ミュータント・メッセージ (角川文庫)

制作 : Marlo Morgan  小沢 瑞穂 
  • 角川書店 (1999年4月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042797012

ミュータント・メッセージ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 読書会で話題に出て、気になったので読んでみました。
    普段私たちが生活している価値観とまるで違う世界を持つアボリジニーの哲学や不思議が満載です。

    テレパシーとか、骨折した骨が撫でると治るとか、普通に生活していたら「そんなの起こりえないよ!」ということが、こういう世界ではもしかしたらありえるのかも、なんて思わされる迫力がありました。

    アボリジニーの文化もとても不思議で、だけど言われてみればそういう考えもあるのか。。。ということばかり。
    例えば、赤ん坊のときにも名前をつけられるけど、成長するにつれて自分にふさわしい名前を選びながら変えるところ、誕生日を祝うのではなく(なぜなら年は誰もが自然にとるものだから)、自分がより良くなった時に自らそれを伝えてお祝いをすること、地上のすべてのものには理由があって存在すると信じていること・・・などなど。

    まるで違う環境、文化でありながら、根底では何か通じるところがあるのか感じ入ることも多かったです。
    彼らは私たちにテレパシーができないのは、100%を相手に晒すということができないからだと言います。
    テレパシーは伝えたいことを伝えたい人に伝えるというより、相手にすべてが伝わってしまうもの、であるなら、そんな力がまだ残っていたらとてもじゃないけど現代を生き抜いていけないし、本音と建前を使い分けなきゃいけない場面もあるけど、誰に対しても一切の裏表がなく100%をオープンにできたとたら、それは厳しくもとてつもない自由でもあるんだろうなぁと少し羨ましく思いました。

    アボリジニーに限らず厳しい自然の中で生きている人たちには、なんだか共通する哲学があるように感じますが、自然に対する全幅の信頼や感謝と、自我に囚われない心持ちがとてつもなくかっこよく思えます。

    最初はノンフィクションとして刊行して批判を浴びた、嘘のような出来事もたくさん書かれていますが、本当にこれは事実としてあったことなんだよと言われても納得してしまうような説得力もあって、全国で長くベストセラーであり続けたのも頷けます。
    世界観が変わる、とまでは言わないけど、一読の価値はあると思える1冊でした。

  • アメリカ人女性がアボリジニとの実際の交流を
    フィクションとして出版したもの。


    真の目的を理解しようとせず
    間違っているとか不快だと感じていることは
    私の人生にいったいいくつあるのだろうか。


    神様
    私に変えられないものを受け入れる平和な心と
    変えられるものを変える勇気と
    そのふたつの違いがわかる知恵を与えてください。

  • 思い込みも、固定概念もなく。
    ただあるだけのものを信じて生きる。

    彼らは、彼らの手で彼らの歴史にピリオドをうつ。

  • 全体の大きな流れの中にいることを忘れてはいけない。 それが私のために最高にいいことならば、そしてすべての命にとっていいことならば与えてください。P68 宇宙のあらゆるものには目的がある。突然変異や偶然はあり得ない。それは人間が理解できないことがあるだけだ。 P86 無意味なものに意味を持たそうとするのは難しい。p?

  • 物を欲し、物を所有し、物のために生きて来た。そしていずれ物に殺される日が来るだろう。それに薄々気づきながら、我々は今日も物質的価値観に心身を没して行く。
    著者の言うように、真実に生きるには新しい宗教ではなく、強い信念が必要だ。

    だが私は弱い。。。

    読後、唐突にジャニス・ジョプリンの歌声がこだました。

    “ Freedom is just another word for nothing left to lose ”

  • スピリチュアル系の人から勧められたため眉に唾をつけながらも、小説として楽しむつもりで読んでみた。
    けっこう面白かった。
    表紙のトカゲもかわいい。

  • パパラギつながり。

  • 事実ではないのに、ノン・フィクションと偽っているから不誠実だとか、アボリジニへの冒涜だとか、この本や著者に対する批判が多いことは知っていたけれど、そう言った事を全部棚上げして読めば、実に面白い本だった。事実かどうかより、そう言った考え方や生き方があったら素敵だなと思った。50歳くらいまでは日本という世界で資本主義の思想のもと生きていくのだと思うけれど、それ以降どう生きていくのか、考えるきっかけをもらったかなと思う。

  • [本から]
     ・ 人生はセルフ・サービスだということも教えられた。
      自分の人生を豊かにするのは自分であり、そうしようと
      思えばいくらでも創造的で幸せな人生が送れるのだ。

     ・「本当は全ての命が一つなんだよ。宇宙の意図はひとつ
      だけだ。肌の色はたくさんあるが、人類はひとつだ。
      (略)
      人を傷つけるのは自分を傷つけることだ。人を助けるのは
      自分を助けることだ。みんな同じ血と骨を持っている。
      違いは心と意図だけだ。ミュータントはじぶんのことや
      人のことをほんの百年しか考えない。<真実の人>属は
      永遠に考える。我々の祖先、まだ生まれない孫たちも
      含めて、あらゆる場所のすべての命はひとつのものなんだ」

