アマンダ (角川文庫)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042668039

感想・レビュー・書評

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  • よかった。3回は泣いたと思う。今回もクラヴァンらしいエンタテイメント。この人の作品は、まず関連性のない(ように見える)バラバラのエピソードを冒頭次々と提示し、多少不親切なくらい謎をちらばめたまま、強引に中盤まで突き進むのが特徴である。やがてそれぞれのエピソードや登場人物がつながっていき、最後に収束する。何というか、ちゃんとスッキリ終わるのでカタルシスがあるんだよね。

    いきなり飛行機の墜落事故からはじまる。恐ろしい災害の描写で、ものの見事に物語に引きこまれる。墜落の衝撃で、一瞬にして地獄と化した町をさまよう5歳のアマンダ。題名にもなっているように、彼女が物語の鍵を握っている。母親のキャロルは無事娘と再会できたが、すぐに「この町を去らねば」と決意する。この母娘は何者かから逃げているのだ。
    対するヒーロー役は、ルーニー・ブレイク。黒人のサックス奏者である彼は妻を不幸な事故で亡くしてから、無気力な生活を送っていた。ひょんなことから彼は妻の演技をしてくれた売春婦と一夜をすごしたのですが、彼女が忘れられず、居所をつきとめてしまう。突き放す彼女をむりに追ったがために、ルーニーは彼女と命がけの逃避行を強いられることに――

    またも設定は突拍子すぎてリアリティはない。ミステリというより、アクション。映像化に向いてると思った。
    あとジャズファンの人にはより楽しめるかもしれない。というのも各章のタイトルがジャズの名曲の一節だったり、ルーニーに関連してジャズの曲名や歌詞がところどころ出てくるので。

  •  謎の組織に追われる親子とそれに巻き込まれたサックス奏者の闘いの話。ちょっとキングの「ファイヤースターター」っぽいけど、チャプタータイトルにジャズの曲名を使っていたりするせいか、「ファイヤースターター」のようなやるけなさはない。悪役の人物設定と、ラストがすごくいい。前作の「ベラム館の悪霊」がわりとゆったりしたテンポだったのに対して、スピード感があり、クラヴァンっぽい(?)感じかした。

  • 良くできた作品ではある。
    作者との相性だろうか。
    感情移入がなかなかできない。
    文章の奥底の明るさがどうしても気になる。

  • 妻を失った痛手から立ち直れないサックス奏者が、謎の組織に追われる母子と関わったために大きな事件へと巻き込まれていく。
    スリルとスピード感に溢れた逃亡劇。

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