- 本 ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042537038
感想・レビュー・書評
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戦争の犬たちすなわち傭兵グループが、西アフリカの零細独裁国家の大統領府を襲撃して乗っ取るという途方もない話。しかしこれがほぼ事実に基づいているというのだから驚くほかない。秘密裡に発見した白金鉱山を一手に収めて大儲けを目論む鉱山会社が、傀儡政権をつくるために現大統領の抹殺を傭兵リーダーのシャノンに依頼するところが発端。物語の大半はシャノンと仲間たちが必要な兵器を調達して現地まで運ぶ行程に費やされる。表向きに買い集めて国外持ち出しできる品物ではないので、あの手この手で苦心惨憺するところの描写が長々と続き、飽きさせないようにうまく書かれてはいるものの、ちと退屈する。それに比べて最後の襲撃シーンのなんとあっけないこと。知らされていないはずの依頼者の正体をシャノンがとっくに承知していて、一泡吹かせるところは気が利いているが、それも一瞬であくまでも裏稼業でしかない傭兵たちの末路は哀れではある。
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あなたのフォーサイスはどこから?私のフォーサイスはここから!
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一気に読める
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フォーサイス、国家転覆を狙っていたとか。
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フォーサイスの問題小説。本書は、著者自身が傭兵を雇って、赤道ギニア共和国の独裁政権を倒そうとしたことを下敷きに書かれたという噂があるだ。この噂が真実味を帯びるのは本書のディテイルの細かさに他ならない。ぐいぐいと読み手を引き込んでいく。フォーサイスの傑作。
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読むべき!!!
中学生の頃? 兄のプレイボーイ(日本語版)の洋画紹介にのってたかな。
それ読んだら、面白くてその後 アフリカ各国の独立についてや、ベルギーについて興味を持ったきっかけになった。 -
クーデターの準備は地味なもんです。
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この本はお金で雇われる傭兵が主人公のストーリーです。イラクで死亡した傭兵・斉藤さんの事が読む終わるまで頭から離れませんでした。
そして、傭兵とは?という部分でお金だけではこの仕事は出来ないのではないか?とも感じました。彼らは戦っていない人生なんて、ありえないのではないか?とも。
戦える事自体が生きているって感じられる事なのかなぁ・・と。
著者プロフィール
フレデリック・フォーサイスの作品





