Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)

制作 : 越前 敏弥 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042507161

感想・レビュー・書評

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  • かなり期待して読んだのだけど、その期待が裏切られることはなかった。
    すごいと思った。
    まさかの連続だった。
    そして、気が滅入る結末。まさに悲劇。
    犯人が誰かを知ったらもう一度読む気にはなれそうもない。

    最後のサム警視の疑問に納得出来る答えが用意出来ない。
    この薬は大丈夫だと思ったの?
    でもそれならわざわざ飲まないよね。
    でも何か細工したような気配は見つけられず…

    私も最後まで計画通りにやってほしかったよ。

  •  あまりに風変わりな一族の面々が揃うヨーク・ハッター家。ヨーク・ハッターの自殺体が見つかり、その二か月後にはハッター家で毒殺未遂事件が起こる。警察は元俳優であり過去、殺人事件を解決した経験を持つドルリー・レーンとともに事件の真相解明を試みるが…

     ミステリ史上屈指の名作との誉れの高い作品ですが、自分はなかなか読んできませんでした。というのも、エラリー・クイーンの作品はロジック重視のイメージが強かったので、ミステリに人間ドラマとか社会性がプラスされてる作品の方を読んでるうちについつい後回しになってしまっていたからです。

     しかしいざ『Yの悲劇』を読んでみるとかなりの面白さでビックリ! ヨーク・ハッター家の設定がとてもゴシック的で気に入ったという点もあると思いますが、
    不可思議な凶器の謎、殺人事件後も起こる事件、明らかになるハッター家の真実と、ロジックや証言一辺倒にならない展開が面白かったからだと思います。

     ロジックという点では前作『Xの悲劇』が上な印象ですがインパクトと物語性ではこの『Yの悲劇』が上の印象です。

     事件の真相もまた奇怪です。きちんと論理で事件自体は解明されるものの、その二つが見事に合わさっているからこそこの作品は名作として名を残したのではないかと、と思います。

     そして何と言ってもレーンの下した最後の決断…。ハッター家の事件の真相や犯行に至るまでも悲劇的かもしれませんが、彼がこの事件に関わってしまったこと自体がまた悲劇だったのかもしれません。そうした寂寥感もこの作品が名作として語られる所以ではないでしょうか。

     ミステリ好きなのに『Yの悲劇』を読んでいないという胸のしこりがようやくとれたのにホッとするとともに、早く読んでおけば良かったなあ、と心底思いました。

  • ドルリー・レーンの第二作目。
    一般的にはXとYの悲劇が有名だそうですね。



    犯人についてですが、まさかまさかとは思っていましたが、こいつが犯人か…とは思いました。
    脚立の描写などの描写で、最後の方ではこいつか…?とは思ってはいましたが…。
    ただ、あの勘違いは英語ならではだと思うので、日本人には言われてもピンとはきませんね。
    あとは動機。殺人を行うのに特別な理由は要らないとは言いますが、何というかあんまり納得できないというか…。


    私が一番気になるのは、最後のエピローグの所で、ドルリー・レーンの不審な物言いですね。
    何故間違ってしまったのか。…もしかして…。

  • 名作かぁ…。んー個人的に合わなかったかな。探偵のスタンドプレーがヒドすぎるw
    ここまでくると神レベルですよ(゜_゜)ラストもしかりだけど。利用されるだけ利用されて警察優しいな。見取り図にもヒントがあるので犯人特定は難しくない。あと6月に牛乳一週間放置はヤバい。

  • H30.08.17 読了。

    いやー、面白かった。
    古典的な作品だけど、文学って堅い感じはないし、エンタメだなぁと思うので。
    犯人は誰か、最後の最後まで全然わからなかったし、それを楽しめて読める話って流石だと思う。
    基本的に推理物で展開が二転三転するのは、振り回されてる感があって好きではないのだけど、この作品はちょうど良い。
    もっと長いとダレるかな、と思う。

    私の理解力が乏しくて、最後の結末が理解できなかったが調べてみると、なるほどなぁ。
    良い余韻。

  • 2018.8.15

    衝撃の犯人。
    ラスト数行の衝撃も良い。
    この本の魅力は衝撃の犯人ってところより、ラストのレーンの行いなのかなあ。
    犯人よりラストが衝撃だった。
    レーン黙っているから警視かわいそう。
    警察から情報もらうだけもらって黙っているのはフェアじゃない。
    サムよく耐えたな・・。
    探偵に好感がもてないだけで本の評価が下がる。ロジックや展開はとっても好きなのに残念。「知ってるけど言えません」みたいな思わせぶりがなあ。
    あと後半のレーンの苦悩表現が過剰かな
    読後不明点
    ・ジャッキーの自殺説はないのか  →ないことないけどラストの表現的にレーン
    ・ヨークハッターは自殺だったのか →下疑問の解決によって納得。たぶん普通に自殺。
    ・ハッター家の病とは?      →梅毒。今回初めて知った。性病。現代では完治率が高く病名が浸透していない&差別的表現が多いので、あえて病名はぼかしているらしい。けど本書では大事なところなのでもう少し説明がほしかった。私が無知すぎ?
    →・てことはペリーは父親の死で病気を知っていて、その復讐をしようとまでしていたのにバーバラと結婚する・・?父と同じ道をたどるんか?
    ペリーの心情描写もう少し欲しかった

  • ミステリー小説を読んでいると何度か目にするこの作家とこの題名。

    いつか読んでみたいと思いつつ、外国人作家ということで少し敬遠してしまっていたがやっとAmazonでX,Y,Zの3冊をてにいれた。

    Xの悲劇はハードボイルド感漂う私の苦手分野っぽかったが、こちらはハッター家で次々と起こる謎の事件。私の好みの展開。

    現代の小説家たちが手本にしているだろう推理小説だから、きっとどこかで見たことあるトリックで、当たり前の人が犯人なのだろうと読み進めると、しっかり騙され、しっかり楽しまされてしまった(^_^;)


    登場人物に慣れたというのもあるが、、、
    Xの悲劇よりも夢中になって読むことができた(*^^*)

  • 富豪の変人一家ハッター家を襲う
    連続事件。
    主人が水死体となって発見され、
    毒殺未遂事件まで発生。
    世間の注目を集める中、
    警察は名探偵ドルリー・レーンに
    登場願った。


    至る所で目にするタイトルだけに
    期待度が高かった上、
    Xの悲劇が素晴らしかったので
    期待外れ感は否めなかった。
    更に真犯人は序盤で推理出来る始末。
    これは予想外。
    最後でガツンと来ると期待してたので
    犯人やっぱりあいつかよと。
    しかし衝撃の結末は別で用意されてた。
    どうしてあの時名探偵が
    不可解な行動をとったのか、
    明かされた真相に心を揺さぶられた。

  • 小学生の時読んで大人になり再読。やはり面白い✨

  • いかれたハッター家の方々を苦しめる数々の毒薬たち。
    その身体に流れる忌まわしき血すらも...。
    不揃いで矛盾した犯人像のピースを矯めつ眇めつ
    見えてきた唯一の真実に探偵は苦悩する。

    誉れ高きレーン四部作の二作目。

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著者プロフィール

フレデリック・ダネイ(1905-1982)、マンフレッド・ベニントン・リー(1905-1971)のいとこ同士のユニットのペンネーム。クイーン名義の処女作『ローマ帽子の謎』(1929年)以来本格探偵小説の旗手として多くの作品を発表。本作は「エラリー・クイーン・ジュニア」名義で発表された、少年探偵が主人公のシリーズ。

「2017年 『見習い探偵ジュナの冒険 黒い犬と逃げた銀行強盗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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