宇宙戦争 (角川文庫)

  • 角川書店
3.13
  • (2)
  • (9)
  • (23)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 115
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042703075

作品紹介・あらすじ

イギリスの片田舎に隕石らしきものが落下した。地上にあいた巨大な穴の中から現れたのは醜悪な生き物。それが火星人の地球侵略の始まりだった。SF史に燦然とかがやく名作中の名作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  19世紀(1898年。日清戦争後頃)に刊行された、SF侵略戦争作品の嚆矢ともいうべき逸品。
     二頭馬車や騎兵隊が現在する世界観の中で、①宇宙の海を越え火星人が地球探訪・侵略するコンセプト。②三本脚の戦車タイプ巨大メカの威圧感。③火星人敗北のオチの、高い科学的現実性にもかかわらず、その意外性の高さが小説としての価値を上げる役割を担ったという、小説の醍醐味。④火星人の地球侵略によって相対化される知的生命体の位置づけ、そして西欧発なのにキリスト教的人間観とは異質に見える作りの点も凄い。⑤更にいえば、火星人が地球人を欲する様は点滴的栄養摂取という現実に裏打ちされた描写から機械文明への警鐘に繋げる。

     このように、時代を超えた創造力・想像力と風刺性が含まれる物凄さに身震いした。しかも、この頃、テレビは勿論、映画などの映像媒体のない時代だよ。

     偉大な先人に負けずに頑張れ、現代のSF作品に携わっている人たち、と言いたくなるほど、高みにある先駆的作品。

  • 戦争という題名だが、人類はほぼ為す術もなく火星人にボコボコにされていく。最後は、人間の知恵ではなく、何億年もの地球での生命の歴史みたいなものが、火星人に死をもたらす、という感じで、示唆に富んだ内容。中々面白かった。

  • 面白かった( ´ ▽ ` )ノ

    百年以上前の作品だから、科学的考証を云々するのはヤボ( ´ ▽ ` )ノ

    とにかく、主人公はじめ出てくる人間すべてが逃げる、逃げる、逃げまくる( ´ ▽ ` )ノ
    その、パニック描写がとんでもなく上手い( ´ ▽ ` )ノ
    最初はむしろ呑気にしてた人たちが、事情が明らかになるに連れどんどん焦りをつのらせていき、恐慌状態に陥っていく( ´ ▽ ` )ノ
    そこらへん、アメリカ人なら9.11、日本人なら3.11を、どうしても連想しちゃうよね……(´ェ`)ン-…
    よそごとならむしろ娯楽、それがいったん我が事となればこの世の地獄(>_<)。

    読んでる途中でスピルバーグ版の映画を見たけど、設定とおおよその輪郭をなぞってるだけで、原作というよりオマージュっぽかった( ´ ▽ ` )ノ
    あっちは数日間の話にまとめているからやたらハチャハチャしているし、映像的な派手さばかりが悪目立ちしていて人物描写がかなりおざなり(>_<)
    しかし、主人公をしょぼくれオヤジの設定に変更しておきながら、何でトム・クルーズなんかキャスティングしたんだろう?……完全なミスキャスト……(´ェ`)ン-…
    タコ宇宙人のデザインもショボかった……(´ェ`)ン-…

    ラスト、少々唐突な感じだけど、よく見ると伏線をちゃんと張っていて、それほど極端な違和感はなかった( ´ ▽ ` )ノ

    幼少期に翻案版の絵本も読んだけど、まさか本家の火星人が地球人の生き血を吸うとは思わなかった(゚д゚)!
    絵本ではたしか、奴隷や実験動物にされるように変更されていたなあ( ´ ▽ ` )ノ

    ともあれ、やっぱりウェルズはすごいね( ´ ▽ ` )ノ。
    解説にもあるけど、宇宙人の侵略・タイムマシン・改造生物・透明人間、(たしか加速装置も?)、あらゆるSFアイディアの始祖( ´ ▽ ` )ノ
    さすがにこれほどのことを成し遂げた作家は他にいないかもしれない( ´ ▽ ` )ノ
    「タコ宇宙人」だけでも、いまだにコントやマンガの定番だもんね(サンリオSF文庫のマークが懐かしい)( ´ ▽ ` )ノ
    奥さんもウーマンリブの創始者だしね、たしか( ´ ▽ ` )ノ(映画「タイム・アフター・タイム」)


