フランケンシュタイン 改版 (角川文庫 赤 シ 11-1)
- KADOKAWA (1994年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042710011
感想・レビュー・書評
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終始「ヴィクトルてっめえ……!」と思いながら読みました。創った人造人間がグロかったから思わず逃亡→戻ったらいなくなってて「やったー!」→と思ったら人造人間に弟殺されて「おのれ……!」ってお前。悲劇の原因って怪物じゃなくて育児放棄じゃねえか!
生理的嫌悪はどうしようもないもんだけど、フランケンシュタイン・コンプレックス(被造物が創造者に逆らう危険性を盲信すること)って言い得て妙だったんだなあ。元ネタだから当たり前だけど、怪物に対するヴィクトルの態度がまんまだ。被造物が邪悪だったから創造者に逆らったネタが多い中で、元ネタであるこれが被造物を邪悪と描いていないのは何だか皮肉だなあ。
解説によると結構著者の生い立ちが反映されている作品だそうで、著者が怪物=生まれながらの悪と書かなかった理由が腑に落ちてスッキリ。そしてやっぱり怪物に感情移入しちゃうからヴィクトルにギリッとなる。ギリッ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
訳が、中学生の英語の授業のような直訳で目が滑る…
さて、日本人の感性だと怪物の方を応援したくなること必須なのではないだろうか。ヴィクトルが屑過ぎて理解に苦しむ。
化け物はどっちだよ。 -
この本は、人並以上の知性、情動、身体能力を持ちながら、その醜さゆえに人々に恐れられながら暮らしていた
怪物の話です。
怪物は、人間のように悩んだり、葛藤したりして、過ごしている。また、自らの存在に苦悶する孤独な状況下で生活をしている。
ちなみに、フランケンシュタインは怪物の名前ではなくて、科学者の名前です。 -
思った以上に古くない。フランケンシュタイン博士への批判が多いようだが、うーん…。読む価値あり。
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2013
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モンスターを作るまでの具体的描写ってまったくないのだね。それと、モンスターといってもものすごいインテリで、「失楽園」「プルターク英雄伝」「若きウェルテルの悩み」を読みこなしたりしている。いくら頭良くても、生まれると同時にそれだけの理解力を身につけるとは考えにくいのだが。
いわゆるフランケンシュタインのイメージがもっぱら映画によって作られたものを確認。原作はかなり理屈っぽい。 -
どこの出版社の読んだのか忘れたけど、まあいいか。
その名前は貴方の方でしたか。 -
怪力・愚鈍な人造人間ではない求めて止まない人間の愛の物語
これ、ホラーやアクションではなくメロドラマ