      「私の歌でひとりの人間が幸せになれば、それはとても
      いい仕事だということがミュータントにはなぜわからないん
      だろう? ひとりの役に立てば、それはいい仕事だよ。」

      「われわれにとって一体とは物ではない。ミュータントは
       物に中毒しているらしい。、見えない物や形をとらない
       物は受けつけないんだよ。神、イエス、われわれに
       とっての一体は、物を取り巻く空気や物の中にある
       のではない――それはすべてなんだよ!」

       この部族によれば、人生とは動くこと、進むこと、
       変化することだ。

       私は広大な宇宙を見上げて感謝をささげた。
       この世界が本当に豊穣の大地であることがついに
       理解できた。自分から心を開けば、この世界にたくさん
       いる親切で思いやりのある人々と共存していける。
       私たちが心を開いて与えたり受けたりすれば、すべての
       場所のあらゆる人々に食べ物と水がふんだんに
       もたらされる。

       彼らには私たちのカレンダーにあるようは祝日はない。
       一年を通して、仲間のひとりが特別な才能を発揮したり
       精神的に成長したり部族に貢献したときは祝うが、
       各人の誕生日を祝う習慣はない。年をとることを祝わず、
       人が向上したときに祝うのだ。

       「聖なる一体の<真実の人>族であるわれわれは、
       この地球を去ろうとしてる。残された時間を高度な
       精神生活のうちに送ることを選んだ。つまり肉体的な
       規律をしめす手段としての禁欲だ。もう子供たちは
       作らない。われわれの最年少の仲間が絶えるときが、
       この生粋部族の最後となるだろう。
       われわれは永遠の存在だ。この宇宙には、われわれに
       ついてくる魂が人間の形をとれる場所がたくさんある。
       われわれは最初の人類の直系だ。初代の価値と
       掟をしっかり守って創世記から生き延びるテストを
       合格してきた。この地球を支えているのは、われわれの
       仲間意識なのだ。今われわれはここを離れる許しを
       もらった。この世界の人々はすっかり変わり、大地の
       魂の一部を打ち渡してしまった。それと合体するために
       われわれは天に行く。 (略)

       物が恐怖を生む、とこの部族は考えている。物を持てば
       持つほど恐怖はつのる。ついには物のために生きることに
       なる。
       
       彼らは朝ごとに感謝のうちに目覚めるのだ。なにかが
       手に入って当たり前とは決して思わない。感謝の心は
       すべての人が生まれながらもっているから・・(略)

       時間がすぎていく目的jは、人がより向上して賢くなり、
       自分が存在する意味をもっとよく表現できるように
       なるためだと彼らは信じている。

       「神様、私に変えられないものを受け入れる平和な
        心と、変えられるものを変える勇気と、そのふたつの
        違いがわかる知恵を与えてください」
      
        どうやらミュータントの生活には肉汁と呼ばれる
        ものがあるようです。彼らも真理は知っているが、
        便利さや物質主義、不安や恐怖といった濃いソースに
        埋もれているのです。彼らはまた粉砂糖とかいう
        飾りも使います。それは彼らが人生のほとんどを
        口に甘い人工的で表面的で見栄えのする飾りものに
        費やし、内なる永遠の存在にまるで注意を払わずに
        生きていることの象徴ではないでしょうか。
        (略) 
        彼らが自らの行為と価値観をじっくり観察し、
        手遅れになる前にすべての生命がひとつである
        ことを学ぶよう祈ります。彼らがこの地球とお互いに
        たいする破壊行為をやめるよう祈ります。なにかを
        変えるのは今しかないと気づくミュータントが
        たくさんいることを祈ります。

        ミュータントは新しい知識を求める際に、
        「それがすべての場所のあらゆる生命にとって
         有益ならば」という一文を肝に銘じるべきだと
        彼らはかたく信じている。
      
        <真実の人>属は、テストに合格するにはテストを
        受けるしかないと教えてくれた。今の私は、
        悲観的に見える状況さえも精神的なテストに  
        受かるチャンスだと思えるようになっている。
        なにが起きているか観察すること、それを批判
        することの違いを学んだ。すべてのものが精神
        的な豊かさを得るチャンスとなることを学んだ。

    [感想]
     この本はアボリジニの知恵、生き方の素晴らしさを
     伝えてくれている。すごくいいメッセージを受けた。
     同様に、アメリカインディアン、アイヌ、イヌイットの
     人達のことも学びたいと思っている。
       
      



     
      
       

  • この物語は一人の白人女性がオーストラリアのアウトバックで<真実の人>族とした旅の体験をもとにして書かれたフィクション。
    この本を読むと自然との正しいかかわり方について考えさせられると同時に人間も自然の一部だということを思い出させてくれる。
    そして人間は文明的には進化したけど、能力的には退化してしまったのかもしれないとも思った。
    現代の文明社会に生まれた私たちには<真実の人>族の人たちとは違う暮らし方しか出来ないけど、この本に書かれているメッセージには大いに共感したし、感動した。

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