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- 本 ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042678038
感想・レビュー・書評
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副題が示すとおり「爆心地」がキイワードだ。広島・長崎に投下された原爆の1千倍を超す核爆弾の被害者の想念が「核心」だった。アメリカの水爆実験と同じマーシャル諸島の環礁が、再び舞台となった。読者のみが殺人の動機と犯人に近づくHow done itな推理小説で、Xファイルに相応しい展開だった。
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最近のマイ・リバイバルブーム(笑)第三弾は核兵器の開発にまつわる不可解な連続殺人事件。新たな核開発に執着する者、それに反対する者。過去に核の犠牲となった者。それぞれの「正論」にモルダー達ならず読者も考えさせられる重く切ないお話。アメリカが過去に行った核による蛮行にも言及、核兵器による初の被爆国となった日本も重要なキーポイントとして描かれている。舞台は米国内にとどまらず南太平洋まで及ぶスケールの大きなもので内容も映像的にデリケートに成らざるをえない部分もあるので小説版となった事も伺える読み応えある読量感。
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