ナイト・ボート (角川ホラー文庫 506-1)

  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042661016

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  • ナイト・ボートの存在感!以上!

  • カリブ海の珊瑚礁に囲まれた小島、コキーナ。島のホテル『インディゴ・イン』の経営者ムーアは、貨物船の残骸を探索中に、不発のまま沈んでいた爆雷を掘り起こしてしまい、沈没した潜水艦を浮上させてしまう。港の手前で座礁した潜水艦の近くで「事故」が起こり、仕方なく島の造船所に繋留させるが、その日から原因不明の惨殺事件が続発する。ムーアと島の警察署長キップは、ドック内の潜水艦の内部に入り、そこで恐るべき惨状を目にする。……潜水艦は第二次大戦時、連合国軍から恐れられたナチス・ドイツの「海の悪魔」、Uボートだった。

    Uボートが浮上し、乗組員(の亡霊)が殺戮を繰り広げるその理由、この作品では単なる怨念や復讐譚ではなく、とある闇の力が引金となってしまったという設定になっている。そこがやや目新しい?
    地上の楽園ともいうべきコキーナ島が、亡霊たちによって地獄へと変貌していく過程とその描写は凄まじい。正体不明の海の怪物も恐ろしいが、やはり最も怖いのは人間(とそれが産み出したもの)ということか。

  • 正統派ゾンビつき、ホラー。
    最初のほうではおとなしい事件かと思って
    油断なさっていると、後半になると
    どんどんとゾンビが暴走してくださる(!)
    それは恐ろしい作品です。

    そもそもこれは人種の「おごり」が
    招いてしまったある種の悲劇でしょう。
    ヴードゥーの導師の言葉を信じて
    素直に行動に移していれば
    ゾンビ大暴れ、と言う結果には
    ならなかったのですから。

    でも最後のあの描写は
    悲しいものですね。
    そう、事を招いたものも
    実は悲しい過去を背負っていたのですから。

    でも…あっさりしすぎでしょ。

  • ブードゥーの祈りが聞こえるカリブ海。海の底の墓場から「夜の船」がよみがえる。それはかつて闘いに敗れたUボートだ。中からは無気味な物音がもれている。なにものかが潜んでいる。生物なのか亡霊なのか。楽園は無気味な気配につつまれはじめた…。いま、最も注目されるモダン・ホラーの先鋭が描く傑作長編。

  • 01mmdd読了

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