- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042522010
感想・レビュー・書評
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もう読む前から当たりであることが分かる本というのがある。例えば伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングシリーズ」のようなタイプ。ウエストレイクのこのシリーズもそうだ。天才的な犯罪プランナーのドートマンダーが依頼された宝石を盗むのだが不運によりどんどんと事態が深刻に複雑になっていく。それをシリアスでなくコミカルに描いていく。キャラ立ちがよくテンポよく進んでいくのでとにかく楽しい。ドートマンダーの陰とケルプの陽な性格の対比も上手い。お笑いのてんどんを思い起こさせる会話劇も笑えて最高にハッピーな読書だった。
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とにかく好き。ドードマンダー、ケルプにマーチ。あとから出てくるタイニー。ええよなあ。
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とにかく気楽に楽しめるウェルメイドなスラップスティッククライムコメディ。
読後感も爽快。キャラクター造形も見事で、これならシリーズ化は必至というもの。 -
最初に読んでこれに惚れた
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ドートマンダー1作目。
メチャメチャ面白い! -
犯罪小説職人ドナルド・E・ウェストレイクの代表作、『ドートマンダー』シリーズ第一作。
天才的犯罪プランナー、ドートマンダーとその仲間たちが、某国の政治的命運を握るエメラルドを、嫌になるくらい何度も何度も何度も何度も盗み出す。何度も。
絶望的に不運なドートマンダー、空気が読めない甥のケルプ、車と道路の話しかしないマーチなど、後々のシリーズまで引っ張れるキャラ立ちが見事。
また、コメディの質も決してアメリカンジョーク的ではなく、会話のすれ違いやグダグダ感の演出による和み系の笑いで、実に日本人好み。『ルパン三世』が好きな人なら結構イケるのでは。
ドートマンダー:デヴィッド・ボウイ
ケルプ:スティーブ・ブシェーミ
マーチ:クリス・タッカー
↑俺の脳内キャスティングなので苦情は一切受け付けません。 -
ドートマンダーシリーズの中で一番ドタバタした内容でコミカルな小説です。
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我が愛のウエストレイク。そしてドートマンダー。
ドロボウコンサルタントのドートマンダーシリーズ第一弾。
天才的なドロボウのセンスを持っているのに、いるはずなのに、依頼主、仕事仲間などが、えー、ちょっと、…や、かなり、「どうよ」 というヤツばっかりなので、なぜか、こう、イマイチ仕事運が悪いというか、そのー、…大儲けができない不遇の天才が主人公です。
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面白かった!天才的犯罪プランナーと四人の仲間が繰り広げるエメラルド盗難作戦。裏表紙に「不運の犯罪者」とか書いてあって、一体どういうことなのかと思って読んでいたら…これは不運だね。でも合計で5個の犯罪プランが立てられてどれも魅力的ですばらしいものだった。そしてキャラ。主役級から脇役に至るまでどれも魅力的。クライマックスも最高!