カポネ 上 (角川文庫)

著者 : 佐藤賢一
  • KADOKAWA (2009年1月24日発売)
3.55
  • (6)
  • (13)
  • (18)
  • (3)
  • (0)
  • 本棚登録 :91
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042365044

作品紹介・あらすじ

20世紀初頭のニューヨーク。青年アル・カポネは地元ギャングのボスに見込まれ、クラブのバーテンになった。組織の一員として、みずからの手で初めて殺人を犯すカポネ。やがて、シカゴで闇酒業に手を染めたカポネは頭角を現し、ライバルを次々に殺害。さらにマスコミ、警察、市の上層部をも賄賂で買収し、若くして暗黒街の帝王にのし上がる。だが、絶頂を極めたのもつかの間、彼にFBIの魔手が迫っていた…。

カポネ 上 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 暗黒街の帝王、アル・カポネの成り上がっていくさまを描いていて、上巻では青年時代からファミリィを率いてシカゴを制覇するところまでが書かれている。

    個人的に、この手の話の序盤は「我慢して読んでいく」ものだという印象があるのだけど、この小説では冒頭から面白い。話の構成から進めかたにいたるまで、巧妙で惹きつけられる。名の知れた人、モノを題材としているから、などではなく純粋に物語として楽しめる。ただ、緻密さは望めない。しかしこれはあくまでも小説なのだから、これでいいと思う。

    ピカレスクということで「政府はクズだ」「警察はゴミだ」といったように作者が主張したり、あるいはカリカチュアライズされていたりといったこともなく、語り手は常に冷静であるところも非常にいい点だと思う。確かに読んでいると政府はクズで警察はゴミであるのだけど、それを声高に唱えず、事実を事実として書いているだけなので、読者は余計なことを考えずに読み進めることができる。

    ここまで読んでいて気持ちのいい小説は久しぶりだった。

  • 自分が史実とか歴史書などを読むのが好きなため小説仕立てにされてしまうと実在の人物の事なのに非常に薄っぺらく感じてしまいました。つまり虚構と現実の境がわからなくなってしまうので全てフィクションだと思ってしまうという…
    こればっかりは好みだと思います。
    セリフの書き方とか心情の書き方が私に合わなかったのも合ってですが。
    カポネのノンフィクションを読んでみたいな、と思いました。

  • カポネってあのお酒禁止令の時に暗躍(?)していた
    あのカポネ? と思ったらそうでした。

    スカウトされた小さい頃から、ボスである上司を失うまで。
    それが上巻でした。
    お酒禁止令で捕まって、それに対して母親が
    「うちの子はいい子です」と言っていた。
    それくらいしか知識になかったので、これからどうなるかは
    ちょっと興味がありますが…それほど楽しくもないです。

  • 「アンタッチャブル」のカポネ像とは、違ったカポネが見られた。デ・ニーロのカポネは、40-50歳くらいに見えたけど、本当は30ちょっとくらいだったとは驚きでした。佐藤賢一さんの本を読むといつも、その時代についてもっと知りたい!と思わせられます。

  •  佐藤賢一さんの文体や文章が好きなので、文庫化されたのを見たときから買おうと決めていました。内容についても、あの禁酒法の時代を描いていることがおもしろいと思います。

     私は、アル・カポネについては名前程度しか知らなかったので、シカゴギャングが成り立つ大まかな歴史も知ることができて、知的好奇心も刺激されながら読むことができました。

     そして、しばらく文章を書いていなかったので、どうやって書いたらいいのかわからなくなりました。

    2009.02.26 23:50 寝床にて読了

  • 上巻では青年期からシカゴに君臨するまでのアル・カポネの軌跡をたどります。
    読み始めたらとまらないので本好きな方は上下揃えて買うといいかもしれません。
    カポネの台詞がいちいちかっこいいです。

  • 予想外に面白い。
    ギャング映画は今時流行りではないかも知れないが、昔のはらはらどきどきが蘇ってくる。
    アンタッチャブルの一方の主役である。

全8件中 1 - 8件を表示

カポネ 上 (角川文庫)のその他の作品

佐藤賢一の作品

カポネ 上 (角川文庫)はこんな本です

ツイートする