シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫)

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本棚登録 : 768
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042501107

作品紹介・あらすじ

19世紀ロンドン、科学者より鋭敏で幅広い知識を持ち、犯罪者より危険で変装の名手、警察をも出し抜く捜査方法で数々の難事件を解決し、王族からも絶大な信頼を得ていた人物がいた。その名はシャーロック・ホームズ。医師にして著名な推理作家コナン・ドイルが世に送り出した、不世出の名探偵とその助手ワトスンの活躍が、色恋にはまったく無関心なホームズも唯一特別と認めた人物の事件を含め、12の事件で描かれる傑作集。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく読みやすい翻訳!ほとんど不自然さもなくスラスラ読める。

    私は推理力がないので素直にワトソンと一緒にホームズの推理に時には驚き、感心し、とても楽しめた。
    「花婿の正体」はタイトルの通り、そうきたか!と驚きがあったし、「技師の親指」は依頼人の不思議な状況に先が気になって夢中で読んだ。他の短編もどれも、なんで?どういうこと?と疑問符がつくような依頼ばかりで、ホームズの推理によってその疑問符がとれたときの爽快感は多くの人に感じてもらいたいなと思った。

  • 子どもの頃に読んだホームズを新訳で再読!1冊に12もの事件が収められた短編集。40ページほどの作品なのにスリリングでテンポが良く、ボリュームもすごい。ホームズの推理は魔法みたいでワクワクする。読みながら推理を入れる隙がないほど鮮やかに真相へと近づくスピード感。それでいてどの事件も個性的で、ホームズたちの冒険に立ち会ってるようなドキドキ感が楽しい。

    話の筋を覚えていたのは『まだらのひも』くらいで、ほぼまっさらな状態で読めて新鮮だった。あのトリックは忘れられないインパクトがある。しかも密室とダイイングメッセージというミステリの定番を19世紀後半で織り込んであるのも面白い。
    一番好きだったのは『赤毛連盟』。赤毛の人を対象においしい仕事を斡旋してくれたはずが、とんでもない犯罪へと結びついているという落差とユーモアがいいよね。「赤毛連盟は解散します。」の文言がシュールで笑ってしまう。

    『ボヘミア王のスキャンダル』でのアイリーン・アドラーの見事な立ち回りも見惚れる。
    『花婿の正体』は真相と幻想をたゆたう人間模様が興味深い。
    『ボスコム谷の惨劇』の丁寧に証拠を積み上げて解決していき、子どもたちのもとから過去を拭い去る結末が見事。
    『五つのオレンジの種』はなんとも意味深な種が絡む事件にハラハラ。最後は皮肉なラストでほろ苦い味わい。
    『唇のねじれた男』もホームズの変装が活きた話で楽しい。
    『青いガーネット』はガチョウが巻き起こす波乱がユニークで好き。
    『技師の親指』の告白はスリル満載でよかった。ぼくだったら絶対に受けないな(笑)
    『独身の貴族』は思いもよらぬ展開で驚いた。サイモン卿にとっては災難…。
    『エメラルドの宝冠』は宝冠という目を惹くアイテムの裏で繰り広げられる人間関係の機微がいい。
    『ぶな屋敷』の不可解な仕事の謎から始まる奇妙な冒険にドキドキした。

    あと、このホームズの言葉が好き。まさにこの哲学が活きた作品たちだと思う。
    「不思議な現象や異常な出来事を求めるなら、実際にそこらにある人生を見なければならない。人生というのは、いかなる想像力も及ばないほど衝撃的なものだ、と」

  • シャーロックホームズの冒険

    なんだか本格的な推理小説を読んでみたかったのでまずはシャーロックホームズシリーズを読んでみようと思った。物語はパターン化できそうだが、目を引くのはホームズの推理の精密さと観察力。ワトソンやクライアントの様子を一目見ただけでそこに至るまでの状況を言いあててしまう。からくりは実に簡単だが、聞かれるまでは思い浮かばない。そのような観察力は日ごろから物事に対して観察し、答えを出すところまでを訓練しているからであるとか。多くの人は観察こそしているが自分で答えを出すという習慣がない。かつて僕に運転を教えてくださった教習所の教官は危険予測ということではまるでホームズのようだったことを思い出した。彼は毎回の教習で答えを出すところまで脳内で訓練をしているといっていた。日ごろの訓練が天才を生み出す好例だ。バレーの球の軌道の予測もそうだが、万人に共通する上達の秘訣なのだろう。そんなホームズのロジカルシンキングを象徴する言葉がこれだ「不可能なことを除去していけば、残ったものがいかにありえなそうなものでも、真実である」。ホームズシリーズはまだまだ読み進めたい。

  • ホームズの名作短編を集めた一冊。石田さんの訳のホームズは冷静な時や外面や面白い事件に出会って感情が高ぶっている様子がはっきりと描かれていて好きだなと思う。常に勝利し犯人を捕まえているように思うホームズだけれど、アイリーン・アドラーにしてやられているし、依頼人を失うという事もあって人間味溢れるホームズが見れる。当時のロンドンの様子も描かれており、物語と共に想像出来て楽しい。

  • シャーロックホームズシリーズの短編集です。事件発生、謎、解決までが短くテンポがとてもいいので、非常に読みやすいです。なんだか小学校の頃読んだなぞなぞ本を思い出しました。「なんでやろ…」と少し悩んで、ページをめくればそれが消化されるあの爽快感!

    お恥ずかしながらホームズシリーズをまともに読んだのは初めてなのですが、この人の翻訳は非常に読みやすかったように思います。もっと出してくれないかしらん。

    「あーこのトリックどっかで見たことあるー」と思う話が多かったのですが、きっと元ネタはこのホームズシリーズなんだろうなぁと思うと、やっぱりコナン・ドイルってすごい人やったんですね。

  • 小学生の頃にハマって何周もしてボロボロになった本。ホームズよりも先に謎が解けたのは『まだらのひも』だけだったなぁなどと思い出に浸りながら、久しぶりに読み直しています。訳が綺麗なので英語版と比べて翻訳の練習にも使っています。

  • ホームズを出し抜く女性、アイリーン・アドラーが登場する話が一番面白かった。

  • 情景が思い描きやすく、テンポがいいので読みやすい。

  • 訳者さん女性だからか、言い回しが柔らかく読みやすい印象。
    翻訳ものの本を読み慣れていない人や翻訳の文章が苦手な人に勧めたい。

  • 小学生の頃漫画で読んだ以来。やっぱりホームズはかっこいい。これぞ名探偵。

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著者プロフィール

1859年スコットランド、エディンバラ生まれ。小説家。推理小説、歴史小説、SF、戯作など、多岐にわたる作品を残す。中でも「シャーロック・ホームズ」シリーズは、現代のミステリ作品の基礎を築いたとされる。1902年にナイトに叙せられ、「サー」の称号を得る。1930年没。

「2021年 『シャーロック・ホームズの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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