- 角川書店 (1993年1月8日発売)
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感想 : 42件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784042243038
作品紹介・あらすじ
六世紀頃の英国。国王アーサーや騎士たちが繰り広げる、冒険と恋愛ロマンス、そして魔法使いたちが引き起こす不思議な出来事……ファンタジー文学のルーツが、ここにある!
みんなの感想まとめ
冒険と恋愛、魔法の要素が融合した物語が、魅力的に描かれています。平易な文体で読みやすく、アーサー王や円卓の騎士たちの活躍が短編のように楽しめる構成が特徴です。特に、マーリンやランスロットといったキャラ...
感想・レビュー・書評
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↓自分は10代のころ、ラニア版から入って、アーサー王モノにかなり時間を捧げてきたので、以下は、謎の上から目線の文です。
自分内の「90年代アーサー作品を入手する最後のチャンスだろうし、ついでに再読しようキャンペーン」の一環で読む。
なかなかモチベーションが続かず、この薄さで3ヶ月くらい掛かってしまった。
おそらく、かつても読んだが、今回やはりイマイチだなあと思った(笑)。すみません。
まあ、そのころのファンたちの「パソコン通信のBBS」でも、この本は評判良くなかったね。
表紙は豪華だが、まあとにかく薄い。
ストーリーをただ追うだけで情緒も何も無い。
そのぶん、あっさりストーリーを知りたいひとには良いかもしれない。
しかし、アーサーものといえば、読者の「ハア!?」というツッコミにあふれた作品であってほしい、と言う個人的な思い込みからは、この本はちょっと残念な作りでした。
もしも、これがアーサー王モノとの出会いだったら、全然ハマらなかっただろうなあ。
この中では
・トリスタンとイゾルデ
・聖杯関係
が比較的まとまった読み物で面白かったです。
しかし聖杯のところでボールスのくだりにでてきた、コルグリヴァンスって誰よ。
しかもこの言い草と終わり方…。えー。
こういうツッコミこそアーサー王モノの醍醐味でしたね…(⁇)。
それにしても、この本いちばんのツッコミどころは、裏表紙の 官能美 という単語ではないかな。
ど、こ、が、じゃ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先輩とアーサー王伝説の話になり、そういえば私は断片的な知識のみで、ストーリーを全く知らないなと思った。唯一読んだことがあるのは夏目漱石の『薤露行』のみだけど、あれはランスロットとグィネヴィア王妃の不倫話がメイン、シャロットの乙女は出てくる…みたいな抄訳の短編で、『吾輩は猫である』の後なのに文語で読みにくいという作品。(まあ大体合ってると言えば合ってるし、文語でも短編だから辛くなく読めたけど。)
先輩の場合、最初に触れたのが子供の頃のアニメ『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』らしい。1979年の秋なので、ガンダムの約半年後の放映開始。私の世代になると、アーサー王伝説ものはあまり触れる機会がなかった。大人になってからだときっかけとしては『Fate』シリーズとかになるのかなとは思うけど、あのへんのゲームはやってないし、アニメ版も観ていない。
(実はこういうゲームやアニメ文化は、それから色んなものの入口になる場合が多い。文ストや文アルがきっかけで本を読むようになった…という人はけっこういるのかも。)
というわけで入門の入門編として何が良いんだ?と色々調べると、まずは基本となるトマスマロリーのやつが出てくるけど、完訳版は全5巻で「ムリムリムリィィ!」となる。次に現代の作家、バーナードコーンウェルの『小説アーサー王物語』。こちらも大変面白そうではあるけど、やはり全6巻でハードル高いので後回し。
そこで出会ったのがトマスブルフィンチのこれ。ブルフィンチという名前に聞き覚えがない方も多いかもしれないが、岩波少年文庫や岩波版ほるぷ名作文庫の野上弥生子訳『ギリシア・ローマ神話』の著者がこの人。あまり本を読まなかった私でもこれは読んでいるから、子供の頃に読んだ方は多いのではないか?と思う。(よく覚えてないけど、今考えると私が読んだのはもしかすると『聖闘士星矢』の影響だったのかもしれない。)
ブルフィンチさんは19世紀のアメリカ人で、ウィキペディアによると、歴史の浅いアメリカ人に対して、元々のヨーロッパ本国の『ギリシア・ローマ神話』や『中世騎士物語(アーサー王物語)』を教養として身につけさせようと色々書いたらしい(色んな事業に失敗してその後銀行員になったという話も)。おお、まさに自分にぴったりじゃないか!
