- Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042765011
感想・レビュー・書評
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四半世紀前に失踪した少女をめぐる2つの家族の、1994年の話。劣化ブライヅヘッド的な。たくさんいる登場人物の誰ひとりとして好きになれなかった上、何かあるとすぐ!に電話をかけまくって周りに頼りまくり、さらにその中でもちゃっかり恋愛は開拓し続けるという主人公に全く共感できなかったのが災いして、あまり好きになれなかった。
偽の記憶という一時流行ったアイディア自体は好きだけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怖いなぁ・・・。「偽りの記憶症候群」というのは、誤った催眠療法の誘導によって捏造された、実際には起っていない筈の出来事に関する記憶(エピソード記憶)のこと、なんだそうです。
ってことは・・・催眠療法をする側によって、嘘の記憶をうえつけるってことができるってことだよね? あひゃーですね、これ。
本書では、25年前の記憶を呼び覚まし、友人の死の真相を知ることになるわけですが・・・どんでん返しが待っているんです。
うわっ!ってなりました。 そこはすごくおもしろかったのですが、殺された友人の関係者たちに会って話を聞いていったりする部分が妙~~に長く感じられました。
殺されたナタリーがいかに小悪魔で、魅力にあふれていた少女だったかってことはもうわかっているのに。
そこがちょっと間延びして、読むのに疲れたかも。
でも、最後のドンデン返しを知りたいのならば・・・がんばって読むしかないわけで。
それをクリアーしたら、本書のおもしろさがわかることでしょう。 -
25年前行方不明になってした少女が白骨遺体として発見される。主人公は催眠療法によって、何があったのか探るのだけど、催眠療法は必ずしも真実を知るってもんじゃないって話。最初、だるかったけど、どんどん面白くなった。でも、ちょっと登場人物が多すぎたかな(笑)
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ある秋の朝、少女の絞殺死体が発見された。彼女の名はナタリー・マルテロ。華やかなマルテロ家の失われた夢と希望、そして四半世紀にわたり隠蔽されてきた犯罪の象徴──。ナタリーのかつての親友であり義姉のジェインは、催眠療法を通じて身内に起きた悲劇の真相究明に乗り出す。色鮮やかに甦る二十五年前の事件当日の記憶。次々と明らかになる一族の間の確執と愛憎。輝きに満ちていたはずの一九六八年の夏の日は、恐るべき真実を包み隠していた……。急増する「偽りの記憶症候群」の脅威を描く驚愕のスリラー。
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たまたま古本屋で見つけたのですがその割りに久々のヒットでした!題名の通り記憶に関するサスぺンス推理物です
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本書をちょっと誤解していたんですよん。もっと早くに読みたかったわ〜と思わせるほど面白い本でした。誤解の原因は同名の映画なんですけど・・・。映画を観ているので読むのは後でいいや〜と思っていたんです。全然の別物でした、ガハハ。ニッキ・フレンチはジャーナリストであり、本書が小説家としてのデビュー作です。だからか、説得性がありどひゃ〜となることがたくさんありました。催眠療法というものを信じていた私の信念をも覆してくれました。セラピーによる誘導や暗示の危険性も書いています。本書のどんでん返しが本当に凄かったです。鳥肌が久しぶりに立ったくらいです。楽しみな作家がまた一人誕生してくれました。