- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042664017
感想・レビュー・書評
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柴田訳も読みたい。後味悪いのにこの爽快感…不思議な物語。
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オースターの中で1番好き!
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小さなずれから始まる狂気。
狂気がもたらす小さな角度。
記憶にまつわる、明度、角度、温度。
どれも結局は、わずかに、狂う。
人間なんてみんなぼやけていて、
それぞれの抱えている物語だって、その真偽は曖昧なのだ。
オースターは執拗に書き深める記憶のエピソード。
ペンで記される言葉が、書物に広がる言葉が、記憶なのか。
記憶はすべて書き記され得るのか。
ある男がゆっくりと狂気に浸蝕されゆく物語として、読みました。
事件が何一つ明示されることなく物語が進むからこそ、
最後のカタストロフィーは、
静かで冷たい狂気へと。
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正直、スタートが退屈で、最初にラスト付近を読んでしまった。そして驚愕した。さすが新時代の旗手と呼ばれるだけのことはある。
人がズブズブになっていく光景を良く描けるなあこんちくしょー、という感じであります。次第に現実があやふやになっていくんですよね。そして、ラストが哀しすぎる。 -
最高傑作だと思います
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これデヴュー作らしいですね。こりゃ確かに衝撃だわ。アメリカ伝統のハードボイルドな世界観と幻想的な物語がうまく融合している。日本で言うと村上春樹の世界観に類似してる。
都市の持つ狂気を主人公の作家の狭い物語を持って表現しきるところにすごさを見る。