Yの悲劇 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042507161

感想・レビュー・書評

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  • 2016年9月2日読了。エラリー・クイーンが創造した探偵ドルリー・レーンが活躍する、本格ミステリの超古典的名作。私も昔読んだことがあったと思うが、例によって全く筋を覚えておらず楽しく読めた。「呪われた家系」と噂されるハッター家に巻き起こる不可解な連続殺人事件をレーンが推理するのだが、普通の人なら「ま、たいしたことじゃあるまい」と見過ごすような「凶器のマンドリン」「バニラの匂い」などを足がかりに、「不可解であること」自体を手掛かりとして事件の真相に迫るレーンの推理が見事。終盤になって「ああ〜〜なるほど」と声に出して納得してしまった。現代では取り上げにくいテーマかもしれない、昔は良い時代だった、とも言えないが。

  • 名作かぁ…。んー個人的に合わなかったかな。探偵のスタンドプレーがヒドすぎるw
    ここまでくると神レベルですよ(゜_゜)ラストもしかりだけど。利用されるだけ利用されて警察優しいな。見取り図にもヒントがあるので犯人特定は難しくない。あと6月に牛乳一週間放置はヤバい。

  • オススメされたので読んでみた。さすがのエラリークイーンでロジカルな推理は見事。古い作品なので仕方ないが、説明される部分が長すぎて少々だれ気味になった。こうやってみると推理小説も読者に飽きさせないように試行錯誤して進化していってるのを実感する。明かされるまで真相にたどり着けないタチなのだが、珍しく推理が当たり犯人を特定できた。それでも犯人に至るまでの別解潰しはさすがだと思われる。

  • 昔の言葉で書かれているので、どんな状況か想像するのが難しかった。ハムレットの引用もたくさん出てきたが、話を忘れてしまったので意味がわからないところがあった。全く予想していなかった結末だった。ラストの終わり方は賛否両論だけど面白かった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729669

  • 面白かった!謎が多くて伏線がすごかったのだけど後半にかけての回収が鮮やかでした。xの悲劇より登場人物がシンプルで読みやすかったかも。ラストはうーんなるほど?これは物議醸しますね…

  • プロローグ:「劇は晩餐…プロローグは食前の祈りのごとし」
    始:問題のこの日の午後、ブルドッグのような、ぶざまな形をした深海トロール船ラヴィニアD号は、太平洋の波浪をついて、サンド岬を廻り、フォート・ハンコックの沖をすぎ、船首に泡を嚙み、船尾に白い筋を引きながら、一路湾内に向かっていた。
    終:「さあ、行こう、サム君。レーンさんは疲れていらっしゃる。そろそろニューヨークへ引き上げたほうがよさそうだ」

    かなり説明が多いのに、すらすらと読みやすかった。
    論理もしっかりしていてかなり読み応えがある。

  • これはさすがにやりすぎやろ…。
    と思うのであった。

    ひとつは、状況、プロットを作り込みすぎな感じ。
    犯行計画と動機の「二重構造」など、状況の特殊さと真犯人の意外性を構築するための、そこから逆算して作り込んだ感じをうけたのだ。

    そして、ふたつめの、やりすぎ感。
    タメ、焦らしが過ぎる。
    これまで、多くの探偵小説、ミステリーを読んできたつもりだが、本作ほど、タメや焦らし、にいらだちを覚えたことはなかった。
    理由のひとつは、中途で、レーンの苦悩や焦燥を見つめる描写が繰り返され、本筋が停滞するように感じたこともある。
    ミステリーは、落ちを終幕ではじめて明らかにすることが、構造上の宿命となっているのはわかる。
    だが、それでも本作は、それが鼻につく、というか上手でない、と思うのであった。
    「Xの悲劇」では、かようなことは感じ無かったのだが…。

    ****

    元シェークスピア劇俳優の「探偵」ドルリー・レーンが難事件に挑む。
    「Xの悲劇」につづく、シリーズの2作目。
    今回の舞台もアメリカNY市。市の中心部にあるハッタ―家の邸宅が舞台。
    富豪のハッター家一族の間で、連続殺人事件が起こる。

    真犯人は、意外な人物。これは、さすがに予想を超えていた。
    だが、この犯人の動機は、腑に落ちない。
    作中、繰り返して言及される「一族の血の狂気」がその理由のひとつなのか。

  • Xの悲劇は少し読みにくかったけど、こっちは初めから最後まで退屈せず一気に読めた!
    めちゃくちゃ面白くて正に傑作!
    何年後かにもう1回読み直そうかな(* 'ᵕ' )

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著者プロフィール

エラリー・クイーン。フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合作ペンネーム。従兄弟同士で、ともにニューヨーク、ブルックリン生まれ。1929年『ローマ帽子の謎』で作家としてデビュー。ラジオドラマの脚本家やアンソロジストとしても活躍。主な代表作に『ギリシア館の謎(32)、『エジプト十字架の謎』(32)の〈国名シリーズ〉や、『Xの悲劇』(32)に始まる〈レーン四部作〉などがある。また編集者として「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」を編集、刊行した。

「2021年 『消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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