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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784042602019
感想・レビュー・書評
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大工の夫と二人の子供に尽くす平凡な主婦
ジョーン・ホワイトは、
住まいの近くで残虐な殺人事件が起きた日に限って
夫の帰宅が遅かったことに思い至ったが……。
面倒なこと、恐ろしいことから目を背ける傾向のある、
他者の痛みに鈍感なジョーンの自己正当化と
絡み合う過去の記憶。
彼女は、夫婦が一心同体だというなら、
夫が犯罪者だった場合、妻も悪人になってしまうと気づき、
一人の人間としての自由と尊厳を回復しようと
もがき始める。
●●さんの奥さんと呼ばれる生活に甘んじて自己研鑽を怠り、
社会情勢にも大した関心を持たずに長年過ごしてきた女性が、
殻を破って新しい生き方を模索しようとする物語――
なのだが、
複数の視点が短いスパンで頻繁に入れ替わるので、
小説としては非常に読みづらかった。
また、連続殺人犯の残虐さを描出するために
必要だったのだろうけれども、
犯人目線の叙述に不自然さを感じた。
ヒロインが他人の話を聞くなり、
誰かが綴った文章を読むなりして事態を把握していった方が、
読者にとっては滑らかに読みやすいだろうと思ってしまった。
途中に挟まれる犯人目線の地の文が 〈 〉 で
括られているのも謎(但し、プロローグを除く)。
ひょっとして、善意の第三者キャラが真犯人で、
事件はこの人物の創作というメタフィクションなのか?
と、邪推してしまった。
いや、個人的にはそっちの方がずっと面白い気がする。
そんなワケで、ヒロインに感情移入すると
ハラハラドキドキ感が味わえるものの、
どんでん返しは起こらず、
何だか拍子抜けしてしまったのだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サイコスリラー?最初から犯人が提示されている。
受動的な主婦の生活の細々した日々とその破綻。
あまりに世間知らずな妻に嫌悪さえ覚える。
犯人は違う!のを期待したが残念だ。
中野圭二の作品
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