死との抱擁 (角川文庫 赤 541-51)

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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042541516

感想・レビュー・書評

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  • これはキツイ。
    押し寄せる文字量もだし、登場人物の入り組みようというか、それぞれがそこまで主張するでもない一般人なのにほいほいと場面が変わっては出てくる人も変わるもんだから感情移入とかそういう次元ではなくて。
    なもんで、はうあー、と言いながら読みきりましたわ。いやヴェラさんがメインてことだろうけど、フランシスに犯されるチャッドさんだっけ、あれは泣けるわー。これを見た主人公の表現がソドムに耽るとかなんとか、またオシャレな表現なわけで。
    しかし男色がキリスト教によって禁止されたと思ったら今や時代はLGBTてなわけで西洋人たちも面倒なこってすわ。

  • すっきりしない読後感。殺人が起きて犯人がつかまり、その理由と手口が明かされる、そのすっきり感がない。

    これはバーバラ・ヴァイン名義での初の小説。なので推理小説ではないということか。でも殺人は起きて、主人公の女性ヴェラは殺人罪で絞首刑にされた、と扉の解説。ヴェラにまつわる家族の相克の物語ということなのだろう。

    語り手の母と父の妹達とはお互いいい感情はもっておらず、その一因は父が妹たちをほめちぎり妻にもその基準を無意識に強要しているから、と描いている。これはまったく現代にもあてはまることで、なるほど女性の視点だなあと思った。

    事件は第二次世界大戦終了後すぐ。まだ古い道徳規範が残っていたから、とヴェラの姪の語り手は言う。一番の被害者は当時6歳だったというジェレミーだと思う。子供を取り合った大人のエゴの被害者だ。


    1986発表
    1988.8.25初版 1989.5.20第3刷 図書館

  • 姉が妹を殺した事件の真相を姪が辿る。

    複雑な人間関係がイマイチ飲み込めず…。
    ちょっと消化不足で読み終わってしまった。
    時代背景もあって、なかなかキャラクターの個性を掴みきれなかったのが原因かな。
    あとは旅先で切れ切れに読んだのも悪かったかも。
    ただ歯車が次第に狂っていく過程は怖かった。

  • ルース・レンデルが別名義で書いた文学性の高い作品。
    1987年、MWA最優秀長篇賞受賞作。

  • やっぱりこういう女性心理を描くのは、彼女ならでは。

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