- 角川書店 (1993年5月25日発売)
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感想 : 3件
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784042659020
みんなの感想まとめ
架空の歴史を背景に、ロンドンの暴動や冒険を描いた作品は、学者マロリーの潜入やジャーナリストオリファントの陰謀を通じて、独特の世界観を展開します。内撚機関による環境汚染や無法状態の街の描写は、猥雑さと生...
感想・レビュー・書評
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ロンドンを覆う暴動の熱気をくぐり抜け、マロリーは賊の本拠である倉庫への潜入を試みる。
一方、ジャーナリストにして英国政府のために暗躍するオリファントは、錬金術めいた賭博常勝プログラム、モーダスが刻まれたキノカードを巡る策動を探る。
韜晦趣味というか衒学的というか、明快な起承転結の無い中、架空の歴史における転換点となるエピソードや断片が綴られ、最終的に一種のシンギュラリティSFであったことが明かされる。が、解説と差分機関やバベッジに関する知識が無いとなかなか理解出来ないし、面白がるのも難しい。
ストーリーよりは世界観や雰囲気に浸るのを楽しむべき作品という感じで、多彩なイメージの奔流やギミックの数々に圧倒される。個人的に好みの作風ではないが、一読する価値のある重要な作品ではあるように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一夜開けたら激変していたロンドンの世界を舞台に、学者マロリーが冒険活劇。
石炭などを使った内撚機関の利用で、現実のロンドンでもスモッグの発生など環境汚染がはなはだしかったが、このIFのロンドンではそれにまさるとも劣らない様子。思わず吐いてしまうほどの悪臭を放つテムズ川のにおい漂う街では、まるでカーニバルのように無法図になった人々が店や人々を襲い、犯罪者や社会階層の外部・下層にいる人々は国家を転覆させようとする。
猥雑だけどむきだしの生命力が表面化したような様子は「ニューロマンサー」のチバシティを思わせる。
後半はオリファントが主役。差分機関とシビル、マロリーの章で登場したパンチカードをめぐる陰謀の真相が明かされる。
作者の構築した世界のディティールは全体として満足がいくものの、ディファレンス・エンジンのもと産業革命を書き直したこと、思わせぶりな細かいあれこれ(全てを見通す眼、とか)の意味は掴めなかった。
ちょっと消化不良気味。 -
期待し過ぎたせいだろうか。スチーム的な小道具はたくさん出てくるのに、いまいち世界観がつかめない。ニューロマンサーのウィンターミュートの様な圧倒的な存在感はエンジンの女王には無い。結論、共著ダメ。
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著者プロフィール
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