Zの悲劇 (角川文庫)

制作 : 越前 敏弥 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年3月25日発売)
3.36
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042507178

作品紹介・あらすじ

黒い噂がつきまとう州上院議員の刺殺事件。アルゴンキン刑務所を出所したばかりの元受刑者が逮捕され、死刑判決が下された。サム元警視の魅力的な娘で鋭い推理の冴えを見せるペイシェンスと、元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンは、無実を訴える男を救い、真犯人をあげることができるのか?刑執行へのカウントダウンが始まった!最高の新訳が名作の隠れた魅力に光をあてる疾走感溢れる傑作ミステリ。

Zの悲劇 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ラストの鮮やかな推理に感動する素晴らしい作品!
    そこにたどり着くまでの長くて憂鬱な展開を心地よく蹴散らしてくれた。
    読んで良かった。

    『Xの悲劇』、『Yの悲劇』とはかなり印象の違う作品。
    何よりも大きいのはペイシェンスの存在。
    彼女の語りは時に思わせぶりで、「はっきり言ってくれ!」と苛だ立つ場面もあった。
    (最後まで読んだ今は彼女の気持ちがよく分かる。あのタイミングでほのめかしたのは、むしろお手柄だ)
    けれど、彼女の存在がなかったらこの物語は陰鬱な印象を払拭出来なかったかもしれない。
    たとえ最後の素晴らしい推理にたどり着けたとしても。

    それにしても、サム警視のサムがファミリーネームだったとは…。
    本題には全く関係ないことだけど驚いた。

  • 10年の時が過ぎ、すっかり隠居オーラに包まれたドルリー・レーンおじいちゃん。
    サム警視とその知的で自由な娘ペイシェンスによって再び悲劇の舞台に立つ。
    とある老受刑者の命運を分ける悪徳議員殺害事件。
    利き手の問題。
    不在証明パズル。
    脅迫者が残した小さな木箱のパズル。

    誉れ高きレーン四部作の三作目。

  • やっとX~Zの悲劇を読了。

    割と時間がかかってしまった。
    物語は全作通してハードボイルド感が漂っている。
    情景描写や比喩多めで物語のスピード感はどちらかというとゆっくり。
    物語はゆっくりとしたペースで進んでいく。
    次から次へと事件が巻き起こりというわけでもなく、
    じわじわと事件が起こる。これは3作ともそのような印象を持った。

    このZの悲劇だけはサム警視の娘、ペイシェンスの一人称で語られている。
    前2作と比較すると、ほんの少しだけ女性向けかもしれない。

    3作とも読者が推理するには少し無理がある感じだが、
    推理を読んでなるほどなぁと思うタイプの読者には楽しめる作品だろう。

    私はある程度犯人を自分で探しながら読む為、
    これら3作とも全部外し、それはないだろ~と凹む結果ばかりだった(笑)

    しかし3作とも読むことが出来て大満足。

    • todo23さん
      あれ、「最後の悲劇」には行かないのですか?
      ドルリー・レーンシリーズはX・Y・Z・最後の4部作ですよ
      2017/10/07
    • bmakiさん
      そうだったのですか!?知らなかったです(^_^;)いや、確か前書き的なところに書いてあったかも、、、
      見て見ぬ振りをしておりました(笑)
      またいつの日か読んでみます(*^^*)
      2017/10/07
  • X、Yの悲劇から10年。
    退職し私立探偵を生業とするサムの元へ
    北部ティルデン郡の実業家クレイから、
    共同経営者の不正を突き止めるよう
    依頼が舞い込んだ。
    サムは容姿端麗、頭脳明晰のお転婆娘、
    ペイシェンスと共に調査に出向く。
    そこで起こった殺人事件。
    容疑を掛けられた1人の男を救うべく
    サム親娘とレーンが奮闘する。



    齢70を迎えたレーンは、
    かつての超人のような力が薄れており
    読んでいて寂しい気分になった。
    その代わりに語り手となったパティは、
    活力に満ち、危険な冒険にも果敢に
    挑戦する、新たな若き名探偵。
    彼女の冒険譚として今作は楽しめた。
    事件にはティルデン郡の裏社会の勢力や
    上院議員選挙、窮地に立たされた男の裁判
    など様々な要素が絡んでおり、
    謎のスケールは前2作を上回っていた。
    何度も窮地に立たされ、
    解決に時間がかかり過ぎてしまった
    レーンであったが、その論理的推理の
    見事さは健在で、素晴らしいものだった。

  • 2016/11/10
    サム警視の娘の一人称でだいたい進む。
    論理学とあるだけに、確かに証拠とそれに当てはまる(当てはまらない)人を除けば推理ができる。
    これを知っているのは誰だ?

    ヒロインと名探偵すごいねって感じ

  • 2016/08/20読了

  • 最初は、中学の図書室にあった古くて分厚い本で読んだ。
    あれは、何版だったのかな。暗く不気味で、重かった。 

    角川の新訳では、重さ暗さは感じなくて、レーンの老いと、ペイシェンスの若さ(傲慢さ?)、地方都市の閉塞感が印象に残った。
    しかし、最後のツメは、さすが老いてもレーン。

  • 先日5,000円分の図書券を手に入れたので、次に買う本のことで今からわくわくしています。

    Yの悲劇から10年。
    サム元警視の娘 ペイシェンスは、精緻な洞察眼と物怖じしない行動力でもって、私立探偵となった父の助手を務めていた。
    そんな2人は、身辺調査をしていた男の兄弟である悪徳政治家の殺人事件に巻き込まれる。
    その日出所したばかりの男が逮捕されたが、彼は自らの無実を主張し続けていた。
    ペイシェンスは現場の状況から男が無実であると確信するが、決定的な証拠に欠ける。
    かの有名な元俳優の老人 ドルリー・レーン氏の協力を得て無罪の立証に奔走するが、事態はますます悪化し、ついには死刑が宣告されてしまう。
    サム父娘とレーンは無実の男を救い出し、事件の真相を明らかにすることができるのか。

    前作『Yの悲劇』から10年の歳月が過ぎ、登場人物の様変わりも顕著となっています。
    いきなり見知らぬ人物―――サム元警視の娘 ペイシェンスによる一人称視点で話が始まるため、正直少し戸惑いました。
    非常に理知的で鋭い洞察力を発揮するペイシェンスなのですが、個人的に女性の一人称は根拠なく相手の品性をこき下ろす描写が多くなりがちで苦手…。
    それでも後半披露されるレーンの推理はスピード感があり、ぐいぐい引き込まれます。
    X、Yと読んでくると少々物足りない感は拭えませんが、堅実なおもしろさを提供してくれる作品でした。

  • ドルリー・レーンシリーズの第3弾。
    前作から10年後の設定で、レーン氏もかなり年をとり、持病ありの老人として描かれている。
    レーン氏も推理を行ってくれるが、彼の代わりに本作で活躍するのが、サム元警視の娘。
    彼女はレーン氏並みの洞察力で推理をしていく。

    今作は彼女からの視点で書かれている。

  • 渋メン

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