雨に祈りを (角川文庫)

  • 角川書店 (2002年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784042791058

作品紹介・あらすじ

愛するフィアンセと幸せに暮らしていたはずのカレンが投身自殺した。ドラッグを大量に服用して。カレンを知るパトリックは、事件の臭いをかぎとるが――。

みんなの感想まとめ

悪意と悲劇が交錯する物語が描かれています。愛するフィアンセを失った清純な女性が、自らの命を絶つという衝撃的な展開から始まります。探偵パトリックは、彼女の背後に潜む執拗な悪意を追い詰める中で、様々な形の...

感想・レビュー・書評

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  • 「ミスティック・リバー」 映画「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の原作を書いた人に、こんなシリーズがあると知らなかった、探偵パトリック&アンジーシリーズ.
    悪人にもいろいろある、書き出しにぴったりの、悲惨な生い立ちという過去があり。衝動殺人とか、計画殺人とか、その他百の話には百の形の犯罪を犯す。
    悪にも不幸のようにいろいろな形がある。

    しかしこのように、悪を愉しみ、じわじわと苦しめて目的を達しようとする、これほど残酷な呵責のない悪は耐えられない。
    その上最後までその動機が分からない。
    ついに読者までわなにはまってしまう。
    レヘインのますます冴えた構成が面白かった。


    パトリックの事務所に穢れのない清純な女が相談に来た。彼女は別れた相棒のアンジーの紹介だった。
    彼は一肌脱いで解決をする。
    が、暫くして彼女は全裸で飛び降り自殺をしてしまった。
    死ぬまでの彼女の暮らし方には疑問があった。裕福な両親、兄弟もいる。しかし自殺直前は売春をし麻薬におぼれて自分を見失っていた。引き金になったのは婚約者の突然の事故で、彼は植物状態になってしまっていた。

    パトリックは、彼女を襲った絶え間ない悪運の背後に、執拗な悪意を感じる。

    彼は、また、アンジーと爆弾と銃を持たせれば怪物になるブッパ(魅力満載のキャラ)の協力を得て、背後の人物を追い詰める。

    金のために張り巡らした複雑なワナ。パトリックの前に、ちらちらと姿を現す犯人の影。
    まさに命がけの戦いが壮絶。犯人像も二転三転。


    レヘインの文もますますこなれて絶妙なフレーズは立ち止まって読み返してしまう。
    秋雨には読書を と思いつつ。
    ブッパと言う憎めない男が可愛い恋をするのはちょっといい。

  • パトリックとアンジーシリーズの5作目。幸せな家庭で育ったピュアな印象の娘が、全裸で投身自殺した。彼女を追いつめた原因は?調査を進めると彼女を破滅させようとした明確な意志の持ち主が…。誰が何のために?そして誰が敵で誰が味方なのか。例のごとくパトリックはボロボロになって戦う。読んでるこっちも一緒になってボロボロになり、そして最後の最後に意外なラストでひっくり返る

  • パトリックとアンジーのシリーズ5作目。

    なぜブッバに魅かれるのか。
    文章を上手く読めず、
    激しい暴力をふるい、
    一目で人を怖がらせる男。

    シンプルで純粋で強いからか。
    それもあるが、
    愛情ともいえる、ゆるがない忠誠心だと思う。

    パトリックが助けた女性が自殺した。
    彼女からの留守電を無視して、
    恋人と南国にでかけたことに責任と罪悪感を覚え、
    彼女の周辺に起こった不幸の数々を調べ始める。

    探偵社で働いていたアンジがーが戻って来たことが、
    なにより良かったし、
    ブッバと三人で、精神科医を脅すために、
    その自宅で感謝祭の七面鳥を料理をしている場面は面白かった。

    ブッバと言えば、
    パトリックがマフィアのボスに事件から手をひくように脅され、
    ブッバにそれを告げた時に、
    ブッバは自分を守るために言い出したと気づく。
    二人の信頼関係が感動的だった。

    さらには、この状況から抜け出すために、
    アンジーがどんな時でも電話をしたことのなかった祖父に、
    マフィアのドンに電話をする、三人の結びつきも感動的だった。

  • ネタバレになるから、多くは語れないが…。
    ブッパ最高ー!ブッパファンの為の巻です。

  • 一作目から読んでいると、しんみりして細かいところで泣けちゃう作品

    話の完成度は「闇よ我が手を取りたまえ」や「愛しきものは全て去りゆく」の方高いのですが、醸し出す雰囲気が良いなあと。
    引っかかった点もあれど娯楽作品として楽しめた一冊

    って4年以上前に書いたはいいものの、やっぱ残らないよなあって思ってしまう。後日譚としては機能しているけど少し辛め

  • パトリック&アンジーもの第5作。前作ラストでアンジーと別れてしまったパトリックは、ある無垢な女性カレンのストーカー問題を解決する。だがカレンは数か月後飛び降り自殺してしまう。ごく普通の幸せな女性だったカレンが、その数か月の間に恋人が事故で植物状態になり仕事を失い一文無しになり最後は売春婦となって絶望の果てに自殺したのだ。彼女に何が起きたのかを調べるパトリックは、またも邪悪な犯人と対決することになる。途中からアンジーも復活するし、ブッバも大活躍だし面白かった。

  • パトリック&アンジーシリーズ五作目。ブッバ大活躍の巻。シリーズ中でブッバの扱いに不満があったので大満足でした。ブッバ主人公のシリーズ出してほしいよ。

  • パトリック&アンジーシリーズ第5弾。これ以降に作品が発表されていないため、今のところはふたりの最後の活躍。

    前作のラストでアンジーに去られたパトリックの、やさぐれた生活が描かれているところから始まる。
    カレンという女性から、ストーカーに執拗に追われていて困っているという依頼を受け、パトリックはブッバとそのストーカーを脅しつけて、依頼を終わらせる。
    だが、その数ヶ月後、カレンはひどい有様で身を投げて死亡する。カレン自殺のニュースを見たパトリックは、自分に何かできることはなかったのか、とカレンの死の真相を探ることを決意した。

    カレンのことを捜査していく間に、アンジー、ブッバのいつもの面々の生活にも変化が現れる。
    結局のところ今作は、アンジーに去られたパトリックの心境を描き、そしてどうやってアンジーがパトリックのもとに戻ってくるか、ということをメインにしているように思える。


    そんなわけで、ストーリーの緊迫感としてはそんなにたいしたことはない。パトリック、アンジー、ブッバのコミカルな日常が延々続いていたりする。
    ただ、これでもか、と叩きつけてくる作者の、読者への裏切り(いい意味で)はさすが。

    続きがでたら、即購入のシリーズなのだが、出るのかなあ……。

  • 大はまり。このシリーズの英書は、わざわざボストンで買ったほど。渋い。
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