復讐の血族 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042795056

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  • アラブの遊牧民ベドウィンの部族長を父に、イギリスの伯爵令嬢を母に持つ、ラシッド家の美しき四兄妹。双方の家に強く誇りを持つこの特異な名門一族は、ビジネスの世界でものし上がり、今や世界有数の大富豪となっていた。だが、アメリカとロシアの石油企業が自分たちのビジネスの邪魔をしていると見るや、世界を揺るがしかねない企てを仕掛け始めた…アラブとイングランドの戦士の末裔としての熱き誇りをかけて挑まれた戦い。この強大な敵にディロンら一党は総力を挙げて立ち向かう。

    シリーズ第9作。16年ぶりに再読。トニー・ヴィリアーズがゲスト出演。センチメンタルな仕上がり。

  • ショーン・ディロンシリーズ最新作。これ以降、日本ではヒギンズ作品の翻訳が一年以上、出ていません。残念と思う反面、仕方ないのかなぁと思う面も。地獄の季節いらいの登場となるトニー・ヴィリアーズが出てきます。

    現実の世界が9.11テロやその後の世界の混沌に、さしものヒギンズも追いつけなくなったのでしょうか。ある意味ネタは沢山あると思うのですが。架空の米国大統領を据えた時点で現実の世界の事件を元に物語を書くことを放棄してしまったのでしょうか? 

  • 元IRA闘士ショーン・ディロンシリーズ、第9弾

  • ジャック・ヒギンズが送るショーン・ディロンシリーズの最新作

    今回の作品ではベドウィンとイングランドの両方から戦士の血を受け継いだ兄弟達が母親の復讐のためにテロを企てる。

    アメリカ大統領キャザレットは間一髪難を逃れるが、更なる企てを防ぐ為にイギリスに戻ったディロンの目の前で惨劇が起こる・・・。

    兄弟達は知らなかった、そのときディロンの心にわき上がった感情を。
    そしてその本当の怖さを・・・。

    いつものヒギンズがどちらかと言えばハリウッド的なストーリー展開だとすれば、今作は映画黄金期のヨーロッパ映画の雰囲気です。
    表面上は静かにそしてシニカルに、しかしそのうちに秘める熱い感情。
    まるであの映画の様に。

    往年のヨーロッパ映画で印象的なシーンを彩ってきた雨が今作でも効果的に使われています。

    しかも今作ではディロンファン、特に女性にはたまらない一言をディロンが自分の口から発します。

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