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- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042659020
感想・レビュー・書評
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期待し過ぎたせいだろうか。スチーム的な小道具はたくさん出てくるのに、いまいち世界観がつかめない。ニューロマンサーのウィンターミュートの様な圧倒的な存在感はエンジンの女王には無い。結論、共著ダメ。
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一夜開けたら激変していたロンドンの世界を舞台に、学者マロリーが冒険活劇。
石炭などを使った内撚機関の利用で、現実のロンドンでもスモッグの発生など環境汚染がはなはだしかったが、このIFのロンドンではそれにまさるとも劣らない様子。思わず吐いてしまうほどの悪臭を放つテムズ川のにおい漂う街では、まるでカーニバルのように無法図になった人々が店や人々を襲い、犯罪者や社会階層の外部・下層にいる人々は国家を転覆させようとする。
猥雑だけどむきだしの生命力が表面化したような様子は「ニューロマンサー」のチバシティを思わせる。
後半はオリファントが主役。差分機関とシビル、マロリーの章で登場したパンチカードをめぐる陰謀の真相が明かされる。
作者の構築した世界のディティールは全体として満足がいくものの、ディファレンス・エンジンのもと産業革命を書き直したこと、思わせぶりな細かいあれこれ(全てを見通す眼、とか)の意味は掴めなかった。
ちょっと消化不良気味。
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