カバーイラストは天野喜孝。天野さんはタツノコ作品、エルリックサーガ、ファイナルファンタジー、『天使のたまご』『吸血鬼ハンターD』『アルスラーン戦記』『フロントミッション』等々で、あらゆる世代に影響を与えているのはほんと凄い。このカバーのは1993年に出ていて、当時はまだTRPGをやってる人が一定数いたと思う。FF等TVゲームからTRPGを始めた勢も。そういう時代。
天野さんのイラストからはクリムトやビアズリーの影響を感じるので、アーサー王にはぴったりだし魅力的。(筑摩のトマスマロリーのやつは表紙と挿絵がビアズリー。)
ようやく内容。
アーサー王と円卓の騎士たちの、10頁ほどの短編が沢山入っている構成なので大変読みやすい。先にも書いた『ギリシア・ローマ神話』が児童でも読める内容なので共通している。
初めて通して読んだが、有名な話としては魔術師マーリンや、エクスカリバーを岩から抜いたとかだが、ほんのちょっと。そして、結局これは主人公はランスロットじゃねーか!となる笑。聖杯探索の話はそれなりに長いけど、ファンタジー的な冒険譚というよりも、キリスト教の宗教的な意味合いが強いと思う。
アーサー王やランスロット以外にも「主役級の最強の騎士」や、重要なキャラクターは何人かいる。ガウェイン、ランスロットの息子ガラハッド、悲恋のトリスタンとイゾルデ、トリスタンのライバル・パラミーディーズ(パロミデス)。
中でも、私のお気に入りのキャラ・推しキャラはパーシヴァル。彼の活躍をもっと長く読みたいので、そうなったら次はトマスマロリーのやつを……という流れ。
トリスタンとイゾルデ(トリストラムとイソウド)は、相思相愛だけど色々あってくっつくようでいてくっつかないのね(不倫のランスロットとグィネヴィア王妃と同様)。これがコメディだとラブコメのパターンだけど、『ロミオとジュリエット』同様めでたしめでたしとはいかないので、悲恋の話。
すごいなと思ったのは、ガウェインの最初の章で妻を娶る話。アーサー王が悪い騎士になぞなぞを出される。その内容は「女がいちばん欲しいと思っているものは何か?」。この正答は「女はすべて自らの◯◯をもつことを欲す」。
正答と引き換えに、教えてくれた醜女とガウェインは結婚することになるのだけど、ルッキズムの話になるんですよ。
一瞬、この章はブルフィンチの19世紀に作られたのか?と思ったが、この本の性格上たぶんトマスマロリーの原典にすでにあるくだりだと思う。中世に、こんなフェミニズムのルーツみたいな話があったの!?と、大変驚きました。確認のためにもマロリー版を読まないといけませんね。 -
平易に書かれたアーサー王物語。
読みやすく面白かった。
マーリン、ランスロット、トリストラム、ギャラハドなどファンタジー系アニメに出てくる人物の出典が確認できる。
ブリトン人の英雄アーサーがゲルマン族を追い払ったくだりはほとんどなかったが誰でも楽しめるアーサー王物語だった。 -
知識として入れておこうかと、天野さんの表紙が目にとまり読んでみました。
えーと、別にダメじゃ無いんだけど、ここでこういう事があって、その時あの人はこう思った。そしてこう言った。そうしてこうなったのである。って感じで歴史の教科書みたいに淡々と進んだなぁ…( ´△`)
後はみんなすぐ恋に落ちて病むなぁ…。 -
ランスロット好きの友達の勧めで読みました。
アーサー王だけでなく、円卓の騎士の物語も収録されてて、短編小説に近い感覚で気楽に読めました。
他の『アーサー王物語』も読んで見たいと思いました。 -
子供の頃、何度も読んだ記憶があります。
アーサーの勇気と王までの成長を、子供なりに感じていたのだと思います。
実家に行ったらあったので、そのまま借りてきて再読しました。
大人になって初めて読みましたが、やっぱり面白かったです。 -
「中世騎士物語 騎士道の時代」から、アーサー王物語に関する部分を再編したもの、とあるが、アーサーの出番は少なめ。
読みやすくはあるけど、あらすじもしくは歴史の教科書でも読んでいるかのような感じで、物語らしくはないかな。
なにより、「騎士道」にがっかり。
不倫に卑怯な策略に……。
前半はアーサー主導の戦争が特に多かったけど、仕掛けるに至った経緯がないので、ただの侵略者にしかみえない。
実際そうなのかも知れないけど、アーサー王に漠然と抱いていた憧れが木っ端微塵だった。
あちこちで騎士の中の騎士、みたいに描かれてるから…… -
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劇団四季の美女と野獣の一節から、読んでみようと手に取った一冊。散文的な物語の集まり。
「正しき者には危険はない、ただ卑怯者に逢うとき以外は」という一文が心に残った。しかしこの舞台、6世紀のイギリスでの正義の定義は現代と違って難しい。 -
カズオ・イシグロ氏の「忘れられた巨人」を読んで
アーサー王時代の話が気になていたところ、古本屋で見つけて購入。
知っているようで意外と知らなかったアーサー王の物語。
西洋の騎士の文化も知ることができる。 -