    SFファンならずとも、一生一度は読んでおきたい一冊( ´ ▽ ` )ノ

    2017/02/07

  • 現在の科学知識からすればん?と思うようなところもあるが、それでも異星人の侵略に対する人々の反応や心理などは読んでいてすごいなと思った。

  • 原作は100年以上も前に書かれた、SFもの。火星人による地球襲来。

    火星人の登場が早過ぎる。
    物語の展開も、いったりきたりの右往左往。ゆったりなんだか、ダラダラなんだか...
    SFと呼ぶには、随分と悠長な火星人の攻撃と人類の攻防。
    盛り上がりも糞もない。体感規模的には、子供の砂場での喧嘩くらいにしか思えない。
    非常にかったるい一冊でした。

    古典だからかな。訳のせいかな。

  • 火星人襲来!
    ロンドン郊外にて謎の円筒が空から降ってきた。円筒からで出来たのは火星人の操る殺戮兵器。19世紀末、世界最強の大英帝國が恐怖に包まれる。
    火星人の機械力に圧倒される英軍。逃げまどう人々。廃墟と化す街、崩壊する人間の秩序。人類は火星人に勝てるのか?


    ハリウッド映畫版の宇宙戰争を観たが、矢張私は原作が一番好きである。映畫との違いは、原作では、英國のみが襲われているが、映畫は全世界(主人公がいるのは米國だが。)が異星人に襲われている。
    これが19世紀に書かれている事が驚きである。はらはらドキドキしながら讀んでいた。

  • 今読んでも面白いです。
    古典SFには珍し?く、一人称の「僕」視点なので読みやすいし。

    PS2の地球防衛軍、特に2の方を思い出しながら読んでました。三本足の描写なんてほとんどそのままですね。蟻は出てこないですけど。

    あとがきにある、関連作品というか、パロディ作品も読んでみたいですね。

  • なんと100年前のSF小説。宇宙戦争の敵は火星人、100年前だと宇宙人と言えばそうなんだろうか。読み始めて・・・・面白くない・・・うー。。。
    最後まで読んでみて納得。衝撃というか、えっ、へーっそうかそうきたか・・・だからこんなにだらだらとラストまで引っ張ったのかと。まぁ、たいしたページ数ではないので読んでみるのも良いと思う。100年前に書いたのはすごい。

  • 火星人襲来!虫けらのように無造作に殺されていく群衆のパニックと悲劇的な惨事。そんな極限状態で発揮される勇気と真摯な祈り―。人間性への深い洞察で人類のエゴに警鐘をならし未来の希望を描ききる。今なお新しいSFの金字塔。瑞々しい最高の新訳でおくる決定版。

    イギリスの片田舎に隕石らしきものが落下した。地上にあいた巨大な穴の中から現れたのは醜悪な生き物。それが火星人の地球侵略の始まりだった。SF史に燦然とかがやく名作中の名作。6月公開映画「宇宙戦争」原作!

  • 生まれて初めてきちんとSFを読みました。面白かったー恐かったー。迫力のある文体です。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1866~1946年。英国の作家・社会活動家。『タイム・マシン』『モロー博士の島』『透明人間』『宇宙戦争』などの小説で「SFの父」と称される。フェビアン協会に参加し、国際連盟の提唱、人権の遵守、英国の社会問題に取り組んだ活動家でもあった。また、第一次世界大戦前に作品で原子爆弾を予見したとされている。1910年に発表された本書は、代表作『キップス』同様、虐げられた者への深い同情と格差社会への強い憤りを表明している。英『ガーディアン』紙は本書を「古今の名作小説100」に選出、ウェルズを主人公にした伝記小説『絶倫の人』の作家デイヴィッド・ロッジは、ウェルズ作品のトップ・テンに選出している。

「2020年 『ポリー氏の人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

H・G・ウェルズの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
ヘミングウェイ
ドストエフスキー
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印

宇宙戦争 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×