ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709))

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レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042541059

感想・レビュー・書評

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  • これが噂の、という期待感で臨んだ本書。冒頭の有名な一文から全てを聖ヴァレンタイン・デイの惨劇へと収斂させていく手並みは見事。
    日常の、本統に何気ないアクシデント、例えばTVの故障などが文盲であるユーニスにとって狂気へ駆り立てる一因となっていく事を実に説得力ある文章で淡々と述べていく。そして事件後の真相に至る経緯も、事件前に散りばめられた様々な要素が、単純に真相解明に結びつかない所が面白い。
    運命を弄ぶレンデル、そして“怪物”を生み出したレンデルに拍手を贈りたい。

  • 初っ端に結論ありきの書法が、本作の場合は実に有効に活かされていて、どんな流れで虐殺に至ったかの経緯を読み進める手が止まらなかった。陰惨なシーンは最後の僅かだけで、あとは至って能天気な場面も多いんだけど、通底する冷酷スパイスが良く効いていて、緊張感のある流れが出来上がっている。そこかしこでオススメもされていて、オールタイムベストにも入ってくるような作品。ずっと気になっていたけどようやく読了。期待に違わぬ面白さでした。

  • 文盲であること。
    それがもたらす悲劇。

  • のっけから犯人をばらしているので、犯人当てとかそういう楽しみはないが、結構引き込まれる内容。作品が書かれたのはサイコパスという言葉が明確にない頃だけど、サイコパス小説になるんだろうな。久しぶりに推理小説を読んだなあと実感した。

  • 善良な一家が、ある文盲の家政婦を雇ったことで起きる惨劇。潤滑に回ってたはずの歯車が少しずつ噛み合わなくなり、死へと突き進む一家の運命が皮肉たっぷりの文体で描かれる。強大なコンプレックスは人を狂気に駆り立てる。見事です。

  • ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第三十七回

    ・・・ 第三十七回 「ロウフィールド館の惨劇」 ・・・

    ルース・レンデルは怖い本を書く作家です。
    なんで、読後感は決して良くない、と思っていた方が無難です。
    で、なんでこの本を紹介するか、をここで書くことはできないのですが(種あかしになってしまふ)ポイントは読書に関することなので、司書は読んどいてもいいでしょう。
    これが原因で?!
    殺人事件が起こってしまった!?
    誰かがなんとかできなかったのかなぁ、と思ってしまった一冊です。

    2018年10月30日

  • 夜を通して読みました。
    面白いんですが読後感はシンドイ作品です。
    法廷での彼女の一言で済むお話でしたよね。
    「恥」の概念はかくも人柄を縛るものですと。

  • ものすごく久々に再読。
    10年以上振りかも。
    今で言うならサイコパスだよねぇ。
    ディスレクシア(失読症)と名前が彼女のスイッチ。

  • 面白いけどそこまで面白いわけでもなく。

    文盲についてあまり感覚が共有できないなあ、そのせいであんな性格になったっていうのがよくわからなかった

  • この弁士の語り口調のような文章がしつこく感じた。信じられない思考回路の昔の女たち。

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