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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784042701033
みんなの感想まとめ
ダークで緊張感あふれる物語が展開される本作は、南部ゴシックの魅力を存分に感じさせる作品です。著者の独特なスタイルは、フォークナーの影響を色濃く反映しており、深いテーマと緻密な描写が印象的です。読者は思...
感想・レビュー・書評
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先日国分寺の七七舎でジャケ買い(直し)したランズデールの『凍てついた七月』を再読した。ここでいう「ジャケ買い」とはジャケット目当てで買う、というタイプの買い方である。
とはいえ、物語の世界をしっかりと視覚化(寺田克也はランズデールの小説が好き、と言っていたはず)したカッコいいジャケットを眺めたあと、ちらりとページをめくり出してみれば、記憶にあった以上に激渋かつ推進力もありすぎる物語でそのまま最後まで一気に読み通してしまった。寝不足。
ジョー・R・ランズデールも翻訳の鎌田三平も、もちろん寺田克也も最高。つまり全部最高の一冊じゃないか、とあくびをしながら嬉しくなったのだった。やっぱり角川文庫のランズデールはまた集めよう。ジャケットと、今度は勿論中身の小説も目当てで。
さて。この小説は父と息子についての物語だ。ここに描かれている幾つかの父と息子の関係性、物語には、これまで以上に少し過剰に感情移入してしまった。
この小説をはじめて読んだのは、父親が亡くなる前だっただろうか、記憶は定かではないけれど、そんなことを考え始めれば父親との記憶が蘇ってくる。病室で彼を看取った日(彼との最新の記憶だ)のことは、その日の空と一緒にたまに思い出していたけれど、そこから遡って沢山の記憶も溢れ出してきた。ああ。
追憶というのは基本的にそういうものだけれど、あのときのわたしの言動、想像することもしなかった父親の感情や状況、そこにあった関係性、その殆どにたしかな後悔があった。今ならもう少し上手くやれるかもな、と思ってしまったりする。それは当然もうやり直せないし、わたしが父親になったときには……という状況も今は想像できない。それでも、自分の言動を今更反省したり父親の感情、あるいは状況を改めて「今のわたし」が想像することは出来て。そこから「わたしたち」の関係性は改善していく。少なくともわたしの側からは。もう会うことの出来ない人との関係は、もう会えないからこそ改善(悪くなる事もあるけど、少なくとも変化)できることもあるのだ。
というのは独りよがりではあるけれど、そんな想像と行為は、今のわたしと、その周りに現在進行形で存在するあらゆる関係性を少しだけ良くする助けにはなる。そんな気もしている。夢中になって読んだ小説は、そんなきっかけをくれることがある。
そんなことを少しぼやけた頭で考えていたら更に思い出したけれど、そういえば最近墓参りにも行っていなかった。近いうちに行こうかな。帰りに寄るあの古本屋でランズデールの文庫が買えたら最高だ。そう思わない?と父親に話しかけてみたい寝不足の月曜日。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プライムビデオの『ハップとレナード』を見てランズデールが読みたくなり未読だった今作を読んだ。
『ハップとレナード』シリーズと比べてダークでユーモアが控えめで解説でも言及されているように、まさにフォークナーなどを思わせる南部ゴシックに仕上がっている。 -
面白かった。ジム・ボブもラッセルもイイ!
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プライムビデオの『ハップとレナード』を見てランズデールが読みたくなり未読だった今作を読んだ。
『ハップとレナード』シリーズと比べてダークでユーモアが控えめで解説でも言及されているように、まさにフォークナーなどを思わせる南部ゴシックに仕上がっている。 -
思いもよらぬ展開になっていくのが良い。
表紙も良い。
ただちょっとどうかな?と思う点も多い。 -
これ1冊で完結していて、下品さも抑え目なので初ランズデールにオススメ。サスペンス小説でありながら、父性愛を強く感じる素晴らしい作品です。
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ランズデール作品は、ハップとレナードのコンビものを一通り読んでから他のものを読もうと思ってたんだけど、とりあえず買っておいたらたまたま読むものがなかったので読んでしまった。/正当防衛で強盗を射殺した普通の男が、そこに陰謀の影を見つけ出し、すじを通すために危険な世界に踏み込んでいく。/もしも自分ならそこまでやるのかな、とか思いながら読了。
ジョー・R.ランズデールの作品
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