- Amazon.co.jp ・本 (487ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042560111
作品紹介・あらすじ
幼少期に「誰よりも速く駆ける」能力を与えられた飛脚の熊八。江戸を戦火から救うべく天の声に導かれ、坂本龍馬らと出会い、激動の幕末日本を駆け抜けていく。最速の男と幕末の偉人たちが交錯する疾走型エンタメ!
感想・レビュー・書評
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「走るのは非常に速いことから飛脚として働くことになた熊八は、若き日の坂本龍馬に出会い、倒幕の動きに巻き込まれていく。それこそが、彼の「天命」だった。中高生にもおすすめできる正統派の時代小説。」
「冒頭にはファンタジー小説の要素が取り入れられているものの、それ以降は、熊八という架空の人物を歴史的な事件にはめ込むことで、その舞台裏でのやりとりを描こうとする正統派の時代小説になっている。ー劇団主催者で脚本・演出も手掛けている著者は、台詞回しや読ませどころの作り方が非常に巧みで、時代小説の雰囲気を残しながらも、それを現代の読者でも入り込みやすいように書くことに成功している。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幕末の日本。坂本龍馬、西郷吉之助、勝麟太郎らが登場するが、主人公は飛脚の熊八。幼い頃、火事で両親や弟と死に別れる。火事の折、熊八は人の言葉を話す白狐に会う。成長した熊八の前に再び現れた白狐は、この国が大きな変遷を迎えようとしていること、天命を全うするため人の縁を大切にするよう、熊八に告げる。
「イーリス」は、ギリシャ神話の神々の王ゼウスの伝令として走った、風のように駆ける神の名。 -
誰よりも速く走れる能力を持った主人公は
1人の男と出会い、激動の時代に巻き込まれていく。
主人公は開国を迫られたあの歴史とは
まったく関係のない人間。
なのですが、天命と時期があれなので
歴史上の人物が出てくる出てくる。
こういう解釈もありか、という人物になってしまった彼は
これはこれで納得な性格でした。
しかし主人公は誰だっけ? と思うような
途中歴史に忠実に進んでいきます。
ので、主人公の出番が…。
いや、この時何をしていたか、というのは重要ですが
物語としてはどうなのだろうか、と。