雨に祈りを (角川文庫 レ 6-5)

  • KADOKAWA
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042791058

作品紹介・あらすじ

愛するフィアンセと幸せに暮らしていたはずのカレンが投身自殺した。ドラッグを大量に服用して。カレンを知るパトリックは、事件の臭いをかぎとるが――。

感想・レビュー・書評

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  • パトリックとアンジーシリーズの5作目。幸せな家庭で育ったピュアな印象の娘が、全裸で投身自殺した。彼女を追いつめた原因は?調査を進めると彼女を破滅させようとした明確な意志の持ち主が…。誰が何のために?そして誰が敵で誰が味方なのか。例のごとくパトリックはボロボロになって戦う。読んでるこっちも一緒になってボロボロになり、そして最後の最後に意外なラストでひっくり返る

  • パトリックとアンジーのシリーズ5作目。

    なぜブッバに魅かれるのか。
    文章を上手く読めず、
    激しい暴力をふるい、
    一目で人を怖がらせる男。

    シンプルで純粋で強いからか。
    それもあるが、
    愛情ともいえる、ゆるがない忠誠心だと思う。

    パトリックが助けた女性が自殺した。
    彼女からの留守電を無視して、
    恋人と南国にでかけたことに責任と罪悪感を覚え、
    彼女の周辺に起こった不幸の数々を調べ始める。

    探偵社で働いていたアンジがーが戻って来たことが、
    なにより良かったし、
    ブッバと三人で、精神科医を脅すために、
    その自宅で感謝祭の七面鳥を料理をしている場面は面白かった。

    ブッバと言えば、
    パトリックがマフィアのボスに事件から手をひくように脅され、
    ブッバにそれを告げた時に、
    ブッバは自分を守るために言い出したと気づく。
    二人の信頼関係が感動的だった。

    さらには、この状況から抜け出すために、
    アンジーがどんな時でも電話をしたことのなかった祖父に、
    マフィアのドンに電話をする、三人の結びつきも感動的だった。

  • ネタバレになるから、多くは語れないが…。
    ブッパ最高ー!ブッパファンの為の巻です。

  • 一作目から読んでいると、しんみりして細かいところで泣けちゃう作品

    話の完成度は「闇よ我が手を取りたまえ」や「愛しきものは全て去りゆく」の方高いのですが、醸し出す雰囲気が良いなあと。
    引っかかった点もあれど娯楽作品として楽しめた一冊

    って4年以上前に書いたはいいものの、やっぱ残らないよなあって思ってしまう。後日譚としては機能しているけど少し辛め

  • パトリック&アンジーもの第5作。前作ラストでアンジーと別れてしまったパトリックは、ある無垢な女性カレンのストーカー問題を解決する。だがカレンは数か月後飛び降り自殺してしまう。ごく普通の幸せな女性だったカレンが、その数か月の間に恋人が事故で植物状態になり仕事を失い一文無しになり最後は売春婦となって絶望の果てに自殺したのだ。彼女に何が起きたのかを調べるパトリックは、またも邪悪な犯人と対決することになる。途中からアンジーも復活するし、ブッバも大活躍だし面白かった。

  • パトリック&アンジーシリーズ五作目。ブッバ大活躍の巻。シリーズ中でブッバの扱いに不満があったので大満足でした。ブッバ主人公のシリーズ出してほしいよ。

  • パトリック&アンジーシリーズ第5弾。これ以降に作品が発表されていないため、今のところはふたりの最後の活躍。

    前作のラストでアンジーに去られたパトリックの、やさぐれた生活が描かれているところから始まる。
    カレンという女性から、ストーカーに執拗に追われていて困っているという依頼を受け、パトリックはブッバとそのストーカーを脅しつけて、依頼を終わらせる。
    だが、その数ヶ月後、カレンはひどい有様で身を投げて死亡する。カレン自殺のニュースを見たパトリックは、自分に何かできることはなかったのか、とカレンの死の真相を探ることを決意した。

    カレンのことを捜査していく間に、アンジー、ブッバのいつもの面々の生活にも変化が現れる。
    結局のところ今作は、アンジーに去られたパトリックの心境を描き、そしてどうやってアンジーがパトリックのもとに戻ってくるか、ということをメインにしているように思える。


    そんなわけで、ストーリーの緊迫感としてはそんなにたいしたことはない。パトリック、アンジー、ブッバのコミカルな日常が延々続いていたりする。
    ただ、これでもか、と叩きつけてくる作者の、読者への裏切り(いい意味で)はさすが。

    続きがでたら、即購入のシリーズなのだが、出るのかなあ……。

  • 依頼人の自殺を不審に思うパトリックは独自に捜査を始める。
    上流家庭で大切に育てられたような依頼人は、なぜ娼婦にまで身を落としたのか?

    パトリック&アンジーシリーズ。
    今回の読みどころは歩く最終兵器ブッバの活躍。
    今までもその断片が語られることはあったけれど、ここまで話に絡んでくるのは初めて。ブッバファンとしては嬉しいかぎり。
    物語は姿の見えない敵を追い詰めて行くスリリングさと、パトリックとアンジーの関係の危うさが絡んで進む。
    一つ一つ霧が晴れていくのは面白かったけれど、敵の不気味さの基盤が描ききれていなかったので怖さ半減だったかなー。
    これでようやくシリーズ最新作を読む素地が出来たので、近いうちに久しぶりになる新刊を買おう。

  • 大はまり。このシリーズの英書は、わざわざボストンで買ったほど。渋い。
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