戦争の犠牲者 (角川文庫 赤 フ 6-15)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042537151

感想・レビュー・書評

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  • 「フレデリック・フォーサイス」の『戦争の犠牲者(THE DECEIVER "A Casualty of War")』を読みました。

    『売国奴の持参金(THE DECEIVER "The Price of the Bride")』に続き「フレデリック・フォーサイス」作品です。

    -----story-------------
    「マクレディ」は、難問をかかえて「トム・ロウズ」を訪ねた。
    かつての優秀なスパイは一切の諜報活動と縁を切り、妻と二人で静かな作家生活を送っていた。
    「マクレディ」は、ある事件を解決するよう彼に申し入れた。
    西側に復讐を企てるリビアの「カダフィ大佐」が、IRAのテロリスト・グループを使ってロンドンを襲おうとしているのだ。
    リビアからの武器輸送ルートを探り、悲劇を未然にくいとめなければならない。
    「マクレディ」は、要請に難色を示したロウズに、敵がロウズのかつての宿敵であることを告げた。
    “最後のスパイ小説” 「マクレディ」シリーズ四部作第三弾。
    -----------------------

    『売国奴の持参金』に続き「マクレディ」モノです。

    「マクレディ」は、リビアからIRAのテロ組織に武器が渡るのを防ぐため、アメリカを狙ったテロ組織を偽った囮作戦を計画しますが、自身は顔が知られているため、元SAS大尉で優秀なスパイだったが、現在は作家として静かな生活を送っている「トム・ロウズ」に協力を求める、、、

    IRAのテロ活動に憎しみを抱いている「ロウズ」は囮としてリビアの秘密情報機関に接近する… 前面で行動できない「マクレディ」は、裏方に徹して「ロウズ」のサポートとして活躍する展開でした。

    手に汗を握る程の緊張感を感じさせるリビア秘密情報機関との接触、謎の美女との交流、IRAに提供される武器の行方、ハラハラドキドキの船上の闘い… スリラー作品の王道とも言えるシーンが満載で愉しめる作品でしたね。

    映像化すると面白そう。

    エンディングもスッキリしていて良かったです。

  • マクレディシリーズ5作目

    このシリーズは、マクレディが肩たたきに反発したことに端を発する聴聞会で部下が彼の過去の勇躍を披瀝する形式を取る。さすがに5作目ともなると食傷気味ではあるが・・・。

    今回は、リビアからIRAへの武器供与のルート解明と撲滅がテーマである。この作戦のため軍隊から引退して妻と平和に執筆活動している旧メンバーを口説くところから話が始まる。

    パラパラと読めてしまう替わりに意外とフォーサイスにしては深さがない。

    時間つぶしには、ちょうどいい。

  • 老練のスパイマスターが頭脳的な騙しあい!

    ただ、単純に胸のワクワクがとまりません。

  • 最後のスパイ小説 四部作の第三作

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著者プロフィール

1938年イギリス生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を勤めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに書いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビュー。綿密な取材とストーリーテリングの天賦の才で世界をわかせ続けている。著書に、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『神の拳』『アフガンの男』『キル・リスト』、小説のような半生を描いた自伝『アウトサイダー』など多数。

「2022年 『ジャッカルの日 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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