死の診断: ビアス怪奇短編集 (角川文庫 赤 364-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042364023

感想・レビュー・書評

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  • 怪奇短篇集。短篇としても短めの作品が多いのですが。じわじわ来ます。
    最初の「ジョン・モートンスンのお葬式」でやられました。これがたぶん一番短い物語でとてもあっさりとしているし、一見なにも恐ろしいことが描かれている気がしないのですが。さてどれほどおぞましい様子になっていたのか、これは想像力があってこその恐怖。逆に、あからさまに描写されていたら怖いと感じなかったかもしれません。
    「月あかりの道」は再読だけれど、やはり好きな作品。恐ろしいというよりは物悲しさが先に立ちます。そして、はかなく美しいと感じられる一篇で印象的でした。

  • ・ジョン・モートンスンのお葬式
    ・死の診断
    ・壁の向こうで
    ・ジョン・バーンタインの懐中時計ーーー或る内科医の話ーーー
    ・ジョッキー一杯のシロップ
    ・死人谷の夜の怪ーーー事実ではない物語ーーー
    ・見知らぬ男
    ・マカーガー峡谷の秘密
    ・幽霊屋敷さまざま
    ・行方不明の謎
    ・右足の中指
    ・月あかりの道
    ・ハルピン・フレイザーの死
    ・アウル・クリーク鉄橋の出来事
    ・あん畜生
    ・カーコサの一住民

  • ホーヴァー氏が避暑に借りた家、その家は以前、人の寿命を確実に予見できる医学博士が建てたものであった。ある晩のこと、書斎にかけてある博士の肖像画が抜け出して彼に向かって指さした……。“死の診断”ポーの再来といわれ、痛烈な風刺と諧謔を交えた「悪魔の辞典」の著者ビアスが人間の心理の中にこそ恐怖の根源があるとして、従来の古めかしい怪奇小説と異なる無気味な超自然の世界を描く。他に“壁の向こうで”“死人谷の夜の怪”など15篇を収録。

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