという少女の成長物語。
    母親の母親、祖母に厳しく嫌味を言われ縮こまって生活していたジェーン。ただ一つの心の救いは美しい母が居ることだけ。でもこの美しい母は祖母の言う事にいいなりになっていた。祖母はジェーンとその美しい母親のロビンが仲良くするのが気に入らなかった。
    ある日、死んだと思っていた父親から夏の間中一緒に過ごさないか?というお誘いの手紙が届いた。最初のうちは憂鬱だったジェーンだったが、父親が誰か知り、プリンス・エドワード島で一緒に暮らすうち、自分の居場所を見つける。
    秋にはまたトロントに戻ったジェーンだったが、そのころには自分の殻をやぶり、小さくなって過ごしていた生活が一変する。
    そしてその翌年もプリンス・エドワード島で過ごしたジェーン。夏の事を考えると祖母と一緒の苦痛な生活も我慢できるのだった。
    あるとき、風邪気味のジェーンの元に、ジェーンの父親の姉(伯母)のアイリーンから、父親の再婚をほのめかす手紙が届く。居てもたってもいられないジェーンは一人で1000マイル離れたプリンス・エドワード島へと向かう。
    ひどい肺炎で生死の境を彷徨うジェーンの耳に、美しい彼女の母親、ロビンの声が聞こえてくる。ジェーンの急病に祖母の制止を振り切って、二度目の祖母への反抗をするロビンだった。
    お互いにまだ愛し合っている事を知り、家族3人で暮らすことになるという、大団円で幕を閉じる。

    レイクサイド・ガーデンズのちいさな家が出てきたところで、『あ!きっとここで最悪ジェーンと母親二人は暮らすんだ!』と思っていたんだけど、そこは推測が外れました。 


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    裕福ではあるが厳しく威圧的な祖母の屋敷で、母と暮らすジェーン。父に似た自分を祖母が疎んじていることを感じながら孤独な日々を送っていた彼女に、ある日、衝撃のニュースがもたらされる。死んだと思っていた父が生きていると……。戸惑いながら父に会うために訪れたプリンス・エドワード島には、まったく新しい輝ける世界への扉が待っていた。エゴや誤解に打ち克つ究極の愛を描くモンゴメリの人気作を新訳でおくる決定版!(裏表紙より)

  • 図書館で。赤毛のアンの人の本かあ…と読み始めて知りました。作者の名前覚えてなかった…

    プリンス・エドワード島っていうのはこの人の本を読むとこの世の楽園のように思えてきます。簡単にいうとジェーンには田舎暮らしが性に合ったんだろうな。お祖母さんはかなり露悪的ですが掌中の珠のように育ててきた娘を旅行先のイナカモノに奪われたんだからジェーン父をよく言うはずはないのはわかる。が、孫まで嫌うその徹底さはある意味スゴイ。父母だけが良い人で周囲の家族が曲者揃いってのは何とも主人公頑張れって話ですが裏を返すと生活力のない父(別れた当時は特に)と世間知らずの自分の意見が言えない母の暮らしじゃあ確かにうまく行くはずもなさそう。そういう意味で大人になってジェーンがおばあちゃんに感謝する、とか言う話が合ったらきっと面白かっただろうなあとは思いました。

  • プリンス・エドワード島に行ってみたくなる。
    大自然にかこまれて、幸せな気分に浸ってみたい。

  • 主人公のジェーンは厳格な祖母の管理下に置かれ、かなり鬱々とした展開から物語は始まります。
    展開が一変するのはプリンス・エドワード島を訪れてから。そこからのジェーンの成長は素晴らしいというよりも本来彼女が持っていた素質の開花といった方が正しいのかもしれません。

  • すごい、面白い!
    読み終わった後も興奮が冷めなくて、無駄にぱらぱらページめくったりしてました。
    続編を書いている途中に作者が亡くなられたようです。これの続きかぁ、読みたかったな。
    一冊でも十分、楽しめるんですけどね。

  • 萎縮していたジェーンが、開花するように成長を始めるあたりが好き。

  • 別居中の両親を復縁させることから「ふたりのロッテ」を思い出した。だが、「ふたりのロッテ」が復縁させることをメインにしているのに対し、本作はジェーンの成長がメインで両親の復縁はおまけという印象。
    そのせいか両親をはじめおとなの描写が薄っぺらい。ジェーンや、プリンスエドワード島の自然とそこに暮らす人々の生活は、生き生きと描かれているので、余計残念だった。
    それにしてもモンゴメリは、仲たがいした男女が数年後に復縁する話が好きだなぁ。

  • カチコチに縮こまっていた主人公ジェーンが、殻を脱いでノビノビと自分らしく生きていけるようになったのが良かった。
    そして、いつの時代も、どの場所でも嫁姑問題(小姑とかも)は大変なんだなあと思った。

  • 子供の頃から何度も読んだ村岡花子訳と読み比べをしたくて読んでみた。確かに少々疑問だった言葉の幾つかは解決した。中国名で「大角星」と記されていたうしかい座は,木村由利子訳では「牛飼い座」になっていたし,女の子のあだ名として疑問だった「こけらいた」は「オカッパ」と訳されていた。だが,私は全体的に村岡訳の方が格調高い気がして好きだったし,違和感なく読める気がした。ことにお祖母様の言葉遣いが木村訳はあんまりだと感じた。ただ,物語を締めくくるお父さんの言葉は,圧倒的に木村役がしっくりきた。木村由利子氏は相当な思い入れを持って本書を訳されたようだ。

  • 赤毛のアンと同じ作者の本ということで手にとってみました。すれ違っていた家族がふたたびひとつになるというラストも良かったですが、風景が目に浮かびそうな自然描写と美味しそうな料理に惹かれました。どうして海外小説にはご飯の美味しそうなものが多いんでしょうか。

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