- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042750024
感想・レビュー・書評
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パウロ・コエーリョのデビュー作品。自らの剣を見つけるため、巡礼の旅をする話。滝を登ったり、十字架を立てたり、悪魔と闘ったりと、数々の苦難や神秘的な体験をする。剣を見つけるための巡礼だが、何のために剣を見つけるのか、その目的を見出だすための旅であった。私たちも、何のためにやっているのか、何のために生きているのか、目的や意義を見失うことも度々あるが、それが何よりも大事であるということを、この物語は教えてくれる。
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確かに過程が大事だったな(良い戦い云々)と、再認識した。
サンティアゴ デ コンポスティラにも行きたくなった。
ただ行間漂うエゴの強さというか、カルト(教祖)っぽい空気が苦手。 -
パウロ・コエーリョの処女作。宗教色の最も強い作品で、そういう世界に関心や生活感情がなければ共感も難しいのではないかと思う。私は強い関心はあったが、読むのに時間がかかってしまった。オカルトと紙一重だと思うが、キリスト教神秘主義のこのような典礼の一巡は、理論とは別の歴史的な魅力がある。本人の強い内的世界の描写も面白い。機会があればもう一度しっかり読んでみたい。
2015/2/23 -
冒険と内省の旅物語を楽しんだ後で「訳者あとがき」を読み、これは作者パウロ・コエーリョが実際に体験した出来事であることを知りました。完全な創作だと思って読んでいました。RAM教団というものも本当に存在するのですね。
大切にしたい言葉はたくさんありました。その中には私自身が陥りやすいと自覚したこともありました。「自分自身に冷酷な感情を持たず寛容であるか?」「目的地を急がずそこに達する過程を大切にしているか?」と自分の心に問いかけ、生活を省みる時間を持ちたいと思いました。
本作と同様に「アルケミスト」でも、主人公サンチャゴは錬金術師のガイドで人生を学んでいきました。これも著者の体験が基になっていたのですね。本作も「アルケミスト」も、何度でも読みたいです。 -
生きる上で大切な事にひとつづつ気づかせてくれる物語だったと思います。
アルケミストよりちょっと難しい印象でした。
巡礼の道を私も歩いてみたいです。ひとつひとつの場所でどんな事が起きてどんな歴史が伝えられているか、見て聞いて知りたいと思いました。 -
自分に全く馴染みの無い世界に触れてみたくて読みました。
理解出来そうもない価値観が綴られているかと思うと、共感出来る価値観も綴られていたりして面白い。
自分はオカルトやスピリチュアルには懐疑的なので、巡礼や実習が人の気持ちにどのように作用しているのか考えると楽しかったです。 -
巡礼の道を実際に歩いたことがあるので他人事ではないと思い読んだ。
もっかい道に迷ったら読みたい本。 -
定期的にスピリチュアルな気分になる私は、そうそうこの人、と思って読み始めました。
アルケミストの作者です。
ただ、アルケミストに対してこちらはノンフィクションだということ。
でも、あまりノンフィクションを意識しないで読んだほうが読みやすいかと思います。 -
不思議な巡礼の物語。幾度となく試練を乗り越える主人公。苦悩、愛、不信感、涙。ただ、そこにはアガペが存在した。本当に見つけたかったものが見つかる、そんな作品。