穢れしものに祝福を (角川文庫 レ 6-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042791034

作品紹介・あらすじ

大富豪ストーンの娘デズレイが死体で発見された。逮捕されたのはジェイ――私に探偵の技術を教えた人生の師だった。彼になにが起きたのか。そして混乱する私の前に、死んだはずの女デズレイが現れて……。

感想・レビュー・書評

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  • パトリックとアンジーのシリーズ3作目。

    衝撃的な前作から、無事相棒に戻ったパトリックとアンジー。
    もちろん元通りとはいかない、良くも悪くも。

    尾行された二人は誘拐されて人探しを命じられる。
    大金とシンパシーで引き受けることになるが、
    師ともいうべき探偵も行方不明になっていることも気になる。
    よくありがちなカルト集団の話になると思いきや、
    予想外の展開に。

    カルト集団にたてついた結果、
    銀行口座もクレジットカードも凍結されたパトリックが
    貧乏を恐れたのも気に入らないし、
    酷い暴力を使って手がかりを得たのも気に入らない。
    しかも自分の手を汚さずに。

    それでも、ストーリー展開は面白いし、
    師とパトリックのきずなも良かった。

    飛行機で二人と乗り合わせた女性が、
    毛糸を編みながら二人の話に口を挟んだ場面も面白かった。
    そんな美女なら、そのオーラでうちの旦那に芝刈りをさせてほしいらしい。

  • パトリック&アンジーもの第3作。死にかけている大富豪から行方不明の娘の捜索を依頼された二人。パトリックの師匠である探偵もからんできて、誰が敵で誰が味方か、誰が嘘をついていて誰を信じるか。白と思っていたのが実は黒で・・と話が二転三転して途中でやめられない。1作目、2作目と同様、ラストはどうしようもなく腐りきった悪と二人の対決が格好良い。

  • パトリック&アンジーシリーズ三作目。感想としては、どっちもどっち。勝手にやってくれという感じでした。ジェイがすごく素敵なので、前作とかにも出てくればよかったのになどと思った。

  • パトリック&アンジーシリーズ第3弾。
    前作でまたもや心と体に傷を負ったふたりに、大金持ちの老人が娘を探して欲しいと依頼をしてくる。ただしその依頼人のやり方は、ふたりを街で誘拐して椅子に縛り付けて話をするというやり方で、パトリックもアンジーも気に入らないと思っていた。
    それでも引き受けたのは、老人の娘を失った悲しみにシンパシーを感じたからだった。

    いつもふたりを助け、ストーリーに花を添えるブッバは今回は刑務所にいるために一回お休み。
    その代わり、パトリックの探偵の師匠、ジェイ・ベッカーが出てきて物語にアクセントをつけている。


    もちろんレヘインのこと、ただの娘探しというだけではない。
    実は、実は、実は、と読者をいい意味で裏切っていく。まあ最終的に悪いヤツは? というところは案外すぐに判明しているのだが、ではそいつをふたりがどうやって追い詰めていくのか、というのがこのシリーズの醍醐味なのかもしれない。

    ラストシーンは、それもあり? というようなすごいことになっているが、シリーズ通してふたりの心の傷が少ない、唯一の作品かもしれない。

  • ★粗筋★

    余命幾ばくもない大富豪の老人から行方不明になった娘を探してほしいという依頼を受けたパトリック。
    危険な宗教団体や恩師である探偵とその事務所など多くの人の口から出てくる嘘。探し回るパトリックとアンジーを数々の危険が押し迫る。難解に入り組んだ事件の真相は??



    事件をもっと面白くできたんやないかなー。宗教団体のところでもっと深く突っ込んだ話ていうのも読んでみたい気持ちがしました。

  • 悪の造形がありがちで、もうひとつ盛り上がらず…それとディランの「寂しき四番街」は曲のタイトルで、アルバムじゃないぞ。

  • 前作を読んでいないので流れが読めていないのだけど、退廃的に始まって、人間のどろどろしたところを見せ付けられて終わった作品。
    コレでもかと言うぐらい善悪がひっくり返って、結末が想像できない。
    誰が生き残るのかが見えず、その不安定さは主役二人の人間関係も例外ではない。読んでいてとにかく不安定に思える作品。
    前作を読むとまた感じ方が違うのかな。


    シリーズを最初から読んだら全然違ったよ。
    すげー面白い。
    のめりこむように読んだ。

  • レヘインのシリーズ
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