この作品は『完訳 中世騎士道物語――騎士道の時代』より、アーサー王に関する部分を現代的に判り易く編集しなおされた物らしい。だから細かい部分までは載っていないがこれで大まかなストーリーは理解することができた気がする。
歴史的には実在の人物らしいけれど、数々の歴史化・小説化によって脚色されて来たので、架空の人物としての側面を強く残してしまっている。そして、話の中心となる円卓の騎士などが話の途中で減ったり増えたりしているのが読んでいく中で苦しい部分だった。
内容はアーサー王の活躍や、ファンタジーとしての側面は少ない。この作品を読んで最も感じるものは騎士道精神の清らかさである。騎士の誓いは正義に背いても行わなければならない。丸腰の相手と決闘するのは恥辱である。ある意味、日本武士よりも尊ぶべき精神を持っていると感じた。
読み終わった後の正直な感想としては、これだけでは物足りないという思いが強い。この『アーサー王の死』『円卓物語』『聖杯伝説』を統合した物語は起源が千年前にあるだけに数々の逸話がある。これを読んで、ますます興味を唆られたために他の細かい物語も読んでみたくなった。 -
なんだか平家物語を見ているような…日本の武士となんら変わる所が無いような「騎士」
魔法や伝説という不可思議なものが生き、たくさんの人物によって織り成されているのに、ひとつの物語として、筋(まとまり)が貫かれている。――騎士道。
アーサー王のやっていることはどうみたって侵略行為であるし、ランスロットは気性の荒い無法者であったのだと思う。だってそれが戦であふれる中世のイギリスで生きる者だから。騎士がこんなに精神的だったら戦争などとっくに放り投げている。それを捻じ曲げてでもこの物語は騎士道を貫く。この書き手による、ひとつのまなざし。それによってトリエステとイゾルデのロマンスが生まれるし、ランスロットへの乙女の死が輝くのだ。
どうみたって略奪や殺し合い。血で穢れた手のひらだというのに。正当化と言い切ってしまえばそれまでだが、騎士道という精神で、英雄の名を負うことで、神に委ねることで、それを浄化する。
エクスカリバーの存在やマーリンの魔法の逸脱さをご都合主義だと切り捨てるのは一面的である。奇跡や不可思議なものの存在によって、その騎士道という精神の形が実現するのだから。
それにしても、なぜマーリンはガーウェインに聖杯探索を指示したのだろうか。彼ほどの力があれば、円卓の騎士たちの、探索の結末など簡単に予想できたはずである。それほどになぜ、聖杯にこだわったのか。
聖杯を手にすることが目的というよりかは、聖杯を見出すことを、信仰というものの実現をマーリンは望んでいたのではないか。聖杯を手にできるのは、その生が清く正しいものでなければならない。殺しを職とする騎士が騎士道を実現するために、神聖なものの前に跪くことを望んだのではないか。聖杯は各々内にある。そうでなければ聖杯はずっとアリマタヤのヨセフの下で眠り続けていただろう。彼ら騎士の力で聖杯が実現するとともに、騎士はその血で汚れた自身を浄化される。
宗教と騎士の精神が融けた、物語(ロマンス)の世界。戦の絶えない世界にあって書き手が望んだひとつの形。 -
社会福祉学科 1年
アーサーやアーサーに仕えた
円卓の騎士たちのかっこいい英雄譚や、
恋愛譚などが詰まっているファンタジー小説です。
最近は漫画などにも登場したりする有名人たちなので
気になる人がいたらぜひ読んでみてほしいです。
資料ID: C0035186
配架場所: 本館2F文庫書架 -
図書館で。アーサー王物は多少読んだことがあるのですが実はきちんと知らないなあと思い一番わかりやすそうな本を読んでみました。戦争ばっかり(笑)まあ建国話みたいなものだから仕方ないのかな~ 読んでいてこれは水滸伝と似ているな、と思いました。豪傑同士がぶつかり合い戦う。ロマンだ。
騎士と王妃のロマンスとは言うもののこれって不倫?だよな。ゼンダ城の虜もそうだけど女性は誰かの奥さんで恋人(騎士)が彼女に心を捧げて純潔に生きるというスタイルが昔の王道だったのかしら?(ゼンダ城は不倫じゃないけど)女性視点から物語が語られていないのでギネヴィア王妃がよくわからない。アーサー王が亡くなられた後に改心されてもね。
と言う訳で騎士と乙女のロマンスは結ばれないから、悲恋だから美しいのでしょうかねえ。個人的にはその辺りは良くわからなかったです。でもここから色々なお話が派生したのはわかる気がします。 -
ただ気高く美しいだけではなく人に焦がれ苦しみ醜さをもさらけ出した騎士たちの物語。優しい表現の中にもラーンスロット、トリストラムのような恋を追いかける情熱、ケイのような優越、ガーウィンのような劣情、ああ、なんだ人間の話だこれは。
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どこかできいたことのある話の元ネタはここ からだったんですね。面白かった。特にトリ ストラムとイソウドの物語は印象的でした。
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著者プロフィール
トマス・ブルフィンチの作品
