夜明けのパトロール (角川文庫 ウ 16-8)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.04
  • (41)
  • (43)
  • (23)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 316
感想 : 51
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042823087

作品紹介・あらすじ

カリフォルニア州最南端、サンディエゴのパシフィックビーチ。探偵ブーン・ダニエルズは、夜明けのサーフィンをこよなく愛する。まわりには波乗り仲間"ドーン・パトロール"5人の面々。20年ぶりの大波の到来にビーチの興奮が高まる中、新顔の美人弁護士補がブーンのもとを訪れた-仕事の依頼。短時間で解決するはずの行方不明者の捜索は困難を極め、ブーンの中の過去の亡霊を呼び覚ます。ウィンズロウの新シリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカ西海岸サンディエゴ
    “カリフォルニアの青い空と海”
    “サーフボードとビッグウェーブとハンバーガー”
    “国境と不法移民、麻薬と人身売買”
    “苺畑と海軍基地の町”

    『犬の力』の“ノワール”と『ストリートキッズ』の“青春”、共通する“葛藤”。

    主人公を中心とした“ドーン・パトロール”の面々が爽やかでカッコいい。
    更に読むにつれて、それぞれに葛藤があり悩みながら進む姿が描かれて、どんどん好きになっていく。

    「何であろうと、トルティーヤにのっけりゃ旨くなる」ってことで、かえって人生の深みが味わえる、かも……。

  • 『フランキー・マシーンの冬』をより小粋に、幅を持たせ、洗練した感じ。

    前半から中盤にかけて、主人公ブーンの魅力だけではなく、その他4人のドーン・パトロールの面々の人物造形が素晴らしい。会話や展開も『ストリート・キッズ』を彷彿とさせるもので、待ってましたの物語。

    終盤、あまりにも細切れ感が増してしまったことや、幕引きを焦るかのごとくの駆け足になってしまったところが残念だったが、全体として期待していた以上に楽しめた。

    ■このミス2012海外14位

  • 最高!ウィンズロウ凄い!!サーフィン時々探偵なんて軽いミステリーを装っておきながら、徐々に顕にされていくお気楽メンバーの過去も絡みあって、胸にグッとくる物語となっています。ルヘイン程重すぎもせずなかなかいい感じ。

    同じ海仲間としてサーファーとダイバーって人種が違うなって感じがしていたのですが、その謎も解けたし。

    夏は終わってしまいましたが、切なく海を感じさせてくれるこういう物語もいいなぁ。

  • 解説にストリート・キッズシリーズのファンも喜ぶ軽妙さが、みたいなことが書いてあり(『犬の力』は敬遠して未読のまま)騙されてもいいか、と思って買ってみましたが解説に偽りはありませんでした。嬉しい。ドン・ウィンズロウ独特の淡々としたクールな語り口で、楽しんで読めました。南カリフォルニアを舞台に、海とサーフィンという絆で固く結ばれてはいても仕事も生き方も矜持も違うメンバーが、その絆を守り絆に守られ生きてゆく様を、ある事件を通して描いたお話。シリーズになってるみたいなので続編が楽しみです。

  • わたし、このシリーズすごく好きだ!!(まだ一作目だけど)。これぞ、今の時代のハードボイルドって感じがする!! サーファーの探偵は健康的で、孤独じゃなくて仲間とつるんでて、料理もして、家はきれいで、生活はシンプルだけど、筋が通っていて正義感にあふれ、あきらめない。かっこいい。「フランキー・マシーンの冬」っぽい感じ。再読しようと思った。あと、「ピザマンの事件簿」もちょっと思い出す。もはや次作が待ち遠しい。でも、カリフォルニアとメキシコあたりの諸問題って本当に恐ろしい……(って、ざっくりしすぎな感想だけど。)

    • monaさん
      ご無沙汰しています。以前おちかづきになりました凛羽です。長く読めなかった海外ミステリー復帰しました。やっぱりウィンズロウは最高ですね!!あの...
      ご無沙汰しています。以前おちかづきになりました凛羽です。長く読めなかった海外ミステリー復帰しました。やっぱりウィンズロウは最高ですね!!あの仲間に入りたくなっちゃった!!
      それではまたちょこちょこお邪魔させてください。失礼しました。
      2012/08/02
    • niwatokoさん
      コメントありがとうございます!
      こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
      コメントありがとうございます!
      こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
      2012/08/03
  • 読書動機:図書館で見かけて

    「犬の力」3部作の作者「ドン・ウインズロウ」の新シリーズ第一弾。

    サーフィンをこよなく愛するサンディエゴの私立探偵ブーン、そして「ドーン・パトロール」のメンバー。「ドーン・パトロール」とは「朝焼けのサーフィン」メンバーのこと。
    職業、生い立ちもバラバラの仲間がサーフィンで繋がっている。

    ブーンのもとに弁護士補のペトラが訪れ仕事の依頼をする。
    簡単だと思われた依頼がドーン・パトロールのメンバーを巻き込んでいく。

    小説は「犬の力」3部作ほどの熱量はないが、ストーリーがしっかりしていて面白い。

    ただ、章立てが細かく区切られていて、本筋に関係ない章もあり、そこがかったるい。

    第一弾とのことだが、第二弾は出ているのか?

  • カリフォルニア州最南端、サンディエゴのパシフィックビーチ。探偵ブーン・ダニエルズは、夜明けのサーフィンをこよなく愛する。まわりには波乗り仲間“ドーン・パトロール"5人の面々。20年ぶりの大波の到来にビーチの興奮が高まる中、新顔の美人弁護士補がブーンのもとを訪れた-仕事の依頼。短時間で解決するはずの行方不明者の捜索は困難を極め、ブーンの中の過去の亡霊を呼び覚ます。ウィンズロウの新シリーズ第1弾。
    原題:The dawn patrol
    (2008年)

  • CL 2021.3.16-2021.3.20

  • 探偵ブーン・ダニエルズのシリーズ第1弾。 サーフィンが人生そのものという、ブーンとその仲間たち。 ソフトタッチのハードボイルドというか、粋でクールで、でもとてつもなく熱い彼らにも、それぞれに苦悩と葛藤がある。 それでもひたむきに、時には気楽そうに人生を楽しんでいる。 ブーンの生き様が、今後も興味深い。

  • 面白かった!
    単なるサーファー探偵のカッコ良いもんじゃなく、友情に関する記述と、日系人が非常に信義に厚く真面目であることが好意的に描かれていてウィンズロウが余計に好きになった。

全51件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ニューヨークをはじめとする全米各地やロンドンで私立探偵として働き、法律事務所や保険会社のコンサルタントとして15年以上の経験を持つ。

「2016年 『ザ・カルテル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ドン・ウィンズロウの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ドン・ウィンズロ...
アーナルデュル・...
トム・ロブ スミ...
高野 和明
ドン・ウィンズロ...
ヘニング・マンケ...
トム・ロブ スミ...
ジェフリー・ディ...
ピエール ルメー...
ドン・ウィンズロ...
ジェフリー ディ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×